北朝鮮が、北西部にある事実上の長距離弾道ミサイルの発射台で発射準備とみられる動きを見せるとともに、国際機関に対し人工衛星の打ち上げを通告するなか、東部でも弾道ミサイルの移動式の発射台に動きが確認され、関係国が警戒を続けています。
北朝鮮では北西部のトンチャンリにある事実上の長距離弾道ミサイルの発射台で、ミサイルの発射に向けた兆候とも受け止められる動きがあるのに加え、2日、北朝鮮はIMO=国際海事機関に「今月8日から25日の間に地球観測衛星を打ち上げる」と通告しました。
外交筋によりますと、こうしたなか、北朝鮮の東海岸側でも弾道ミサイルの移動式の発射台が移動しているのが確認されたということです。
発射台には弾道ミサイルが積まれており、発射に向けた準備の可能性があるとみられています。
北朝鮮はおととし3月に移動式の発射台から、「ノドン」とみられる弾道ミサイル2発を発射し、およそ650キロ飛行して、日本海に落下しています。
移動式の発射台は通常は地下施設などにあるとされていますが、この際には発射台の移動が把握されたため、韓国軍やアメリカ軍が監視を強め、日本海に展開していたイージス艦や地上の早期警戒レーダーがミサイルの発射を確認しています。
北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射する構えを見せるとともに、移動式の発射台にも発射準備とも受け取れる動きがあることから、関係国は監視と警戒を続けています。