12月9日(水) 神戸文化ホール中ホールでアンドレア・オリヴァ フルートリサイタル
曲目は―
バッハ◆フルート・ソナタ ハ長調
バッハ◆フルート・ソナタ 変ホ長調
バッハ◆フルート・ソナタ ト短調
ドビュッシー◆シリンクス
ドップラー◆ハンガリー田園幻想曲
プロコフィエフ◆フルート・ソナタ ニ長調
アンコールで―
ラフマニノフ◆ボカリーズ
サン=サーンス◆歌劇「サムソンとデリラ」より《あなたの声に私の心は開く》
ピアノ:西脇千花さん
アンドレア・オリヴァさんは2005年、第6回神戸国際フルートコンクールの優勝者です。
歴代の優勝者、入賞者と同様に、その活躍はめざましいものがあります。
コンクール以前から所属しているローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団ソロ奏者であるとともに、スイスのスビッツェラ・イタリア―ナ音楽院フルート科教授として後進の指導にあたっています。
すでにプロのフルーティストとして活躍している人が挑戦するに値するほど、神戸国際フルートコンクールは権威のあるコンクールです。
今年、そのコンクールの支援中止を神戸市が検討していることが発表されました。
そこで、多くの世界的なフルーティストが継続を求めて、声をあげてくれています。
第2回コンクールの優勝者エマニュエル・パユさんは神戸国際フルートコンクールはフルート界のワールドカップのようなものだとまで言ってくれています。
この日のオリヴァさんのリサイタルも応援の力となってくれました。
フルートコンクールの公式ピアニストでもある西脇千花さんとの息もピッタリで、まるで自然に呼吸をしているように、フルートから美しい音色が流れてきました。
フルートを練習している者たちにとって、この日のプログラムは聞き及びのある曲ばかりで、とても楽しい時間を過ごせました。
11月20日、神戸市は2017年の開催を発表しました。
ただし、今のところ、コンクールというよりも、フルート音楽祭といったイメージで、ちょっとニュアンスが違ってしまっているのが気がかりではあるのですが・・・。