10月17日(日)
●ドルチェアーティストサロンで神田寛明さんのフルートリサイタル曲目は
シュテックメストの歌の翼、
オネゲルの牝山羊の踊り、
カルク・エラートのソナタ「アパッショナータ」、
グルックの精霊の踊り、
タファネルのミニヨンの主題によるグランドファンタジーほか
神田寛明さんはNHK交響楽団の首席フルート奏者です。露出度の多いN響ですから、もう顔なじみ。といってもこちらから一方的なんですけどね。
大阪茶屋町のドルチェ楽器の9階が100人ほど入れる、音響設備の整った小さなホールとしてオープンしました。
神田さんは当日、パウエルの木管フルートを使われました。
きれいなフルートの音色を聴くには絶好の環境のホールです。
このごろの音楽家さんはたいていそうなんですけれど、おしゃべりもお上手です。
また話に来てくださいと声がかかるとか。
ところで、今月9日(土)の日経新聞夕刊に、こんな記事が載っていました。
主なオーケストラの
40歳楽団員の標準年収です。
ダントツなのが神田さんの所属するN響で、1000万円弱。大分差がついて読響、都響、OE金沢と続きます。
逆に低いほうでは関西フィル。給与システムの関係で低く発表されているのかもしれませんが、配偶者にはなりたくないような安さです。次いで400万円強で山形響、東フィル、神奈川フィルといったところです。
今話題のプロ野球選手とは比べようもないことですが、あまりといえばあまりの安さです。
N響は客演としてのお呼びも多く、私も今年何回もN響団員が出演するコンサートに出かけました。恵まれています。N響さんは。
そういった客演や個人レッスンの副業もあるでしょう。
だから、楽団から支給される給料の額面以上の収入があるとは思うのですがヤリクリは大変そうです。
高額な楽器や普段の勉強にもお金がかかりそうです。
ディスクの売上を期待できる人もそう多くはないでしょう。
どうにか持ちこたえてくださいと励ますしかないんでしょうか。
好きな音に囲まれて恵まれた職場だとは思うのですが……。
●大丸ミュージアム・梅田でKITTY EX.PARTⅡ梅田展ごく一部を除いて、神戸のPARTⅠとは別の作品の展示です。
現代アートは申し訳ないのですが、私にとっては
瞬間風速的な感激しか残しません。
でも、大きな大きなカンバスにセピア色の浜辺の絵。
その中の1本のヤシの木の根元に、寄りかかる小さな小さなキティちゃんのシルエット。
通り過ぎてしまう人もいるそんな絵を見つけて楽しんでしまいます。
何か必ず面白いものに出会えるものです。