自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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マスクは踊る(文藝春秋)~東海林さだおさん

2021-05-07 | 

『マスクは踊る』のタイトルに、この何ともすっきりしないよどんだ今の気分を吹き払ってくれると思って手にした本です。
でも図書館にリクエストして回ってきた本は、平成から令和をまたいで「オール読物」、「週刊文春」に連載された東海林さだおさんのエッセイとマンガを収録したもの。コロナ禍のとば口までで、まだ収束への期待が持てたころに発表された作品でした。
編集のタイミングでそれはいたしかたないことです。

 

「戦時下を経験している者にとってはコロナ下(禍)などはものの数ではない。なんのこれしき」とショージさんは言うけれど、精神論では解決できない強敵ウイルスです。

おりしも、今日の神戸新聞朝刊の投書欄にこんな意見が載りました。お若くはないけれど、戦争を知らない世代の方です。

ー略ー
五輪も万博もアジアで初めて開催した国が今やワクチン供給さえ外国頼みという体たらくだ。
ー略ー
感染拡大阻止と経済活動を両立させるためには、きちんと治療が受けられる医療体制を構築する以外にないと思うが、感染者数の増減に一喜一憂して緊急事態宣言だ、まん延防止だというだけの政治家たち。抜本的な対策がどうしてできないのか。戦略も物資もなしに国民に負担と犠牲を強いて戦争していた70年以上前の日本のようである。


次期総裁に誰を推すだの、解散だなどと言っている場合じゃないのに。

 

 

コメント (4)
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