Il film del sogno

現実逃避の夢日記

水俣曼荼羅

2021-12-26 21:52:39 | 映画
12/26(日)晴れ
8:00起床。まずは散歩、次いで隣駅まで歩きファミレスで朝食。昼前に地下鉄で渋谷まで。シアター・イメージ・フォーラムにて12:50上映開始のドキュメンタリー映画を鑑賞。観客は意外なことに若年層過半で30名程度。木戸銭3,900円均一、上映時間6時間超え(372分)、三部構成、2回のインターミッションが入る。原一男監督の前々作≪ニッポン国VS泉南石綿町≫もアスベスト公害問題に切り込んだ3時間半の長尺だった。以下、日記から≪・・・国相手の法廷(持久)闘争となれば個人(集団とはいえ)は圧倒的に不利である。組織に寿命はないが、残酷な時間の流れの中で人間は老い、そして無念のうちに死を迎える。夫々に去来する万感の思いはあろうが、勝訴となっても死者が生き返るわけでもなく健康な体に戻れるわけでもない。・・・≫本作もテーマは同じ被害者たちの闘病と大企業・国や県を相手にしての裁判闘争の記録である。現在でも全く解決に至っていないことが良く判った。タイトルが秀逸。理不尽な病魔に翻弄された人々の怒りや悲しみ、絶望や諦観のなかにも日常生活があり希望もある。カメラは「苦海浄土 わが水俣病」の作者・石牟礼道子の晩年の姿も捉えている。『悶えて加勢する。自分は何もできないからせめて水俣の人々と嘆き悲しみを共にしよう。』第三部のタイトルは【悶え神】。責任回避に終始する政治や企業の醜怪なこと比類なし。しかし、こうした問題に無関心でいる我々も同罪ではないか。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ≪御岳友≫との忘年会 | トップ | ザ・クルセイダーズトリビュ... »

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事