狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

古写真など

2018年07月22日 | その他

写真を整理し始めた。

大部分は父母が所持していた写真だ。記念写真には全く面識のない人々が写っている。

父母にとっては記憶にある人々であろうが、分からない。

写した時期も、どのような集合であったかもわからないが、恐ろしくまじめな顔で写っている。

父の遺品には戦友との写真も多い。多分父と思われる若者が戦友と写っている。

この人たちの両親にとっては貴重な一葉であろうが、兵たちの眼差しは遠くを見ている。

そして彼らの名前も故郷も分からない。

戦後の写真は私の入学から始まっている。

雪の朝の写真からだ。確か二眼レフの写真機で父は勤務先の息子から借りてきた。

貴重なフイルムを惜しげもなく消費して、学芸会の写真もあった。

段ボール箱に入っていた古写真は変色し、塊りになっていた。

庶民の記録はこうして処分される。

この次は私の工作を処分する予定だ。

小学校からの絵や絵日記も残っている。残していても、子供たちが迷惑するだけであろうから処分する。

70年ほどの人生も蜜柑箱数個にまとめられ、煙となる。