狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

1080円の日本国有鉄道効績章

2018年07月12日 | その他

日本国有鉄道効績章です。

毎年鉄道記念日(10月14日)に勤続30年の優秀な職員に与えられました。

この日は糟糠の妻も白粉を塗り、式服を着用して参列しました。

国鉄は職員のみならず、その妻にも感謝の念を現したのです。

当日の駅には、上気した職員夫婦が幾組もいました。

気の利いた助役は列車到着まで駅長室へ案内し、お茶を差し上げました。

勤務の職員たちは感謝と尊敬のまなざしで、接しました。

そしてJR化も30年の年月が過ぎました。

日本国有鉄道効績章は鉄道用品の店で1500円で売られています。1000人に一人も与えられなかった効労章は3500円です。

時代の流れを感じるのは老人だからでしょうか。


スマホ命です

2018年07月12日 | スピーカーズ・コーナー

洪水による甚大な被害が増えて来る。

素人さんが命懸で動画を撮り、投稿している。自分の親も出演し、避難を促している。

全国民がユーチューバーだ。

その内に、自分が洪水で流されていく状況もTVで紹介されるだろう。

現実として伊勢湾台風を体験している小生には違和感がある。

伊勢湾台風の夜は、家の柱が悲鳴を上げる中、一本のローソクの下家族は抱き合っていた。

翌朝のバカ陽気な青空は忘れられない。

 

さて、昨日はNHKプレミアムで1973年製「ソイレント・グリーン」を見た。

チャールズ・ヘストン主演で、衝撃を受けた映画である。

このような世界(極度な富の偏在、権力の集中、人間の飽和状態)が日本でも近づく気がする。

老人が「田園」「朝」を聴きながら、自然の風景映画を見て絶命する場面では泣いてしまった。

私は昔も、同じところで泣いた。