山に登りたい 

あの山にも、この山にも、もっともっと登りたい!

霞みか雲か~貫山!

2013-09-23 07:50:43 | 福岡県の山
2013年9月15日(日) 貫山712m

貫山は花の宝庫だという。
二年前の秋、山焼き直後の貫山は花など見当たらず、枯れ草と焼き跡の黒い地面だった。

今回はどうだろう。
夏の花には遅すぎて、秋の花には早すぎる頃だろうか。

夏草に覆われる吹上峠の登山道


これは葛の花
赤紫が美しい。蔓性で道脇に群生していた


クローバーの花が可愛い


吹上峠を振り返ってみるが、霧にかすんでいる


大平山で休憩 「この景色もいいなあ」


貫山までの道のりをずっと励ましてくれたのは萩の花


萩の花がどこからどこまでも顔を出して楽しませてくれた



向かう貫山はやっぱり霞んでいる


頂上もなんだか冴えない雰囲気


ならば、下山しよう。ススキはまだかな?


羊群原も霞みか雲か~~


やっぱり貫山は花の宝庫だった!
キキョウ


おみなえし


名前を知らないものもたくさん、ゆっくり調べていこう


サイヨウシャジン
















こんなものまで


美しかった貫山!ありがとう!



コメント (1)

白水大池公園 ウォーキング

2013-09-09 14:18:45 | 観光・他
山に登りたい!もっともっと登りたいと思うもののー

体力不足である。
すぐへばる。

「あたしってだめなのー。か弱いからー。」
なんて、女々しいことを言っても、山では通用しない。
山に登りたいなら、自分の足で登って、自分の足で降りてこなければならない。当たり前すぎるくらい、当たり前のことだ。誰も助けてはくれない。

一歩一歩、大地を踏みしめながら、土の感触を、足の裏全体で感じる。固い山靴の底から、登る喜びが体全体に突き上がってくるのだ。
この小さな一歩が山頂に続く。

人生と同じ、
積み重ねなくては
どこへも行けない。
そうするうちに、積み重ねること自体が楽しくなってくる。

山頂を極める達成感は、もちろん素晴らしい。
山頂からの絶景も、体が震えるほどに美しい。

でも、それだけではない。
山に登り始めた、その一歩からが楽しくてしかたないのだ。

目に見えるもの全て。
鳥の声も、川の流れも、聞こえるもの全て。
風のささやき、空気の流れ、体に感じるもの全て。
さらには、自分の心臓を打つ音、せわしく喘ぐ息。火照る体。流れる汗。
それら、全てが愛おしく美しい。
そして、やたら楽しくて仕方ないのだ。

それが私の山登り。

なのに、
体力不足で十分に楽しめなかったり、果ては山に向かって「このヤロー」と喚き散らかしてみたり、

それはよくないねー
体力つけなきゃねー
せめて人並みに歩けなきゃね。山姥並に空飛ぶわけにはいかないのだから。

と、
前置きが長くなってしまったが、週に一、二度近くの白水大池公園にウォーキングに行っている。家から行って帰って約1時間。
娘ちゃんセレクトの音楽を、ウォークマンで聞きながら、楽しく歩ける。山への体力が、少しでもつくといいな。



白水大池公園は景観も美しく、2.1kmのコースはよく整備されている。




天山からヒマラヤへ

2013-09-09 09:25:30 | 山で出会った人
2013年9月9日(月) 妄想の日

佐賀の天山に登ったのは夏の初め。鳥たちがにぎやかに迎えてくれた朝だ。

その日、一人の老人と出会った。
気負うでもなく、ゆるやかに、さらりとした、その人の歩き方は、
山登りというより、地面すれすれのところを浮いて滑っているようなのだ。
足音もしなければ、足跡も残さない。
そんな歩き方なのだ。

82歳で天山は146回目だという。
山には不釣り合いな端正な顔立ちで、「山頂でのビールがうまい」と、微笑む。

天山!
天に向かう山。
そんな山がほかにもある。

天にそびえるのはヒマラヤの山々。

これだ!
ヒマラヤだ!
ここはヒマラヤだ!


恐る恐る聞いてみる。

あのー、若いころはいろいろ登られたと聞きましたが、もしかしてエベレストにも?

いやいや、ヒマラヤの山には何度も挑戦したが、敗退ばかりじゃった。
世界最高峰のエベレストには、わしの弟子が日本人で初めて登頂したんだよ。
植村直己君だ。知ってるかい?

はい、もちろんです。彼の著書はすべて読みました。
憧れなんです。直己ちゃんは山の恋人です。
植村直己があなたのお弟子さんだったのですか?

そうなんだ。彼はなかなかいい奴だった。
登山家としても、一人の男としてもね。
マッキンリーからまだ帰ったこんのだよ。

ええ、ええ!いつか、植村直己記念館を訪れたいと思っているんです。

そうか・・・。
ところで、あんたは加藤文太郎は知っておるかね?

はいっ!彼こそ私が山登りを始めたきっかけと言ってもいいほどなんです。
新田次郎の「孤高の人」も読みましたし、彼自身の「単独行」もAmazonで手に入れて読みました。

アマゾン?
なんじゃね、それは?
わしはジャングルの話をしておるんじゃない、ヒマラヤの話じゃ!

あ、
は、それは・・・
はい、はい。もちろんヒマラヤの話でした。
すみません・・・

そうじゃ、
あの加藤文太郎こそ、わしの山登りの師匠なんじゃ。

ひえーっ!
あの文太郎をご存じなのですね。
しかも山登りの手ほどきを受けた・・・
そ、それは・・・

そうなんじゃ、
文太郎先生は、地下足袋一つでも山に登れること、納豆と干し魚さえあれば何日でも縦走できることを教えてくださったのじゃ。
そうした強い心を自ら示して、幼い儂の前をすたすた山に登って行った。
まるで、地面すれすれのところを滑るようにな。
わしは何度もその歩き方を練習したもんだ。
この年になって、やっと体得したように思うんじゃが。

はい、はい。
それはもう。先ほどから負担のない素晴らしい歩き方をされていると、感心しておりました。

そうか、あんたもまだ若い。
これから修行を積めば、竹内洋岳にも、メスナーにだって会えるぞ。

はー、
私は実は山野井妙子さんに会いたいんです。
あの方の笑顔ってたまらないですよね~~
沢木耕太郎の「凍」を読んで知ったんです。
彼女の~~

もういい、もういい。
あんたはどこまでしゃべるつもりじゃ。
わしは、もう一人でビールを飲みたくなった。

まあ、それはすみませんでした。
山でのビールは、最高なんですよね。


今日のソーメンはおいしかったね。
山でソーメン食べられるなんて、最高だね!

ん?
夫殿の声。

私、寝てた?








はっちゃけ山姥になろう!

2013-09-06 15:19:19 | 山で出会った人

寒い季節の阿蘇烏帽子岳で、出会った若い女性は、はっちゃけていた。
友もなく、一人で山頂に立った彼女は、高く響く明るい声で

「写真撮ってくださーい!」

カメラを向けると、にっこりピース。
さらに、くるりと後ろ向きになって、バンザーイと思い切り両手を空へ。
なんとも元気よく気持ちのいいお嬢さんだ。

「Facebookに載せるんでー」

と、また高らかに笑う。つられてこちらも気分が高揚してきた。

山での出会いは楽しい。少しの会話で、気分もほぐれ笑顔になってくる。

このお嬢さんは、関西からの仕事帰りに一日だけ体が空いたので、烏帽子岳なら登れると思って、やって来たのだそうだ。

ほう!なるほど!山が好きなんだなー!
一人でサッサと山に登って、眺めを楽しむ。
写真を撮ったり、雪と遊んだりー。

いいなあー。
山姥の私にもできるかな。
一人で山に登れるかな。

あー、だから、ダメなんだ!
疑問型だからダメなんだ!

登れるかな?ではなく、私だって、一人で山に登ってやるぞ!
そうこなくちゃ!

若くなくったって、山姥だって、きっとやればできる。できるはずだー!

では、どこへ?
どこの山なら一人で登れる?

まずアクセスの問題。いつも夫殿の車に乗せてもらって、居眠りなんぞもして、どの道がどこへ繋がるのか知りもしない。
のんきにお任せで、登山口駐車場まで連れてきてもらい、家まで連れて帰ってもらっているのだ。

山姥お一人さまだと、そうはいかない。
まず、車の運転が駄目。山登りの前に車で遭難すること、間違いなし!
ならば、公共の交通機関利用となる。

うーむ

どこにある?

駅または、バス停から登山口までが、そう遠くない山。
そんな都合のいい山がどこにある?
ついでに楽に登れる山でないと、気分からして遭難すること間違いなし。

うーむ

山姥お一人さまの山!

うーむ

あったぞ!
ここならきっと登れるぞ!

添田町の岩石山

この山は、前に登ったとき、5人に追い抜かれたのだが、その5人共、女性の単独行だったのだ!
しかも、私山姥と同年代か年上の人たちのようだった。
気軽にスタスタ登る人、バッチリメイクのお洒落さん、などなど。

おうっ!これはいいかも。

JR添田駅から、登山口までは徒歩15分!
これなら登れるぞ!

いつか、必ず「山姥お一人さま紀行」を実行しよう!

「夫殿、一人でゆくぞ。さらばじゃ。」
と言って朗らかにでかけよう!



はっちゃけ山姥の誕生である!

山で勧誘?

2013-09-05 11:48:54 | 山で出会った人
2013年 9月5日(木)

二年前、山に登るなら、まず手始めにと天拝山に登ったときのこと。
きついきついと思いながらも、山頂での眺めと、心地よい風は爽快だった。
下山にかかって、道幅も広くなったところで封筒の束を持った男性に声をかけられた。
年齢は60代後半くらいかな~。

「天拝は何度目ですか。」
「いやいや、まあ、はじめてです。もうきつくて~~」 へろへろ~
「ご夫婦で?」
「はい」
「どっか、山の会に入っとられますか?」
「いやいや、全然、超初心者なんで。」

後ずさりしながら、男性のそばを抜けようとしていると、
その男性は封筒の束から、さっと一つを取り出してきた。

「あだると山の会」

え??

封筒の中には案内チラシが。

「あだると山の会」

山でなにかいやらしいことでもするんだろうか・・・
期待半分、興味全開で、案内チラシを見てみると

男女会員募集!

目に飛び込んできた最初の文字!
男女だなんて・・・
やっぱり、怪しい!

う~~む
よくよく中身を見てみると、
福岡にある立派な山の会の会員募集でした。
真新しいザックを背負い、心もとない歩きをしている私たちを見て、親切心から山の会に勧誘してくださったのだ。

「初心者の方も基礎から教えますよ!アルプスにだって行けますよ!」

なんだ・・・

いや、まあ、いかがわしくなくてよかった。

すばらしいネーミングね!