リラックスコンサートが終わって、当分行くことはないと思っていた武庫川女子大学甲子園会館に、思いのほか早く行く機会がありました。
というのも、リラックスコンサート最終回の記事にリンクを貼った、甲子園会館のHPに、秋の特別見学会とヘルシーランチの案内があったので応募したからです。
定員20名の募集に参加者は5名、一つのテーブルを囲んで和やかにランチをいただき、館内見学もしっかり説明が聞けました。
ロビーで参加者がそろうのを待ち、まずは武庫川女子大学国際健康開発研究所食育グループHealthy+(ヘルシープラス・正式には+はyの右肩に小さく付きます)が考えた適塩メニューです。
これだけタップリで686kcal。薄味ですが、だし、食塩以外の調味料で味付けの工夫があります。
素材の味が生きています。
鮭のチーズ焼き、ふんわり豆腐ハンバーグをはじめ、みなおいしくいただきました。
れんこんとりんごの甘酢など組み合わせがおもしろく、ともに旬だし、すぐ家でもやってみたくなりました。
食事のあとは館内見学です。
甲子園会館は旧甲子園ホテルとして昭和5(1930)年竣工。
設計はフランク・ロイド・ライトの愛弟子、遠藤新が手がけました。
ホテルとして使われたのはわずか14年、進駐軍に接収されたり、国の管理下に置かれたり、紆余曲折を経て、昭和40(1965)年、武庫川学院が譲り受け改修、教育施設として再生されました。
この歴史的建造物でオープンカレッジが開設され、大学上級レベルの講座がもたれています。
平成18(2006)年には武庫川女子大学に建築学科が開設され、校舎として活用されています。
正面玄関
昭和の香りを残し、映画やテレビのロケに多く使われているそうです。
広々としたロビー
(この写真は10/19に撮ったものです)
バンケットホール(西ホール)
お~お~おっおっ~、大阪タイガース。
阪神タイガースの前身、大阪タイガースの発足パーティーが開かれたホールで、ドアの内側はオーケストラピットです。
この日はオープンカレッジに使われていて、ホールの中には入れませんでしたが、このホールにはコンサートで何十回も入っています。
すぐ下の2枚は10月19日に撮ったホール内の写真です。
西ホール前の泉です。
明り取りの窓から、冬至の日前後には泉に直接光が当たります。
カードルーム
ここもよく撮影に使われるそうです。
屋上から見た南側庭園
和室もあります。
眺望が悪いので、意外に宿泊代は安かったとか。
武庫川学院の創設者公江喜一郎氏の揮毫です。
棟飾り
緑釉薬で焼いた屋根瓦
南側のテラス
バーだったところは、現在売店や学生さんの休憩室として使われています。
モザイクのタイルは丈夫できれいです。
庭から東棟を見たところ
西棟の屋根です。
日華石で造られた打出の小槌のレリーフ
ハート型に皮を削がれた松
太平洋戦争末期に軍用航空機の燃料にするために松脂を採取した跡です。
実際には飛行機は飛ばせなかったようです。
先日訪れた金沢の兼六園にも同じような松の木がありました。
苔むす庭です。
会館の庭園は日常的な手入れは、かの阪神園芸が大掛かりなものは京都の庭師も係わるそうです。
竹林の道を通っていく新館も少しだけ見学させていただきました。
(コメントのないものはすべて11/1撮影)