癒しの森 湯布院(仙人の健康相談室)  


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NO751・・・抑圧と葛藤

2022-09-24 | シルディ・サイババ

 新皮質が理性と創造を、古い皮質が本能を司っているわけですが、いわゆる知識層と呼ばれている家庭では、幼児の時から理性中心の教育がなされます。あなたはお父さんの跡取りだから勉強をして、偉くならなければならないやそんな言葉づかいはやめなさい。そしてピアノやお稽古事に行かされ、お受験と言われる学校を目指さなければなりません。

 

 ここで問題なのは、根本的に考え間違いを犯している事なのです。先ず一番に肉体は親から授かるが魂は神から授かる事を知らないわけです。神は人間を神の世界に向かわせるために、いろんな形を持って鍛えようとします。エリートの夫婦に天才バカボンを与えて神の世界を教えようとします。これは極端ですが、東大が全てだ!世の中お金が全てだ!官僚になって貧民をコントロールするのだ!と小さい時から教え込まれますが、子供は芸術や音楽にしか興味がないので、勉強はする振りだけで常に頭の中は絵をいかにすれば上手く描くことが出来るかなのです。

 

 そして、子供は益々理性と言う思い蓋を被せられます。そうなると心は常にくすぶった状態になり吐き出したいが、吐き出すことが出来ない葛藤が生まれるのです。が、親は気づこうとしません。エリートの親は、自分たちが子供の頃から教育された結果が今であり、人と比較してお金や名誉があるので、それが目的の人生になっているのですから、永遠に気が付くことがなく一生を終えようとしますが、どっこい神は甘くはありません。

 

 くすぶった葛藤はやがて頂点を迎えます。そして成長期になると爆発するのです。たとえ成長期に爆発しなくてもいずれは大爆発します。そして、親は悩むのです。これを神は教材として夫婦に与えたのですから、平凡な家庭の方が羨ましいと思う事は全くないのです。知識層の子供に意外と陰湿ないじめをする子が多い事が理解できると思いますが、マグマなのです。マグマを少しづつ出すか、出すことが出来なければ中で溜まり巨大なマグマに成長します。

 

 反対に「トンビが鷹を産んだ」という言葉があります。無教養な親に神の世界を語る子供を授けたりします。神は子供は神の子として人間界に送り出していますので、すべては子によって教育されているのです。また世の中には結婚しない人や結婚しても子供が授かれない方もいます。この人たちには、子供を通して学ぶ過程は終了していますので、来世は神の世界に生まれるかも知れません。ゆえに無理をして子供を求める必要はないかも知れません。ですから自然では無理なので人工授精と言う誤った方向に行くのですが、これも何かの意味を持って神は行っているのかも知れません。

 

 なら、どうすれば良いのかになるのですが、本能を抑え続ける事は出来ませんので、何かに無我夢中にならなければならないのです。その方法に瞑想があるのですが、手に握っている独鈷杵や五鈷杵や仏像を握っている意識さえ忘れるほど無我夢中にならなければなりません。テニスをするならラケットが握れない程までに行わなければなりません。野球ならバットを手で握れない程まで素振りをしなければなりません。この状態が無我夢中ですから、完全に体の無駄な力(理性であり、地位や名誉を得るための硬い力)は抜け神性の入り口を覗く事が出来るのです。

 

 我は神か神が我かの境地に達するには、無我夢中(欲によるがむしゃらではない)になる事なのです。手に握っている意識がなくなった時(仏像や五鈷杵などを落とした事も忘れている)が無の境地なのです。それを先に望んではなりません。無我夢中に行うことによって起こる現象が無の世界なのです。瞑想とは、「我を失くし、夢の中」で行うのが目的なのです。

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