山に登りたい 

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峰入り古道(春峰)四日目(2016.03.20)・小石原行者堂~大日岳~釈迦岳

2016-03-22 21:18:51 | 福岡県の山
2016年3月20日(日)晴れ 小石原行者堂~大日岳~釈迦岳

長い一日でした。
心に残る一日でした。
こんな体験、初めてでした。
皆さんありがとうございました。  

峰入り古道四回目は小石原から大日岳~釈迦岳を歩いて深倉峡に下りてきます。
今日のメンバーはポンちゃん、信ちゃん&俊ちゃん、higetias さん&mamatiasさん、風来坊さん、Kさん、五百枝さん、ふぃずランドさん、とけいこたん&じゅんパパの12名です。

深倉峡に車を数台デポして、小石原焼伝統産業会館の駐車場へ。
ここでいつものように、信ちゃんから温かい紅茶とクラッカーをいただき、元気よくスタートです!6時35分。


行者堂に向かいます。
役(えんの)行者が修行したと伝えられるところです。

宝満山への金剛界と、英彦山への胎蔵界との接点にあたる大切な場所だと、ポンちゃんから説明を受けました。

護摩壇


霊泉「香水池」の案内板


いよいよ登山開始です。


初めのうちは、木を見て嬉しい!


コショウノキも際立って綺麗!


花を見て嬉しい!
これ、何でしょう?ヒトリシズカのようでもあり、葉っぱが違うような~
→ ヒメカンスゲだそうです。風来坊さんに教えていただきました。


ツチグリも顔を出して


スタートから1時間ほどで陣尾に到着しました。


小石積みかと思われるところも通り~~。


眺望のきくところで一息入れます。
水墨画のように美しいですね。


初めて見るクチベニタケ(おちょぼ口がほんのり紅色)


信ちゃんから教えていただいたキジョラン。
アサギマダラの食草で、卵も産みつけるそうです。


花を見ているときはホッと嬉しいのですが、緊張の場面は貝釣りです。

ロープを下してもらい、緊張しながらヒーッと登りました。(お尻アップの写真省略)

笙の窟(観音岩)へは急な下りです。
信ちゃんが用意してくださったロープをhigeさんが木につなぎます。
テレビではなく、実際にロープをつなぐところを見るのは初めてです。
斜面で踏ん張って手際よく、higeさんカッコいい!


観音岩から笙の窟までは古いロープにつかまって~~。


笙の窟は今は天井が崩れ落ちて狭いのですが、山伏たちの修行の場であり、笙の笛を吹いて踊りも舞ったそうです。(ポンちゃんに紹介して頂いた小石原歴史回廊より)


観音岩の横顔・高さ20メートル


観音岩の背中・根っこがむき出しでしわだらけ


そして次は~これが糸が峰ですか?


進まなきゃですか?


大きな木も越えて


勇気ある人々


車道へ出て、大日岳へ向かいます。


太いロープを頼りに、きつい登りを頑張ります。


女岩(愛嬌の瀬戸・生まれ岩)
修行僧は腰に縄を付けてここから吊り下げられたとか・・・
厳しい修行の場所ですね。
話を聞いただけで卒倒しそうなので(本当は体力温存)、私は待機。夫殿が見に行きました。


男岩と爽やかふぃずランドさん。


気持ちのいい陽だまりで、のんびり昼食のあと、大日岳に向けて出発です。


大日岳に到着したのは12時前。
木札に宝満山修験道の文字が見えます。

それでもまだまだ急な下りや、痩せ尾根とか岩尾根とかが続きます。


おどおど~~


しょぼりん


「もうだめです、歩けません。」と百回思い、
「あともう少し。」と百一回自分に言い聞かせ、
「どうしてこんなに頑張らなきゃいけないの!?」と百回誰かを恨みたくなり、
励ましの言葉や具体的なアドバイスに「あともう少しだけ。」と百一回思い・・・

やっと着いた釈迦岳山頂!


空は青く、英彦山遠く~~


これまでどれほどの上り下りを繰り返したのでしょう。へろへろ~。

緩やかに気持ちよく歩けるところではシキミの花にも励まされ


英彦山の中岳上宮が見えた時は歓喜の声をあげ、


後は深倉峡に向けて下るだけだと思っていたら~~


この下りがとても苦しかった。


信ちゃんに先導していただき、俊ちゃんには手足の置き場を一つ一つ教えていただき、とにかく必死で、夢中でした。
なのでこの先写真はなく、心の音声による実況中継です。

わわわ、
落ちる、死ぬ、
こんなとこ、どうやって、
はひ、真っ逆さまやん、
落ちる、滑る、もう行けない

後ろから神の声(五百枝さん
「滑らないよ!大丈夫!ちょっとはまるだけだから、少し足に任せて!」

へ? は? あい?
そ、そうなのね? (謝)
でも、だって、でもでも~~。(泣)

深倉峡のしめ縄が見えた時には、本当にあと少しと思ったのに、
本当はまだ先だった。泣


それでもそれでもなんとか深倉峡に下りてきました。


やっぱりここで俊ちゃんの「がんばったね~。」と包み込むような笑顔。
そして信ちゃんが大笑顔で「やったね!」ですって!!

やったね!!
本当に私、やったね!!
百回以上きつい思いをしましたが、達成感はその百万倍でした!
もちろん、楽しさも百万倍です。(ちょっと苦)
みなさん、ありがとうございました。
私の後ろをサポートしながら歩いてくださった皆さん、遅くなってごめんなさい。
ありがとうございました。  

愛らしくて、引き込まれてしまう春の花。
ミスミソウ




ツクシショウジョウバカマ




でも、これで終わりではありません。
峰入り古道はあと一回。最後に英彦山につながるのですね。
その最終回も甘くはないですね。私にとっても修行の登山であり、喜びの登山です。
是非参加させてください。
また、迷惑と心配をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

そして今回は最後の最後にご褒美がありました。
わざわざ差し入れに来てくださった山帽子さんの、コーヒーゼリーのおいしかったこと!
冷たくてつるんと喉を流れ、気持ちもさっぱりしました。
ごちそうさまでした。

今日の軌跡










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少しお散歩(20160.3.13)

2016-03-14 20:12:49 | 福岡県の山
2016年3月13日 難所が滝へ

風邪をひいてしまった。二人とも。
グシュン。
病院に行ってお薬もいただいて、たいしたことはないのだけど、この年になるとたかが風邪でもねー、
だる~~い。
峰入り古道四回目に備えて、体力温存、早く治さなきゃ。
ハックション。

そこで難所が滝までゆっくりお散歩。
ホソバナコバイモが綺麗に咲いていました。








おまけにカメラSDカードの調子も悪いのか、写真がうまくアップできない。
グシュン。

前日の土曜日、四王寺の森のツクシショウジョウバカマ


セリバオウレンの花後


そして、映画「エヴェレスト」を見てきました。
・・・といっても、前半寝てました。(*_*;
面白くなかったのではなく、難所が滝からの帰りで、疲れていたみたい。
(夫殿は見ていたらしい)
起きたら、ちょうど目の前にエヴェレストがそびえていました。(*_*;
「神々の山嶺」は前に読んでいたのですが、映画では音が大迫力で頭の上にかぶさってきました。
感想は・・・心の弱い私には言葉が見つかりません。
わたしにとって一番よかったのは、最後のテロップが流れるときのイル・ディーボの「喜びのシンフォニー」でした。
ほっとしたから。
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鍛錬の英彦山(2016.03.05)

2016-03-07 20:40:54 | 福岡県の山
2016年3月5日(土)英彦山 双戸窟~四王寺の滝~南岳

信ちゃんからお誘いをいただいて、英彦山へ!!
今日はどこを回るのかな?どんなコースかな?
お天気いいし、気持ちよさそう~!
ルルルンラララン
峰入りと違って、のんびりお気楽に違いない。うふ
(例によって後でそんなお気楽さはぶっ飛ぶのですが…)

双戸窟にご案内しましょうか、とポンちゃん。
いいですね~お願いしましょう、と皆さん。

今日は信ちゃん&俊ちゃん、ポンちゃん、higeさん&mamatiasさんご夫妻、風来坊さん、笹栗さんと私達けいこたん&じゅんパパの9名で、別所駐車場から9時スタートです。

双戸窟なんて、もちろん行ったことありません。
あのガイコツみたいな岩ですよね。楽しみです!

綺麗に咲いたミツマタを撮ってから、石段を少し上がって右折です。




九大生物研究所分岐からまた右折するのですが、このあたりももちろん初めてです。


分岐から20分で双戸窟に着きました。
不思議な形の岩ですね。ガイコツの顔みたい。


中に入って修業が行われていたのでしょう。榊台なども中にありました。


次はどこへ行くのでしょう?


あ、
あれは風来大菩薩様ではないでしょうか?
むむ~~、ありがたい気がしてきます。


この展望所からの眺めは新しい朝の空気を感じました。
う~~んと、深呼吸!


このあたりは修行僧のお墓がたくさんです。坊を思わせる石垣も見えます。
(ポンちゃんから説明をいただきました。)


ここから先は信ちゃん&俊ちゃんの案内です。
ありゃ、滝に行くのかしら?


梵字岩。こんな垂直の岩にどうやって梵字を彫ったのでしょうか。


ありゃ、りゃ、梵字岩から先へ行くなんて~~。どこへつながるの?


展望所からは向こうに中岳が「見えたー!」。
こんなところから中岳を見るなんて、感動です!


次はザックを置いて天狗の鼻へ。


天狗の鼻からも向かいの岸壁に梵字が見えました。
あの下のテラスのようなところから彫ったのでしょうか。




四王寺の滝へ向かいます。
雪の日に来た時より歩きにくく、遠い気がします。


氷ではなく、水に濡れて黒く光る岸壁が雄々しく迫ってきました。


四王寺の滝に来たということはここから南岳に登る?
険しいよね。難しいよね。行けるんかな。


右手その岩をつかんで! 
(…これね…、よいしょ)
左は木の根!
(…うんしょ、…し、しかし、足は…?)
左足、前の岩!
(え?)「どこーっ?!」
そこじゃない、もっと前!
(うんしょ、…これかな)
そう!、そこ!

「信頼できる経験者」の方々の適切なアドバイスと励ましで頑張れました!

けいこたん、この岩動きますよー!
けいこたん、こっちを通ってー!

危ないところを明るい声で教えていただいたので、いじけず頑張れました。

自分たちだけでは考えもしないし、到底行くことのできない四王寺の滝から南岳への登りを、吐くことなく、気絶することなく達成することができました!感謝です。

うれしい!! 

南岳の山頂が見えてきたときは、それはもうホッとしました。


中岳まで行って、昼食です。
春の青空が気持ちいい!


北西尾根のこの景色、美しいですね。


モアイ像まで来ました。なるほど~~。


「滑る前に、次の足を出す!」
と神の声が聞こえたような~~、
「けいこたん右を回って~」の声に力をもらい、
ふと見上げれば、一面、苔の斜面!


コショウノキ


えいしょ、えいしょと元気に歩いて、抜けたーと思ったら、
旧スキー場の枯れ草をブカブカ踏んで帰ります。


清楚で愛らしいお花にも出会わせていただきました。
感激!
セリバオウレン




ホソバナコバイモ




葉が紫がかった茶色のもありました。


初めて見るミスミソウ




皆さま、大変お世話になりました。
楽しくて、うれしくて、
ルンルンは途中ヒーッに変わりましたが、最後はランランでした。
確かに英彦山を歩いてきたのだと思うと、足の疲れさえ愛おしい~~(^-^)

また、どうぞよろしくお願いいたします。

番外編「じゅんパパの靴洗い」
靴を水につけておき、使う靴ブラシは用途に合わせて3種類。


靴の横、裏、と順番に丁寧に洗い泥を落とします。


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