今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

棡山 明通寺(福井県小浜市門前)

2020年12月19日 | 神社・仏閣
訪問日 令和2年9月28日

棡山(ゆずりさん) 明通寺
福井県には魅力的な寺院が多く、その中でも一番訪れている回数が多いのが明通寺だ
駐車場に着いた時、急に雨が降ってきたので車内にて待つ

「棡橋」 いつもは通過するだけの橋を今回は撮ってみた



緩い坂道を歩くと右手に山門が見えてくる



この付近は京都へ運搬するための物流ルート「鯖街道」としても有名
冷凍技術のなかった当時は、日本海で捕れた生サバを塩でしめて陸送する方法が取られた
京都に着く頃にはちょうど良い塩加減になり、京都の庶民を中心に重宝されたといわれている



山門<仁王門>(小浜市指定文化財)



初めてこの寺を訪れたときは駆け足で上っていったが、もうその元気はない










金剛力士像(小浜市指定文化財)



阿吽二躯、鎌倉時代文永元年(1264年)造立



鐘楼



棡木






手水









本堂(国宝)






いつもなら堂内で寺の歴史や仏像の説明があるのだが、受付で渡された紙にその内容が書かれていた



堂内には、重文に限定すると4体あるうちの一つ「木造深沙大将立像」という仏像がある
珍しい仏像で明通寺の他には「高野山・金剛院・横蔵寺」のみ
『西遊記』に登場する「沙悟浄」のモデルとなった仏像である









堂内は撮影禁止。仏像には照明が当てられている



この寺は今回が5度目の参拝になるが、誰もいない国宝の堂内というのは初体験になる
じっくり拝観できると思いきや、実際は落ち着かないものだ



三重塔からの眺望






三重塔(国宝)
13基ある国宝の三重塔のうちの一つである。境内の一番高い場所に位置している









扉が開いていたのは今回が初めてで、案内によると釈迦三尊像が見えるはずだが……
正面にある透明のアクリル板に日差しが反射して全く観ることができなかった



上層へ行くにしたがって寸法を減らす均衡のとれた構成
優美な姿を造り出し、三重塔としてより整った美しい姿で知られている






参拝を終え駐車場に戻る前にもう一度塔を振り返ると、とても良い光が当たっている
もう一度戻り数枚撮ることになった



本堂と三重塔






撮影 令和2年9月28日

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