ここのところ、CDショップには足を踏み入れていません。
そんな時、生協の共同購入のカタログに尾崎紀世彦さんのベストアルバムが載っていたので、注文してみました。
それが今週届きました。
尾崎さんは今年の5月末、亡くなりました。
晩年は、お住まいがゴミ屋敷で、本人は行方不明なんていう報道があったりしたのですが、闘病中だったんですね。
尾崎さんは神奈川県茅ケ崎市出身、私も茅ケ崎に15年ほど住んでいたことがあります。
「また逢う日まで」がヒットしかかったころ、同じ茅ケ崎在住の会社の先輩と、こんなことを話しました。
「私(先輩)の義弟のバンドが、尾崎紀世彦と新人オーディションで争ったことがあって、そのときは弟のほうが勝ったのよ。尾崎さんは歌はうまいけど、フレッシュさがない、というのが審査員の評価だったんだって」
といった内容でした。
先輩とはその後、行き来がないので、確かめようがありませんが、懐かしい青春時代のエピソードです。
尾崎さんの歌はもっとパンチのきいた、バタくさいものだと記憶していましたが、改めて聴いてみると、音源が古いこともあってか、「昭和の歌謡曲」といった趣きです。
すべてを何度でも聴きたいと思うほどではありませんが、「さよならをもう一度」とか、「五月のバラ」とか、静かに詩を味わう曲をしみじみ聴いています。
古い写真と同じように、流れてくる曲もセピア色です。