生き神様に継承されているアムリタの成分の一つの効能に以下のような薬効が記載されている。この古書は中国で一番古い薬効が記載されている「神農本草経・しんのうほんぞうきょう」と云う本であり、まさしく神が生薬をもって治す経本と呼ばれている本であります。それを元に書かれた『名医別録』には認知症を治すと書かれているところに注目しなければならない。脳内の異常な熱を冷まし改善するのであろうから、脳に関する病気に適応出来るであろうし、クリーンな状態で瞑想を行う事ができるのである。
が、このアムリタを飲む時には必ず作法というものがあり、この作法は薬師如来とも関連しており、アムリタのマントラを唱えた後に舐める重要性も教えられているのであります。
『神農本草経』には「驚癇寒熱(きょうかんかんねつ)、熱盛狂痙(ねっせいきょうけい)。邪(じゃ)を除(のぞ)き、鬼(き)を逐(お)ふ」と記されています。これは主として急に何物かに驚いて卒倒して、人事不省になってしまう者や、高熱が続き、痙攣(けいれん)を起こしたり、そのために精神に異常をきたしたりした者の治療に使用し、また、人に悪い影響をあたえる邪気をとり除き、死人のたたりの鬼気を逐い払う作用があるとしています。
これは即ち邪や鬼といったもので現わされる病気を駆逐したり、病気にかからないようにするといったように治療のみならず予防医学的にも使われていたようです。
中国の梁(りょう)(5~6世紀)の時代の陶弘景(とうこけい)の著した『神農本草経集注(しんのうほんぞうきょうしっちゅう)』には漢の時代の『名医別録(めいいべつろく)』の引用として、「小児の百病、諸癇熱(かんねつ)で口の開かぬもの、大人の狂癲(きょうてん)を療ず。
又、胎を堕す。久しく服すれば身を軽くし、天年を増し、人をして忘れざらしめる」と記しています。これは子供の病気ならどんなものでも、高熱を発して歯をくいしばって口を開かなくなってしまう者や、大人なら精神錯乱を治し、長期間にわたって服用すれば新陳代謝を盛んにし、寿命をのばし、物忘れしなくなるということでしょうか。