今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

自生山 那谷寺(石川県小松市那谷町)

2019年04月15日 | 神社・仏閣
自生山 那谷寺(なたでら)
高野山真言宗別格本山
私が愛読しているブログの投稿に刺激を受けての、十数年ぶりの再訪である

山門



数日前の出来事さえおぼつかないこの頃、かつて訪れた山門の記憶などまったく甦ってこない



扁額には山号の「自生山」



門扉に彫られた仁王像



昭和51年松久宗琳師の作



何とも可愛らしい「護・美小僧」



緑の木々に囲まれた美しい参道が視界に入ってくる



江戸期に寄進された石灯篭









名勝 奇岩遊仙境



この「三尊石」と呼ばれている奇岩の事はよく覚えている



現在は安全と景観保護のため立入禁止となっているが、この岩に上り、写真を撮ったことがある



写真ではわからないが、高所恐怖症の私には苦手な場所ということで記憶に残っている






不動明王の霊水



念珠や指輪などに願いを念じながら霊水をかけると、不動明王の加護を受けられると言われている



自生稲荷明神
名勝に指定されている。立入禁止になっている



大悲閣(重要文化財)
一向一揆の兵乱で荒廃したが、前田利常の庇護により寛永19年(1642年)に再建された



狛犬






西国三十三観音の1番「那智」と33番「谷汲」の山号から一字ずつを取り「自主山厳屋寺」から「那谷寺」へと改名した



岩壁に寄って建てられている
「いわや胎内くぐり」も体験できる






先に進む



三重塔(重要文化財)
寛永19年(1642年)、徳川家綱の生誕祝に前田利常が建立したものと伝えられている



最初に訪れたときには高い場所から撮った記憶があるのだが、周囲をみてもそのような場所が見当たらない






胎蔵界大日如来
塔の扉が開いていたので幸運にも撮影することができた



元は那谷寺根本堂の本尊
昭和16年(1941)に国宝指定を受け、昭和25年(1950)に重要文化財に新指定されたという






ここで高級一眼レフを持っていた地元の若者に声をかけられた
カメラの話しから始まり地域の観光に関する情報を得ることができた



「ふうげつ橋」を渡り、共に展望台に移動する



遠くの景色を眺めながらしばらく歓談し、別れた。実に気持ちのいい青年であった



芭蕉句碑



「石山の石より白し秋の風」
句碑は天保14年(1843)芭蕉150回忌に建立したもの



庚申(こうしん)塚
縁結びの神様として信仰されている






思いの届かない、願いが叶わない人は、「南無青面金剛(なむしょうめんこんごう)」と3回唱えると良いかも



若宮白山神社
参道の途中にあったので立ち寄ってみた






由緒を記したものはなかったが、歴史を感じさせる社殿だ









狛犬



御霊場巡拝記念之碑



岩を削って造られた石段を上り、護摩堂へ向かう



護摩堂(重要文化財)
慶安2年(1649年)建立



禅宗様を基調にしながら、和様の手法を折衷させた設計になっている



壁面には沈思や柔和、雅戯などの八相唐獅子、四面には干支の動物と牡丹を彫刻












鐘楼(重要文化財)
慶安2年(1649年)建立



入母屋造、檜皮葺の和様建築で袴腰の上部まで石造となっているのは、全国でもその例がない



石段を下り平地に、建物に「護摩祈祷所」の札がある



金堂華王殿
平成2年(1990年)の再建で鎌倉時代の和様建築様式、総桧造り
南北朝の戦火で消失以来、650年ぶりに再建



参拝は2度目になるが、長い時間の経過と共に記憶が薄れ、新鮮な気持ちで時間を過ごすことができた



撮影 平成30年10月22日

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