狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

マタギ

2012年08月26日 | 狩猟と銃
マタギを知ったのは何年前であろうか。戸川幸夫の本であった。根子に滞在しマタギの生活を詳細に紹介されていた。
今回の旅ではぜひマタギが見たかった。そして根子も。国道105号をバイクで行くと右に「根子」と標識があった。少々行き過ぎたが、ユーターンして、登った。トンネルは古く小さかった。途中で行き違い用にスペースが設けてあった。
トンネルを出ると根子が見えた(写真)。シャングリラのように夏の光の中で輝いていた。やっと来たのだ。トンネルより下りに入った。戸川のマタギにあった村の中心まで行く。掲示板や床屋も記載されていたが何もなかった。ただ道路は細く複雑に入り組み坂道である。小生の運転技術では転倒の恐れがあるので村の中心に駐車した。小川が流れている、たしか戸川の本にも紹介されていた、あの小川である。その小川を発見でき、充分満足であった。
大館市の方から来ると標識は非常に小さい、見逃さないようにして下さい。

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1 コメント

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マタギと聞いて思い出すこと。 (emi)
2012-08-30 00:46:10
鷹匠との出会いがあったのは、
東北一人旅の途上の出来事である。

日本有数の豪雪地帯。
ピャピャピャピャ、ビャーーー!!!
けたたましいくらいに、家中に響き渡るのは、
腹を空かせた鷹の鳴き声。
これが始終、絶えず、なのである。
狩りに出るために、敢えて飢餓状態に置くのだそうな。
しかし、場所は、家族の集まる居間です。
こたつに温まり、テレビを見ながら、その後ろでは猛禽類が吼えている。
一見不思議な光景ですが、その内に慣れます。
鷹匠の冷凍庫からは兔や猿、犬…いろんなものが出て来るのですから。

訓練に同行させて頂きました。
足元を誤り、胸まで雪に埋まりながら、猟場に辿り着きました。
鷹匠は小高い山に登り、私はその麓から生きた鶏を雪上に放り投げる役です。
鷹匠の合図で鶏を数メートル先に押しやり、丘の陰に隠れます。
腹を空かせているはずの鷹ですが、
私の姿が視界に入るためか、警戒心を解かず、
すぐには動こうともしません。

何度かそんなことを繰返していました。
そして、何度目だったでしょうか。
しばらくの間があり、
鷹匠の左腕からひらりと大きな翼が開いたかと思うと、
鷹は鶏を目掛けてあっという間に、斜面を舞い降りて来ました。
スーッと引き寄せられるように。

そして、あの鋭利な爪で、獲物の首根っこを押さえつけていました。
あのときの鶏の長い断末魔の声。。。

その後、絶命した鶏を拾って、家に帰りました。


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