山に登りたい 

あの山にも、この山にも、もっともっと登りたい!

車谷のホソバナコバイモ

2015-03-23 08:24:33 | 福岡県の山
2015年3月21日(土)脊振山系 

どうしてもどうしても見たかったホソバナコバイモ!

その秘めやかな姿は愛らしく心を奪われます。
やっと逢えました。
そう…文字通りやっと逢えたのです!

ホソバナコバイモは背振の車谷に咲くそうです。
車谷コースから矢筈峠、鬼ヶ鼻岩まで行き椎原峠に戻って下山の予定です。

船越橋近くの駐車場を8時30分に出発。
お天気も良く、気持ちよく足が進みます。
車谷コースって気持ちいいな~と思いながらどんどん歩きました。


キツネノカミソリが朝の光を浴びて輝いています。


幹にそろばん玉をくっつけたような木。どうしてこんな形になるのだろう?
家に帰って調べてみると、サンショウ成木のようです。


ホソバナコバイモを見つけようと、ずっと、ずう~~っと下ばかり見て歩いていましたが、この辺りは苔も現れとても気持ちがいい!
うわぁ~、車谷コースってこんなに気持ちいいんだ~、と上を向いて上機嫌!!
これが間違いでした。悲劇はちょうどここから始まっていたのです。


夏になって葉が枯れたらこの道はキツネノカミソリが咲き並ぶのですね。


小さなネコノメソウ


嬉しい、嬉しい、気持ちいい~
と、どんどん歩いていたら、マンサクも見えてきて~


あれ?変です!! おかしい! 絶対変です!
だって、もう矢筈峠に出てしまいます!!
お花は?ホソバナコバイモは??

どうして?!どうして?!

ずーっとずーっとお花を探して下ばかり見て歩いてきたのに!
二人して歩いてきて、二人とも見つけられないなんて!!
四つの目は四つとも節穴??
そんな…
ヤダヤダヤダーッ!!ギャアアーー!!
絶句!ここで大泣きです。
立ち止まったまま歩けません。

のろのろ具合を夫殿に笑われながらやっと峠に上がり、車谷で追い抜いた女性グループが上がってくるのを待つことにしました。
そして、「お花を見ました?」と訊ねると
見た見た見た!!と、、、
ほらこれ、ほらこれこれ~と、
四人の皆さんから次々と携帯やカメラの写真を見せていただきました。
そこにはまぎれもなくあのホソバナコバイモの姿が!
「道の両側にいっぱい咲いていたよ!」とのこと。
グググー 号泣です。
この花を見に来たのに、そしてあんなに注意深く探していたつもりなのに。
どうして見えなかったの!なんて馬鹿、なんてマヌケ!
ウギャーー!

どのあたりに咲いていたかをお聞きし、ホソバナコバイモの名前と漢字、キツネノカミソリのことなどをお話して別れました。

よっし、このまま帰るわけにはいかないぞ。
下山したらもう一度登り返してホソバナコバイモを探そう!!
元気出すぞ
矢筈峠から脊振山頂へは行かず、気象台レーダー塔でコーヒー休憩です。
こんなに見晴らしのいいところがあるのですね。山頂もよく見えました。


気を取り直して再スタート!
速い、速い!急ぎ足で歩きました。
こんなに早く歩くのは初めて!
でも、面白い!!
トットコトコトコ~~トコトット~

唐人の舞にも寄り道して


この辺りはどんどん加速して


エイッと鬼ヶ鼻岩に着きました。


いい眺めです。今日はコンビニのおにぎりでランチです。


椎原峠まで戻って下山します。
花も実も強烈なマムシグサは芽が出たときも強烈


メタセコイヤの林を見て


うっとり空を見上げて


75分のコースタイムのところをなんと60分で降りてきました。
すごい!!こんな速足は初めてです!

さあ、登り返しです!!
今度こそ、しっかり見つけなくては!
もう急がずにゆっくり右見て左見て、お花探しです。
ネコノメソウさん、こんにちは。


もうそろそろ、もうきっと…

ありました!!ホソバナコバイモです!!




たくさん咲いています。


お花のなかも見えました。




三姉妹







やっとやっと逢えました。
嬉しい嬉しい一日となりました。

朝登り初めに見逃したのは、苔と木々のバランスの美しさに顔を上げて気分良く歩いていた時でした。
馬鹿で悔しい思いをしましたが、その後の早歩きは可笑しく楽しく、やっとホソバナコバイモを見つけた時はもう嬉しくてたまりませんでした。

今日の軌跡








コメント (10)

天山・あめ山

2015-03-16 15:50:52 | 佐賀県の山
2015年3月14日(土) 天山1046m・あめ山996m

今日はくじゅうの黒岩山・泉水山を周回し、三俣山や涌蓋山の大展望を楽しむつもりでした。

ところが…
何度天気予報を見ても久住は雨です。最近の天気予報は正確ですね。
大分・熊本は午後3時まで雨、佐賀・福岡なら雨は午前中だけで午後からは晴れるようです!
天山か、英彦山か…と悩みましたが、県外に出ようということで、天山に決定です。

七曲り峠の登り口には一番乗りでした!
出発はちょうど9時です。(^^)/道路わきの階段から登っていきます。


お出迎えは、たくさんの看板です。天山にはお花がたくさん咲くのですね。


残念ながら、可愛いお花を見るには時期尚早のようで見つかりません。
実をつけたアオキと、花を開く準備のアオキが並んでいました。




笹道は気持ちよく、お天気も回復してきます。




天山で見つけたお花はこれだけ。ふきのとうです。


登り口にもあった看板が、天山頂上に向かう道にもずらりと並んでいます。
(こうした看板はあめ山まで30枚くらいあったと思います。ちょっと多過ぎるくらいです。)


ずっとなだらかな登山道を歩き、もうすぐ山頂です。


あっけない感じで頂上に着きました。10時40分。




山頂でコーヒーを飲んでいたら、あとからあとから多くの人が登ってきました。
団体さんも家族連れの人もやってきて賑やかになったので、あめ山に向かいます。
福智山の八丁の辻を思わせるこの道が大好きです!


くっきり晴れていたら、南は佐賀平野から遠く有明海、雲仙まで見えるはずですが、今日は霞んでいて残念です。


あめ山の山頂です。11時24分。


さあ、帰りましょう。
あめ山からの帰り道には人吉カメさんです。前に来た時には気づきませんでした…


天山に戻っても相変わらず人が多いので、昼食をとらずに下山することにしました。


「天山の自然を守る会」の方々、ご苦労さまです。


行きでも帰りでも気になっていたあの山、彦岳に登ってみたいなあ。カッコいいし!


そう思いながら山を下りてきました。(1時12分)
もう、おなかペコペコです。お弁当はやはり外で食べたい!お日様のもとでランチです!
おいしかったよ~~。!(^^)!


おなかいっぱいになると、やはりさっきの彦岳が気になります。
ちょっとだけ登ってみましょう!(1時55分)
天山の登り口と道路を挟んで真向かいに彦岳の登り口があります。


こちらは人気の天山と違って誰もいなくて静かです。


あれかな? いえいえ、あれは手前の小さなピークのようです。(写真は帰りに撮ったものです。)


あ、シュンランです!!つぼみが見えます!!うれしい! 
彦岳にもお花がたくさん咲くはずなのに今日は見当たらなかったので、本当にうれしかったのです。


アップダウンを繰り返し屏風岩に着きました。(表示の木が朽ちて風岩としか読めません…)


この岩を周っていくのはちょっと怖かったのですが、


どうやらもうひとつのピークに着きました。


へぇ~~、祠には一言「山」とだけ彫ってあります。


ここで2時44分です。今日はここまでです。
天山を下りておまけのつもりで登ってきたので、今日はここまでで満足です。
でも、さっき巻いてきた屏風岩に登りたいと夫殿が言い出しました。
もちろん私は見てるだけ~~。


「お、これは怖いわ、ほーっ、高いなあ~~!」
「えーっ、落ちないでよ~。」
「いやあ~こらすごいなあ~」


「こんなとこで、私を独りにしないでよーーっっ!」
「わかってるよー!
「ここからじゃ、私一人で帰れないよ。」
(そういうことかー

初めて足を運んだ彦岳は天山よりも楽しかったかもです。
一番乗りだった駐車場へ戻ったのは3時30分で、他に車は残ってなく一番最後でした。

今日の軌跡。やっとFieldAccessからカシミール3Dに反映できるようになりました!
ピストンなので赤い糸がひょろひょろしているようです。(^^)


断面図は天山だけです。こうして一つ一つ新しいことができるようになるのがとても嬉しい!!








コメント (8)

また逢いに来ました…

2015-03-09 13:34:26 | 福岡県の山
2015年3月8日(日)四王寺の森

だってね、気になるでしょ。
四王寺の森のセリバオウレンとツクシショウジョウバカマ。
その後どうしているか、ツクシショウジョウバカマは花が開いたかしら?

日曜日は絶好の山日和!
牧の戸ライブカメラを見てみると、早くから駐車場はいっぱい。
こんな日は特に山に登りたい!
とはいえ、あれこれ雑用有りで山には登れずです。
でも午後遅くに時間が取れたので四王寺の森へ行ってみました。

可愛いセリバオウレン、元気かしら?
アレレ、どこにいったの?


たった一週間前に見た時よりもすっかり少なくなっていました。
花が終わると細い茎だけになって、とてもわかりません。
でも目が慣れてくると、いくつか残っていたのが見えてきました。
今日のセリバオウレンです。




当たり前なのですが、花っていつまでもは咲いていないのですね。
なんか、寂しい…

次はツクシショウジョウバカマです。
こちらは先週よりも花が開いていました。








ツクシショウジョウバカマはまだまだ咲きそうで安心です。
見に来てよかったわ。

これがシュンランでしょうか?違うようですね。


四王寺の森は奥がとても深そうです。


小さな木の橋を渡って、北石垣というところに上がってみました。


景色がどんどん変わって


開けたところから、立花山や遠く志賀島まで見えました。


硬い蕾のヤブツバキ。


これは藤の実でしょうか。二、三ヶ月後には山藤が咲くのかしら。


少ししか歩いていないのに、目の前に現れる景色は次々と変わって面白いです。


四王寺の森は奥が深そう。
歴史も訪ねてみたいし、新緑や紅葉もよさそうです。

時間をかけてゆっくり歩きたいと思いました。
コメント (6)

セリバオウレン

2015-03-02 11:30:42 | 福岡県の山
2015年3月1日(日) 四王寺山

小さくて愛らしくて
「清楚」「可憐」という言葉がぴったりのセリバオウレン!!

会えました! 教えて頂いた場所でひっそりと咲いていました。
感動です!!












フーッ…可愛い!

あら、これはなんでしょう?
もしかして、ショウジョウバカマ?
まだしっかり開いていませんが、斜面にたくさん咲いていました。






空が晴れて花が開くと、きっともっときれいなのでしょうね。

「山中に 絶えて花のなかりせば 春の心は のどけからまし」ですね。(^^)/









コメント (6)

仰烏帽子山

2015-03-02 08:10:54 | 熊本県の山
2015年2月28日(土) 仰烏帽子山1302m

出会ったのは「救いの神」か…?!
はたまた、「拾う神」か…?!


福寿草を見たくて、見たくて~~!!
毎日熊本地方の天気予報とにらめっこし、何とか行けそうだと出発しました。
雨よどうか降らないで。
福寿草さん、どうか花びらを開いてお顔を見せて。

早朝4時半に家を出たものの、五木村までは遠いな~~。
高速道路は北熊本SAで休憩し、宇城氷川スマートインターで降りてからはカーブ続きでした。
おかげで車酔いしてしまい、ぐったり。道の駅五木でしばらく休憩です。

迎烏帽子山第一登山口を8時36分スタートにスタートしました。
大小の岩ごろの谷を登っていきます。


ええーっ!あんな急な所を登るの?
でもこれはほんの序の口でした。
仏石分岐までは傾斜もきつく、よいしょっと岩をつかんで登り込んだりしました。
でも、それがとても楽しい!


わっ!綺麗!
最初に出合った福寿草です。まだしっかり開いていません。


この先どのくらい咲いているのだろうと、期待がどんどん膨らみます。
群生地って、群生地だからたくさん咲いているのだろう。(当たり前ですが…)

福寿草は花だけでなく、その葉も柔らかで可愛いですね。


夫婦杉です。
木と木の間に夫婦杉と書かれた小さな標識があるのですが、この夫婦の距離は離れていますよね。
立花山で見た夫婦杉はもっと寄り添っていました。
それとも絶妙な距離感なのでしょうか?




岩ごろから気持ちの良い林歩きとなりました。


「ミノカサゴ恐竜襲来」!迎烏帽子山と仏石分岐のところです。


まずは山頂を目指します。雰囲気がいいですね。




風穴です。温かい風が吹き出していました。夏に来ると冷たい風なのでしょうね。


レンズが曇ります。(^^)


石灰岩が現れたり、


落ち葉を踏みしめたり、


そして「人吉カメさん」です。
ここから山頂までは」ちょっと急なので、あと5分というのが励まされました。


ここで、面白発見!!
何だかわかりますか?


近づいてみましょう。
なんて書いてあるか読めますか?


くくくーーっっ!!
 家庭の和職
 場の和から
 無災害

って~~!
内職の案内かしら?こんな山中で?
場の和って?

あはーん。
わかりました!
 家庭の和
 職場の和から
 無災害
と、読むのですね!!(夫殿は読めませんでした。)
それにしても行変えが変です。
おっかしいなあと大笑い!(ちょっと頭悪い?~~ごめんなさい。^^;)

山頂に着きました。11時10分。




迎烏帽子山の二等三角点。


晴れてきました!一休みしていよいよ仏石からの群生地に向かいます。

なんて可愛い!!
光を受けて、花びらの一枚一枚がそれぞれに輝いています!






岩の間からも


福寿草に見とれて何枚も何枚も写真を撮りました。
どれを見ても、何度見ても、可愛いのです!!

しばらく眺めて、もっと見たいと思い足が進みました。
立ち入り禁止のロープがなくなっても、福寿草は続きます。
岩の上にも


つぼみもたくさん


嬉しくて嬉しくて下ばかり見て(福寿草ばかり見て)歩いていたら、
山頂と第二登山口の分岐まで来ました。

ここで15.6人の団体さん達と出会いました!
運命の出会い!
そう、「救いの神」か、「拾う神」か…

私たちは第一登山口に向かうのだとお話しすると、
布袋さんのようなお顔をした長老の方が
「第一登山口?そりゃ遠いばい。こっからならだいぶ戻らにゃならん。」
どうやらリーダーさんのようです。
そばにいた恵比寿顔の方たちも口をそろえて
「こっからなら、第二登山口に降りた方がよかやろー。」
さらに布袋さんが
「わしらと一緒に第二へ下りたがよか。」
恵比寿さんたちも
「そうそう、一緒に降りましょう。」

え、でもーー

またまた布袋さんが
「わしらはここであなたらあと会うことになっとたんじゃ。」
「あなたらあのためにバスもあるで。席は空いとるから乗りなさい。」
恵比寿さんたち、
「あなた達のために大きなバスなんだから。」
「そう、そう、さあ列にお入んなさい。最後尾は私が守るから。」

あ、あのーーー
???????

なんか、よくわからない…

「でも、私達…」と言っていたのが
「よろしくお願いします。」と頭を下げていました。

そして、包み込むようなにこにこ笑顔の七福神さんたちの列のなかへ~~

一緒に歩いていました。


第二登山口までは1時間足らずで、あっという間に着いてしまいました。


大きなバスが待っていました。(左)


どこまでも親切な七福神さんは
「さあ、さあ、お乗りなさい。歩いたら遠いで、遠慮せんでよか~」
「一番前があんたらの席じゃ。すぐに降りにゃならんからな。」

団体さんは10数人の男女混合で、布袋さん恵飛須さんをはじめ、毘沙門天さんやお多福さんもいらしてバスの中は賑やか賑やか!
熊本の山の会のOBの方たちだそうです。

第一登山口までおしゃべりをしながら、
バスを降りるときはこんなお土産までいただきました。


第一登山口に着き、七福神さんたちに丁寧にお礼を申し上げ、バスを見送りました。


車に戻って遅い昼食です。
仏石分岐のところで食べようと、お弁当を家から作ってきたのに、車の中で食べるのはちょっと残念。
それだけでなく、元井谷を下山できなかったことが消化不良です。
足元を確認しながら、ちょっと怖い岩ごろの谷を降りるのが楽しみでもありました。
七福神さんたちに救われたのか、拾われたのか…

山での温かい出会いに感謝しながら、
来年はきっと自分たちの登山をするぞと、夫殿のビールが進みました。

よく笑う、楽しい登山でした。
初めて見た福寿草!
とてもとても綺麗でした!!


今日の軌跡














コメント (6)