静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

★ 2016.03.20. 中国: 拡大再生産される無戸籍者の人権抗議も自由要求闘争には転換できまい 

2016-03-20 16:36:53 | トーク・ネットTalk Net
 ★ 中国「無戸籍1300万人」重く 第2子、罰金払えず http://mainichi.jp/articles/20160320/ddm/001/030/181000c?fm=mnm
・ 2人目以降に科せられる罰金を支払えず、戸籍がなかった「闇っ子」の戸籍登録に本腰を入れ始めた。2011年の発表で中国国内の無戸籍者は約1300万人。
  学校に通えず、医療保険などの社会保障も受けられない差別的待遇が国内外から批判されてきた。
   ⇒ 経済統計同様、戸籍統計も精度に疑問がある国。  罰金支払命令に応じらえなかった件数のみのカウントであろう。 精度は別にしても、考えてみて欲しい。
    * 1,300万人と軽く言うが、日本の人口の1/10である!    ♪~アンビリーバボー、などとフザケル気にすらならない。
・ 中国政府は昨年10月、一人っ子政策を撤廃し「二人っ子」政策に変更すると発表。関係部局は「闇っ子」の解消についても検討し、昨年12月、中国共産党の重要会議で、
  「闇っ子」の戸籍登録を徹底する「意見」を承認した。
   ⇒ <徹底する意見を尊重した>とは、いかにも官僚的/役所仕事の常套句。 それが日本だけではないのに苦笑する。
・ ところが、人口が集中する北京や上海など都市部では、戸籍登録を求める声に当局担当者が「まだ細則が決まっていない」などと対応を拒否する事例が相次いでいるという。
  また、ところが、人口が集中する北京や上海など都市部では、戸籍登録を求める声に当局担当者が「まだ細則が決まっていない」などと対応を拒否する事例が相次いでいる
  という。また、3人目以降の罰金制度は存続しており、「闇っ子」を生む構造は温存されている。。
       ☆彡 さて、今後を占ううえで重要な点は二つ。 
(1) まず、大都市当局が渋る真の理由/背景だ。 福祉・教育支出の制約並びに居住環境悪化がさしずめ予想されるが、他にも言いにくい事はあるだろう。 
    それこそが、豊かな大都市住民が震撼せざるをえない化け物だろう。 
(2) 二つ目は<3人目以降の罰金制度は存続しており、「闇っ子」を生む構造は温存されている>・・・これだ。
    農村から都市へ労働人口を移動させ工業化に貢献させる政策は『人口ボーナス』の終了で底をついた。田舎に残された貧しい農民は往時に戻り労働力欲しさの子作りを
    やめられまい。出稼ぎに出た”農工”の仕送りも減少しているから、昔のスタイルに戻るしか選択肢は無い。アジアインフラ投資銀行が海外投資を獲得して中国人失業者の
    送り込みに成功すれば、大都市失業農工の植民はできようが、其の保証は乏しい。 となると、隠れて第3子以降を産み続けるが、罰金など払えるわけはない。 
    こうして悪循環は切れず、「闇っ子」は拡大再生産されていくだろう。

 現在の独裁司法構造が変化しない以上、拘束を恐れて弁護士も動けない。従い、組織的な大衆運動に転換するのは至難の技であろう。
 今のままでは、デモや暴動を起こしても社会の変革には繋がらない。遺憾だが、それが中国政府の当面抱え続ける泥沼のひとつ。
    人権も自由も力で押さえ続けるのが長引くほど、爆弾は大きくなる。 リーダーは薄氷を踏む面持ちだろう。
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