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山に登りたい 

あの山にも、この山にも、もっともっと登りたい!

ケーブルカーで摩耶山へ

2018-11-28 22:04:45 | 九州以外の山
2018年11月22日(木)曇りのち晴れ

加藤文太郎や植村直己が愛した六甲山地とはどんなところだろう?
行ってみたい。

夫殿と私の休みを合わせて、何とかざっとの計画を立てて始発の新幹線に乗り込みました。
新幹線の中で計画の練り直し。
新大阪駅からJR神戸線に乗り換えて、六甲道で下車。
今日の第一目的、六甲ビジターセンターに向かうことにした。

「六甲ビジターセンター」では「六甲山全山縦走の先人ー加藤文太郎の追憶」という企画展が行われています。


「孤高の人」加藤文太郎に会いたくて、七年前に兵庫県浜坂の「加藤文太郎記念館」まで行きました。
遺品の数々を見ることができたばかりでなく、結婚式当日に登って式に遅れたという観音山に登り、妻となる花子さんと初めて出会った宇津野神社も歩いて、二人のお墓にお参りもしました。(観音山・兵庫県美方郡

その加藤文太郎に六甲でまた会える!
それは行かなくちゃです。

六甲道駅を出ると、目の前に六甲ケーブル下駅行きのバスが止まっている。
考える間もなく、ありがたい!と飛び乗る。
歩かずにバスに乗ってよかった、ケーブル駅までは結構距離があった。

ケーブル駅なので、当然ケーブルカーが目の前に!
乗りましょう!!




快適!
移る景色に興奮します。(10:00過ぎ)


降りたところが六甲山上駅で、ここからビジターセンターまでは徒歩で20分ほどで着きました。(10:45)
文太郎様に会えるかしら?


企画展は一階フロアの一部にひっそりと展示されているだけでした。もっと大掛かりかと思っていた。


文太郎の登山靴とピッケル。


飯盒と、登山した時に記念スタンプを押印した扇子。


(七年前に見た)自筆のメモや、さび付いたアイゼン、スキー板等は展示されておらず、寂しい気がしましたが、文太郎様に会えたというだけで十分満足できました。
寂しいと言えば、私達がゆっくり時間を過ごしている間に、一人も来館者がいなかったことです。
今日は平日ではあるのだけど。

第一目的が果たせたので、次は摩耶山まで歩くことに。
ビジターセンターの管理人さんに、行きかたを尋ねると「あの鉄塔が見えるのが摩耶山だから、その方向に向かっていけばよい」とのアバウトなお答え。

ならば、その通りに行きましょう。


穂高湖では子ども達が野外学習。(12:45)
水の温度を調べていました。


摩耶山へは殆ど水平か、緩やかな下りで、翌日行われる六甲縦走路の、ほんの一部を反対から歩くことになります。


摩耶山天上寺。


本日始めての登りは掬星台(きくせいだい)への階段。


明日の縦走のための準備でしょう、テントが張られています。(13:17)


ほーっ!
いい眺め!お天気もよく最高!!
「掬星台」とは、夜になると、無数の星を手で掬えるがごとく絶景が広がっているということから付いた名前です。


夜ではないけど、神戸市街が一望できる素晴らしい眺めです。


ロープウェイもありましたが、もう少し歩きたい気分です。
新神戸駅につながる天狗道を下ることにしました。

少し歩いて、左手に入ったところに摩耶山三角点。702m。(13:50)
掬星台が摩耶山の山頂と思っている人も多いようです。


下山は六甲縦走路を天狗道で布引貯水池~新神戸駅へと向かいます。しかし、しかし~~~。




ハーブ園・ロープウェイ乗り場の分岐まできたところで、時間は午後3時になっていました。
このまま新神戸まで歩いて下ったら、日が暮れてしまいそうです。九州よりも日没は早いしね。
地図を見ながら夫殿と相談。


ロープウェイに乗ろう!

10分ちょっと森の中をアップダウンして着いたところは~~!
裏門から入るとーー。


何とそこは別世界!


どういうことでしょ?
ついさっきまで森歩きをしていたのに。

登山道からいきなり、ここはどこ?
ヨーロッパ?
はたまた、ハウステンボス?


登山道とハーブ園が、たったの一歩で隣接していました。
恐るべし都会の山!恐るべし神戸!
鄙びた小さなハーブ園と、それに隣接するロープウェイ乗り場を想像していたら、とんでもないハイセンスな場所でした。


何か、落ち着かない……。
周りはお洒落な格好のカップルばかり。
汗じょろで、登山ザックに、山靴の私達には似つかわしくない場所でした。ギャハハー!

お土産店をのぞいても落ち着かないし、しゃれた店内でコーヒーを飲む気にもなれない。

美智子皇后陛下献花のスイセン。(ドライフラワーに加工されています)
阪神大震災からわずか半月後、被災地で両陛下が黙礼された後、皇后陛下はその場に膝まづいて瓦礫の上にそっと献花をされました。その花束は17輪の水仙の花。その日の朝、皇居の庭で皇后陛下自ら摘み取られたものでした。


休憩したら、ロープウェイで下りましょう。(15:30)




おーーー!!
これは素晴らしい!!
都会のビルの上を飛んでるみたい!!




高いところ苦手の私は緊張。夫殿は大喜びで動画撮り。


思いがけず大興奮!!楽しめました!

ロープウェイを降りて、三ノ宮駅まで歩いて、今日一日が終わりました。


ケーブルカーに乗って登り、下りはロープウェイに乗るという、何ともへなちょこ登山の摩耶山でした。
それでも、10kmくらいは歩いたかな。
都会の風景と山が隣り合わせている不思議な山域でした。
文太郎様にも会えてよかったです。

明日は六甲山最高峰へ!




帰る日

2018-08-11 20:10:08 | 九州以外の山
2018年8月5日(日)快晴

一夜明けて、今日はもう福岡に帰らなくてはいけません。
名残惜しいです。帰りたくない。


そんな気持ちを察して、寝太郎さんが車を走らせてくれました。

北アルプスの山々が見えるという「鷹狩山展望台」


北は白馬岳から南は常念岳まで、北アルプスの山並みが一望できる。
山の名前を一つ一つ教えて貰いながらも、トリオはちっとも覚えきれず、何度も尋ねました。

またいつか、あのどれかの山に登る事ができるでしょうか。


次は美ヶ原が見えるところまで。


駅まで送っていただき、寝太郎さんにお礼を言ってお別れです。
楽しいサポートをありがとうございました。


隊長、5日間ものお付き合いをありがとうございました。

感動の山旅はこれでおしまいです。
あまりに良かったので、アルプスロス、山ロスです。

お花達。
ミヤマアズマギク


ミヤマシオガマ


コマクサ


タカネツメクサ


その他はもう少し調べてから。(^-^)

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白馬岳(四日目・大雪渓下り)

2018-08-11 20:09:44 | 九州以外の山
2018年8月4日(快晴)

ああ、いいなあ。よかったなあ。
栂池から白馬岳へ来てよかったなあ。
でも、今日は下山です。大雪渓を下ります。

寝太郎さんの後ろ姿はスナフキンのよう。
どうぞよろしくお願いいたします。


見たかったウルップソウ。
殆ど終わっていましたが、何とかこれは色が残っていました。


壮大なお花畑に「きれいだ!」と立ち止まるNice Guideの寝太郎さんは、Nice Guy!


斜面いっぱいのお花畑はカメラに収まりきれない。
瞼でシャッター切って、心に永久保存。




トリカブトは背が高く、堂々と群生している。


これはタイツリオウギの実。
緑の腕章をつけた監視員さんに聞きました。


「そろそろお花畑が終わりです」寝太郎さんの声に、また後ろを振り返る。


これから急坂を下るので、踏み外さないように、落石を起こさないよう、足元注意です。

避難小屋
雪渓を登ってくる人たちがアリンコのように見えた。


この混雑ぶり!
「4,50人の団体でーす」と言ってぞくぞく登ってくるので、突っ込むしかないね。


ヘルメットを被り、アイゼンを穿いて、雪渓歩きです!
もう、お花畑があーんなに遠くなっている。


コトコトコトコトーっと、乾いた音がすると、落石かなと思って気になるよー。


登ってくる人達はフーフー、汗かいて大変そう。きつそうよね。


寝太郎さんは、本来ならササーッと駆け降りる、あるいはツルーッと滑り降りるところでしょうね。


数日前に2tトラックほどの大岩が、白馬側から落ちてきて、真っ二つに割れたというのはこれかな?
おお、こわっ。


涼しい雪渓下りも、もう終わりです。
もう一度振り返っておこう。よく見ておこう。
終わりとなると、寂しい、寂しい。


白馬尻小屋までは、日差しの中をぐじぐじ歩きました。、
大きいですね、キヌガサソウ。


花糸の上半分が広がっているので、ミヤマカラマツ。


雪渓の涼しさから遠ざかり、暑くなってきましたが、白馬尻小屋について、昼食。
ネットでよく見る案内石がこれです。


猿倉までは途中から林道歩きとなり、
「山を見るのはここが最後です」と、寝太郎さん。
嗚呼、あんなに高いところに登っていたのね、そしてそこから一気に下ってきたのね……。
胸キュンです。感慨深いなあ。


ぽてりぽてりと下って、猿倉荘に着いたのは、午後2時前。


とうとう、山を下りました。

大迫力、大感動の素晴らしい三日間でした。

寝太郎さん、Nice Guideをありがとうございました。
お陰様で、心に残る大変楽しい山行となりました!

いつかまた、山で会えますように!!
(また密約しましょう。)

お花達
ミヤマアケボノソウ
発見者は寝太郎さん。
単にセンブリの大きいのかと思っていたら、違うのですね。花びらは直径2センチくらいです。



ウスユキソウ


可愛いウサギギク


イブキジャコウソウ


ホソバノキソチドリ(栂池)
コバノトンボソウかと思いましたが、栂池自然園に咲いていたことと、距が反り上がらず、下向きに付いているので。


お花の続きはまたあとで。
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白馬岳(三日目・山頂撃破!)

2018-08-10 21:01:31 | 九州以外の山
2018年8月3日(金)晴れ時々ガス

行くぞ!
白馬岳山頂に向けて出発!!朝6時。


お天気は良いものの、時々ガスに覆われる。
登山道は昨日よりは歩きやすいかな。

何しろ絶景に次ぐ絶景です。
いつものヒーハー喘ぎを封じ込め、ハー、凄い!のため息に変わります。


船越ノ頭までは雷鳥坂と言って、雷鳥に出あうことが多いらしいのですが、強風のせいか、ガスのせいか出合えず。

スタートから1時間弱で、船越ノ頭。
風が強く、飛ばされそう。
ガスで眺望も望めず、じっとしていられないので休憩無し。


ほーっ!!
こういうところを歩きたかった!
満足歩きの開始です!


ガスっている中にも、お花が多い。
目を遠くにやらずとも、足元で楽しめます。(^-^)
ハクサンイチゲ

ハクサンフウロ


ずーっとお花畑なのです。


そして、雷鳥です!
出てきてくれました。
去年、私だけ見ていないので、今年は写真でなく本物の雷鳥を見れて嬉しい。


小蓮華山。8時20分。
ここも風が強い。


あと2時間も歩けば白馬岳山頂に着くかな。
雪田が面白い形をしている。


ね、一つ目お化けみたいよ。


絶景を歩く!


三国境も風強し。


振り返りながら、ズビズビ絶景を歩く。




あれだーっ!!
見えてきたよ、あの先が白馬岳の山頂!!


ついに白馬岳山頂撃破!!


これが強力が運んだ五十貫の展望図示盤。
こんなものを人の力で運んだなんて、信じられないほどです。


振り返ってみる。
目に見えるもの、何もかもが素晴らしい!!
この世の全てに感謝したくなりました。


今夜の宿舎は日本最大の「白馬山荘」です。


下から見ると、こんな感じ。


今日は隊長のお誕生日なので、ケーキでお祝いです。
おめでとうございます!!いつもありがとうございます。


山頂を極めたこの後に、本日の重要事項を達成せねばなりません。
スカイプラザの窓からも、ずっとずっと杓子岳からの稜線を眺めていました。
あれかな? きっとそう!
では、外へ出て参りましょう。稜線で会えるかな?

いましたーー!!
ん?どこ?

よく見て!わかるでしょ。(写真を拡大しました)
相変わらずスマートでカッコいい


ビッグ(大→太)・ドリーマー(夢を見る→寝る)の寝太郎さんです。
良かった、会えて。
感激です!

ビッグドリーマーは八方尾根から唐松岳〜不帰嶮〜杓子岳〜白馬岳へとやってきて、頂上宿舎にテント泊。


白馬山荘のベンチまで戻って、カンパーイ!!
ビールが美味しい!!


九州を離れた寝太郎さんから、「こちらに来られる際には~~お声掛けください」と、コメントをいただいていました。
イエイ!
この言葉を逃す手はない!
社交辞令を真心と受け取って、厚かましくも、アルプスで会えますようにと懇願し、密約を取り交わしました。
山ですれ違うだけでも、追い抜かれるだけでもいいと思っていたら、白馬岳下山のお手伝いをしてあげましょう、と応じてくださったのです。感謝です。

なので、明日の大雪渓の下りも安心です!!

夕暮れの剣岳がカッコいい。


日が落ちるのをずっと眺めていました。


明日は下山。寂しいね。

お花達は後でアップします。



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白馬岳へ(二日目・白馬大池)

2018-08-09 20:31:23 | 九州以外の山
2018年8月2日(木)快晴

おっはようーー!!
今日もいいお天気。白馬大池へGO!GO!

午前5時20分、ヒュッテから見る夜明けの北アルプスの山々。
あれに登っていくんだよ。


朝食は7時。
ゆっくり支度をして、7時40分スタート。自然園の脇に登山口があります。
「ここから先は登山の装備と技術が必要です」と案内板に書いてある。
よっし、大丈夫!
行けるよ!


登り始めは結構急登。


目に飛び込んでくる絶景に励まされる。
だからきついなんて言ってられない。


ゴゼンタチバナが所々に咲いている。


顔を上げると、オオシラビソの実。
松ぼっくりのような形で、暗い青紫色をしています。
今年はこの実が多くついていると、昨日ゴンドラの添乗員さんから聞いていました。


木道を歩けば、これはもう、ランラン ルンルン


広々とした天狗原(てんぐっぱら)で一休み


風吹大池の分岐を過ぎると、岩ゴロ道なります。


歩きにくいなあ。

そして現れた雪渓トラバース。


ここはアイゼンをつけなくても大丈夫。
大丈夫ですが、足にくる。
さほど傾斜もなく、距離も短いのにエンヤラヤ。




それよりも、雪渓の後がきつかったよー。
大きな岩場を登っていく。大小の岩がゴロゴロで、ストックではなく、手掴みのところもあった。
本当に大変な時は写真が撮れないよね。
これは楽になってからの写真。


雪渓を渡り終えて、30分で白馬乗鞍岳2469m。広い大地です。

ヒュッテで作ってもらったお弁当を食べて、ここで30分ほど休憩。

人が多い。皆さんそれぞれにくつろぎタイムのようです。

大きなケルン。


昼食後、このまま楽ちん歩きが続くかと思えば~~、
そんなわけないよね~と、トウヤクリンドウ。


白馬大池と山荘が見えてきたー!


黄昏ポーズのおとぼけ二人。


山荘に向けて池の縁を巡るのだから、余裕のお散歩道かと思っていたら大間違い!
大きな岩ゴロで、リズムが取れず歩きにくい。
すれ違う人からも「この岩ゴロ歩きはまだ続きますかー?」と尋ねられたけど、同じように「この先まだ続きますかー?」って聞きたかったよ。


白馬大池に着いたのは12時30分。スタートしてから5時間弱かかりました。


宿泊の手続きを済ませて、夕飯まで時間がたっぷりあります。


お花散策をしたり、池のほとりで遊んだり~~。


タテヤマリンドウ


綺麗な水をたっぷり湛えた大きな池です。
天空の大池というらしい。


おや?ちっこくて可愛いけど。
イモリ?


これはクロサンショウウオだそうです。びっくり!
(小屋の方に教えていただきました)


サンショウウオだけでなく、隊長は「人魚姫」も見つけたのですが…。(#^.^#)

夕焼けを見ようと外へ出てみましたが、雲がかかっていて残念。


山登りに来たというよりは、どこか遠くへバカンスに来たようで、まったりと時間を過ごしました。
静かで緩やかな時間が流れました。

いよいよ明日は白馬岳山頂を目指す!
どんな絶景に出合うのだろう。雷鳥も見れるかな。
テント場も静かになってきました。おやすみなさい。


今日の花達。
チングルマ


透き通って可愛いくなる


ハクサンコザクラ


オトギリ イワイチョウ
ミヤマコゴメグサ イワカガミ
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