ついこの前
「2019年になった!」
と思っていたら、
あっという間に3月!
いやいや、
「月日の流れは本当に早い」
ですね。
特に、連日レコードに針を落とし、、
「くぅ~」と頭を抱える僕としては、
平成が終わるまでに、
後どれぐらいのアナログ盤を聴き込めるのか?
なんて考えてる今日この頃であります。
毎年この時期は、
「新たに始まる新生活」
のようなイメージがあり、
学校を卒業し、就職や進学をしたり、
何かと「人生の再スタート」を切る人
も多いことでしょう。
僕は?と言いますと、
少し前に「約900枚入るレコードラック」
を新調しまして(笑)
マニアックスとしては当たり前ですが、
その棚に
「レコード全部が収まるはずも無く…」
とりあえず、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「クラシック」
と
「ジャンル別」「アルファベット順」に並べながら
重複してたり「もう聴かないなー」
みたいなレコードを選別したりしています。
その様な作業をすると
「昔よく聴いていた盤」に、
久しぶりに針を落とす、
なんてこともあるでしょ?
レコードラックに並べられた
名うてのミュージシャン名を見つめながら、
僕は、ぼんやりとこう思うのです…
「みんな死んじゃったんだなー」と。
ここ数年ですと
デヴィッド・ボウイ
ジョージ・マイケル
レオン・ラッセル
イーグルスのグレン・フライ
トム・ペティ
ジョン・ウェットン
キース・エマーソン
etc…
個人的に
デヴィッド・ボウイ
は別格としても、
毎日、僕の元に届く彼らの訃報に、
既に悲しみはなく、
「ああ、また一人居なくなってしまったんだなー」と、
何とも「ぼんやりとした虚無感」
に包まれるのです。
いや、ちょっと待て!
日々、僕のレコードコレクションの中に
「死んだ人の名前が増えていく」のを、
ただ漠然と眺めているだけでは、
あまりにやるせない。
「素晴らしい音楽を生み出した方々」が、
死んだ後でしか評価されないのでは、
あまりに切ないじゃないか!
残念ながら亡くなられた方は、
もちろん愛を込めて語り継ぐとして、
今なお生きている「ベテラン」達を、
今のうちにしっかりと紹介していかなければ!
そんな矢先に、
MASH氏から託された
「3枚目の盤」がこちらなのです。
Bee Gees!
そして彼らが1972年にリリースしたシングル
「My world」。
なんか前回と同じことを聞いてしまうのですが、
皆さん「ビー・ジーズ」って好きですか?
全世界で「1億2000万枚」の売り上げを記録!
そういう意味では、
前回ご紹介したエルトン・ジョン同様
(読んでない方はバックナンバーを!)
「超トップクラス」の方々なの!
でもね、
やっぱり会ったこと無いんですよ、
「ビー・ジーズ大好きなんです!」
って人に…(笑)
世間一般のイメージでは、やっぱり
「サタデー・ナイト・フィーバー」
で使われた一連の大ヒット曲。
もしくは、
古くからのロック・ファンでしたら、
1967年当時、日本でも大ヒットした
「マサチューセッツ」や、
日本で大ヒットした
映画「小さな恋のメロディ」で使われた
「若葉のころ」「メロディ・フェア」
辺りでしょうか。
いずれにしても、
何となく「懐メロ」扱いで、
「正当に音楽が評価されていない感じ」
がしていたので、ちょうど良い!
この場を借りて、
「彼らの魅力をたっぷりとお伝えしたい」
と思います!
どうぞお付き合いの方、よろしくお願いしたい。
このビー・ジーズは、
リーダーであり長男の「バリー・ギブ」と、
その双子の弟「モーリス」と「ロビン」
という「ギブ3兄弟」を中心に
結成されたグループ。
元はイギリス領マン島出身なのですが、
父親の仕事の都合で
一家揃ってオーストラリアへ移住。
そこで音楽活動を始め、
徐々に人気が出た所を、
「ビートルズ」のマネージャーとしてお馴染み
「ブライアン・エプスタイン」
に見出され、
1967年イギリスへ帰国し再デビューする言う、
中々変わった経歴の持ち主なのであります。
初期こそ
「5人編成のロックバンド」
としてスタートし、
「ビートルズ直系のビート」に、
「ギブ3兄弟の美しいコーラス」
で登場!
この時期、60年代の時代を反映した
「程良いサイケデリック感」が混ざり合う
素晴らしいロックバンドだったのです。
ただ、グループは途中から
「ギブ3兄弟」のみとなり、
ジャケット写真でも3人しか写らなくなったため、
「えっ、ビー・ジーズってバンドだったの?」
と思う人がいても仕方ありません。
ビー・ジーズのベスト盤を聴いてみると、
一部の曲を除き、
「口当たりの良いスウィートなポップス」
が多く、もちろん一つ一つは良い曲なのですが、
特にCDだと、どの曲も似ていて、
少し間延びして聴こえてしまうのです。
この件に関して
実は本人達も自覚していたようで、
デビューから「安定して売り上げを記録」
しているものの、
良く言えば「安定」
ただ悪く言えば
「マンネリ化」している状態。
1975年辺りから、ご存知の通り
当時流行りの「ディスコミュージック」と、
ファンキーな黒人音楽を取り入れて、
大ヒットを連発するのです。
で、今回ご紹介する「My World」は、
「過去のマンネリ」から脱却
しようと試行錯誤していた
正に「過渡期のシングル曲」なのです。
盤に針を落とすと聴こえてくるのは、
「美しいピアノ」と「ギター」による
アコースティックサウンド。
そこに独特の「繊細なボーカル」を持つ、
双子の弟「ロビン」が、
「僕のために泣かないで、
そんなの君のスタイルじゃないよ。」
と歌う。
歌詞も演奏も、非常にシンプルで、
全てが曲を引き立てるために、
しっかりと練られている感じ。
たとえば、CDで聴いていると、
「ストリングス」や「ボーカル」
だけが強調され、
何処か「甘すぎる印象」
だったのですが、やはりシングル盤!
コレだと
しっかりと「ドラム」「ベース」が聴こえ、
正に「音の塊」が縦横無尽に広がります!
体中が美しい音に包まれるような、
「45回転でしか味わえない感覚」
に包まれるのです。
Bee geesの曲って実は
「世界の名だたる大御所」が取り上げている!
バーブラ・ストライザンド
ケニー・ロジャース
デュオンヌ・ワーウィック
ロッド・スチュアート
などなど…
挙げればキリがありません。
それは彼らの生み出す曲が、
ビートルズやボブ・ディランのように、
それだけ「普遍的」な魅力
を持っている証なのですが、
やはりCDだと「甘~くて軽~く」聴こえ、
特に彼らは「映画のヒット」によるイメージ
も相当強いので、
多くのロックファンから、
熱心に聴いてもらえない悲しい現状。
ぜひぜひ「45回転盤」で聴いて頂きたい!
えっ、そうは言っても
ポップ過ぎて物足りない?
そう言うと思ってましたよ!
だからこそ「シングル盤」なの!
ひっくり返してB面に針を落としてみよう。
曲名は「On Time」。
これ「アルバム未収録」で、
このシングル盤でしか聴けない曲。
熱心な「ビー・ジーズ」ファン
(どこにいるか分かりませんが)
ですら、ご存知なくても仕方がない曲です。
実はかく言う僕も
今回このシングル盤を手に入れるまでは
存在を知りませんでした・・・
針を落とす…
オッ!まるで
「リトル・フィート」でも聴いている様な
ブルージーなアコースティックギターが
イイ感じに聴こえてきた。
あれ、おかしいなー?
と思っていると、そこに
フィートの「ローウェル・ジョージ」風
劇渋ボーカルが飛び出す!
僕はてっきり、
B面に違うミュージシャンが収録された
「共演盤」か何かかと思ってしまい、
もう一度、B面のラベルを確認する。
いや、確かにビー・ジーズで間違いない。
そして、作曲者のクレジットには
何と「モーリス・ギブ」の名が記されているではありませんか!
「モーリス・ギブ」
ギブ3兄弟の三男で、
A面「My world」でリードボーカル
を取るロビンの、双子の弟にあたる人物。
ビージーズの数多い作品の中でも
彼がリードボーカルを取る曲って
実はほとんど無く、
兄弟の中では「最も地味な印象」。
でも彼は
「ギター」「鍵盤」「ベース」など、
様々な楽器を演奏する
マルチな人なんです!
この「On time」でも
アコースティックギターを演奏しているのですが、
これがまた、程よく抑えられたプレイで、
良い味を出してるんですよ!
そして、リードボーカルがイイ!
何処か「アメリカ南部の土の香り」が漂う…
この様な「粘っこいボーカル」曲って
ビー・ジーズでは全く無かったため、
彼らの「音楽的ルーツの深さ」に、
改めて衝撃を受けたぞ。
あえてB面に収録することで、
「俺たち、こんなことも出来るんだぜ」
と、当時の彼らがアピールしているみたい。
改めて言うが
シングル盤はA面とB面で一曲づつ、を収録。
「一口で二度美味しい」
などと言いますが、今回のように、
「あまりにタイプの異なる2曲」
が聴くことが出来るのは、
正にシングル盤ならでは!
そして、そこには
「当時のミュージシャンの意図」や、
「試行錯誤している姿」
が見えて来て嬉しい。
ビー・ジーズ…
この盤をリリース以降
「黒人音楽」を取り入れて
「ファンキー・サウンド」に生まれ変わり、
「超」が付くほどの大ヒットを記録する!
決して、それは
「流行りに乗った付け焼刃」でなく、
もともと彼らの音楽のルーツに、
しっかりと「黒人音楽」があったという事ですね。
そして、そこには
「モーリス」
の存在が必要不可欠だったのです!
残念ながらモーリス・ギブは、
2003年に53歳の若さ…
で亡くなってしまいました。
弟を失ったバリーとロビン
しばらく活動を休止していましたが、
2009年から再び2人で活動を再開!
「また、素晴らしいハーモニーを届けてくれる」
と思っていた矢先、
今度は、ロビンが他界…
残っているのは、
グループのフロントマン
長男「バリー」のみ
となってしまいました。
最近は、目立った活動のニュースも無く、
今一体、何をしているのか?
全く分からないのですが、
「ポール・マッカートニー」が、
76歳で世界中を飛び回っているのですから、
現在72歳のバリーにも、
まだまだ現役で頑張ってもらいたい!
今後の続報に期待です!
今改めて、
このビー・ジーズを聴く人って
少ないかもしれません。
ですが、まだ長男「バリー」が生きている!
「そんな今」だからこそ
バリー、モーリス、ロビンの3人、
そして
ビー・ジーズではありませんが、
更に下の弟で、70年代にソロデビューし
幾つかの素晴らしい作品をリリースした
4男「アンディ・ギブ」
この
「ギブ兄弟の素晴らしき世界」
を、今こそぜひ聴いて頂きたい!
そうです。
まずは、シングル盤から!
さあ、僕と一緒に針を落としましょう!
(企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)
バンド「Mashroom High」公式ホームページ
-------------------------------------------------
ゲスト・ライター陣紹介
〈Starman☆アルチ〉
俺「Mash」のバンド
「マッシュルームハイ」の現メンバー
ドラム、キーボード、広報担当。
ジェリーズ軍団では
「ハウリンメガネ」
「ジョーカーウーマン」
と共に、音楽専門ライター陣
「ロック・マニアックス」
を2019年新規結成。
-------------------------------------------------
「マッシュルーム・ハイ」広報部長
「Starman☆アルチ」による
「今月のソロ・ステージ」情報
↓
------------------------------------
今月のライブ予定
3/11(月) 20:00~
相模原すずらんハウスにて
「3.11 被災地支援チャリティライブ」
に出演致します。
-------------------------------------
「2019年になった!」
と思っていたら、
あっという間に3月!
いやいや、
「月日の流れは本当に早い」
ですね。
特に、連日レコードに針を落とし、、
「くぅ~」と頭を抱える僕としては、
平成が終わるまでに、
後どれぐらいのアナログ盤を聴き込めるのか?
なんて考えてる今日この頃であります。
毎年この時期は、
「新たに始まる新生活」
のようなイメージがあり、
学校を卒業し、就職や進学をしたり、
何かと「人生の再スタート」を切る人
も多いことでしょう。
僕は?と言いますと、
少し前に「約900枚入るレコードラック」
を新調しまして(笑)
マニアックスとしては当たり前ですが、
その棚に
「レコード全部が収まるはずも無く…」
とりあえず、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「クラシック」
と
「ジャンル別」「アルファベット順」に並べながら
重複してたり「もう聴かないなー」
みたいなレコードを選別したりしています。
その様な作業をすると
「昔よく聴いていた盤」に、
久しぶりに針を落とす、
なんてこともあるでしょ?
レコードラックに並べられた
名うてのミュージシャン名を見つめながら、
僕は、ぼんやりとこう思うのです…
「みんな死んじゃったんだなー」と。
ここ数年ですと
デヴィッド・ボウイ
ジョージ・マイケル
レオン・ラッセル
イーグルスのグレン・フライ
トム・ペティ
ジョン・ウェットン
キース・エマーソン
etc…
個人的に
デヴィッド・ボウイ
は別格としても、
毎日、僕の元に届く彼らの訃報に、
既に悲しみはなく、
「ああ、また一人居なくなってしまったんだなー」と、
何とも「ぼんやりとした虚無感」
に包まれるのです。
いや、ちょっと待て!
日々、僕のレコードコレクションの中に
「死んだ人の名前が増えていく」のを、
ただ漠然と眺めているだけでは、
あまりにやるせない。
「素晴らしい音楽を生み出した方々」が、
死んだ後でしか評価されないのでは、
あまりに切ないじゃないか!
残念ながら亡くなられた方は、
もちろん愛を込めて語り継ぐとして、
今なお生きている「ベテラン」達を、
今のうちにしっかりと紹介していかなければ!
そんな矢先に、
MASH氏から託された
「3枚目の盤」がこちらなのです。
Bee Gees!
そして彼らが1972年にリリースしたシングル
「My world」。
なんか前回と同じことを聞いてしまうのですが、
皆さん「ビー・ジーズ」って好きですか?
全世界で「1億2000万枚」の売り上げを記録!
そういう意味では、
前回ご紹介したエルトン・ジョン同様
(読んでない方はバックナンバーを!)
「超トップクラス」の方々なの!
でもね、
やっぱり会ったこと無いんですよ、
「ビー・ジーズ大好きなんです!」
って人に…(笑)
世間一般のイメージでは、やっぱり
「サタデー・ナイト・フィーバー」
で使われた一連の大ヒット曲。
もしくは、
古くからのロック・ファンでしたら、
1967年当時、日本でも大ヒットした
「マサチューセッツ」や、
日本で大ヒットした
映画「小さな恋のメロディ」で使われた
「若葉のころ」「メロディ・フェア」
辺りでしょうか。
いずれにしても、
何となく「懐メロ」扱いで、
「正当に音楽が評価されていない感じ」
がしていたので、ちょうど良い!
この場を借りて、
「彼らの魅力をたっぷりとお伝えしたい」
と思います!
どうぞお付き合いの方、よろしくお願いしたい。
このビー・ジーズは、
リーダーであり長男の「バリー・ギブ」と、
その双子の弟「モーリス」と「ロビン」
という「ギブ3兄弟」を中心に
結成されたグループ。
元はイギリス領マン島出身なのですが、
父親の仕事の都合で
一家揃ってオーストラリアへ移住。
そこで音楽活動を始め、
徐々に人気が出た所を、
「ビートルズ」のマネージャーとしてお馴染み
「ブライアン・エプスタイン」
に見出され、
1967年イギリスへ帰国し再デビューする言う、
中々変わった経歴の持ち主なのであります。
初期こそ
「5人編成のロックバンド」
としてスタートし、
「ビートルズ直系のビート」に、
「ギブ3兄弟の美しいコーラス」
で登場!
この時期、60年代の時代を反映した
「程良いサイケデリック感」が混ざり合う
素晴らしいロックバンドだったのです。
ただ、グループは途中から
「ギブ3兄弟」のみとなり、
ジャケット写真でも3人しか写らなくなったため、
「えっ、ビー・ジーズってバンドだったの?」
と思う人がいても仕方ありません。
ビー・ジーズのベスト盤を聴いてみると、
一部の曲を除き、
「口当たりの良いスウィートなポップス」
が多く、もちろん一つ一つは良い曲なのですが、
特にCDだと、どの曲も似ていて、
少し間延びして聴こえてしまうのです。
この件に関して
実は本人達も自覚していたようで、
デビューから「安定して売り上げを記録」
しているものの、
良く言えば「安定」
ただ悪く言えば
「マンネリ化」している状態。
1975年辺りから、ご存知の通り
当時流行りの「ディスコミュージック」と、
ファンキーな黒人音楽を取り入れて、
大ヒットを連発するのです。
で、今回ご紹介する「My World」は、
「過去のマンネリ」から脱却
しようと試行錯誤していた
正に「過渡期のシングル曲」なのです。
盤に針を落とすと聴こえてくるのは、
「美しいピアノ」と「ギター」による
アコースティックサウンド。
そこに独特の「繊細なボーカル」を持つ、
双子の弟「ロビン」が、
「僕のために泣かないで、
そんなの君のスタイルじゃないよ。」
と歌う。
歌詞も演奏も、非常にシンプルで、
全てが曲を引き立てるために、
しっかりと練られている感じ。
たとえば、CDで聴いていると、
「ストリングス」や「ボーカル」
だけが強調され、
何処か「甘すぎる印象」
だったのですが、やはりシングル盤!
コレだと
しっかりと「ドラム」「ベース」が聴こえ、
正に「音の塊」が縦横無尽に広がります!
体中が美しい音に包まれるような、
「45回転でしか味わえない感覚」
に包まれるのです。
Bee geesの曲って実は
「世界の名だたる大御所」が取り上げている!
バーブラ・ストライザンド
ケニー・ロジャース
デュオンヌ・ワーウィック
ロッド・スチュアート
などなど…
挙げればキリがありません。
それは彼らの生み出す曲が、
ビートルズやボブ・ディランのように、
それだけ「普遍的」な魅力
を持っている証なのですが、
やはりCDだと「甘~くて軽~く」聴こえ、
特に彼らは「映画のヒット」によるイメージ
も相当強いので、
多くのロックファンから、
熱心に聴いてもらえない悲しい現状。
ぜひぜひ「45回転盤」で聴いて頂きたい!
えっ、そうは言っても
ポップ過ぎて物足りない?
そう言うと思ってましたよ!
だからこそ「シングル盤」なの!
ひっくり返してB面に針を落としてみよう。
曲名は「On Time」。
これ「アルバム未収録」で、
このシングル盤でしか聴けない曲。
熱心な「ビー・ジーズ」ファン
(どこにいるか分かりませんが)
ですら、ご存知なくても仕方がない曲です。
実はかく言う僕も
今回このシングル盤を手に入れるまでは
存在を知りませんでした・・・
針を落とす…
オッ!まるで
「リトル・フィート」でも聴いている様な
ブルージーなアコースティックギターが
イイ感じに聴こえてきた。
あれ、おかしいなー?
と思っていると、そこに
フィートの「ローウェル・ジョージ」風
劇渋ボーカルが飛び出す!
僕はてっきり、
B面に違うミュージシャンが収録された
「共演盤」か何かかと思ってしまい、
もう一度、B面のラベルを確認する。
いや、確かにビー・ジーズで間違いない。
そして、作曲者のクレジットには
何と「モーリス・ギブ」の名が記されているではありませんか!
「モーリス・ギブ」
ギブ3兄弟の三男で、
A面「My world」でリードボーカル
を取るロビンの、双子の弟にあたる人物。
ビージーズの数多い作品の中でも
彼がリードボーカルを取る曲って
実はほとんど無く、
兄弟の中では「最も地味な印象」。
でも彼は
「ギター」「鍵盤」「ベース」など、
様々な楽器を演奏する
マルチな人なんです!
この「On time」でも
アコースティックギターを演奏しているのですが、
これがまた、程よく抑えられたプレイで、
良い味を出してるんですよ!
そして、リードボーカルがイイ!
何処か「アメリカ南部の土の香り」が漂う…
この様な「粘っこいボーカル」曲って
ビー・ジーズでは全く無かったため、
彼らの「音楽的ルーツの深さ」に、
改めて衝撃を受けたぞ。
あえてB面に収録することで、
「俺たち、こんなことも出来るんだぜ」
と、当時の彼らがアピールしているみたい。
改めて言うが
シングル盤はA面とB面で一曲づつ、を収録。
「一口で二度美味しい」
などと言いますが、今回のように、
「あまりにタイプの異なる2曲」
が聴くことが出来るのは、
正にシングル盤ならでは!
そして、そこには
「当時のミュージシャンの意図」や、
「試行錯誤している姿」
が見えて来て嬉しい。
ビー・ジーズ…
この盤をリリース以降
「黒人音楽」を取り入れて
「ファンキー・サウンド」に生まれ変わり、
「超」が付くほどの大ヒットを記録する!
決して、それは
「流行りに乗った付け焼刃」でなく、
もともと彼らの音楽のルーツに、
しっかりと「黒人音楽」があったという事ですね。
そして、そこには
「モーリス」
の存在が必要不可欠だったのです!
残念ながらモーリス・ギブは、
2003年に53歳の若さ…
で亡くなってしまいました。
弟を失ったバリーとロビン
しばらく活動を休止していましたが、
2009年から再び2人で活動を再開!
「また、素晴らしいハーモニーを届けてくれる」
と思っていた矢先、
今度は、ロビンが他界…
残っているのは、
グループのフロントマン
長男「バリー」のみ
となってしまいました。
最近は、目立った活動のニュースも無く、
今一体、何をしているのか?
全く分からないのですが、
「ポール・マッカートニー」が、
76歳で世界中を飛び回っているのですから、
現在72歳のバリーにも、
まだまだ現役で頑張ってもらいたい!
今後の続報に期待です!
今改めて、
このビー・ジーズを聴く人って
少ないかもしれません。
ですが、まだ長男「バリー」が生きている!
「そんな今」だからこそ
バリー、モーリス、ロビンの3人、
そして
ビー・ジーズではありませんが、
更に下の弟で、70年代にソロデビューし
幾つかの素晴らしい作品をリリースした
4男「アンディ・ギブ」
この
「ギブ兄弟の素晴らしき世界」
を、今こそぜひ聴いて頂きたい!
そうです。
まずは、シングル盤から!
さあ、僕と一緒に針を落としましょう!
(企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)
バンド「Mashroom High」公式ホームページ
-------------------------------------------------
ゲスト・ライター陣紹介
〈Starman☆アルチ〉
俺「Mash」のバンド
「マッシュルームハイ」の現メンバー
ドラム、キーボード、広報担当。
ジェリーズ軍団では
「ハウリンメガネ」
「ジョーカーウーマン」
と共に、音楽専門ライター陣
「ロック・マニアックス」
を2019年新規結成。
-------------------------------------------------
「マッシュルーム・ハイ」広報部長
「Starman☆アルチ」による
「今月のソロ・ステージ」情報
↓
------------------------------------
今月のライブ予定
3/11(月) 20:00~
相模原すずらんハウスにて
「3.11 被災地支援チャリティライブ」
に出演致します。
-------------------------------------