◎美脚の大敵、ひざの上にお肉がたるむワケ
ひざの上がたるむのは、ももの前側にある筋肉の衰えが原因です。
ももの前側には「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」という筋肉があります。
この筋肉は脚を曲げると伸び、脚を伸ばすと上に向かって収縮しますが、
筋肉が衰えてしまうと収縮する力が弱まります。すると、脚を伸ばしても筋肉は
ゆるんだまま。脂肪がひざの上にたるんでしまいます。
これが、ひざの上のたるみになるのです。
◎気分はバレリーナ 簡単エクササイズ
ひざのたるみを解消するためには、ももの前側の筋肉を鍛えなくてはなりません。
整形外科医で、新体操やスケートの日本代表チームのチームドクターをつとめる
「筋肉のプロ」中村格子さんが教えてくれたのは、バレエの動きをベースにした
「プリエ」と「ルルベ」の二つのエクササイズです。
【プリエ・・・骨格のゆがみを直しつつ、ひざのたるみを改善できます。】
(1)立った状態で、かかとをつけ、つまさきをできる限り開きます。
(2)ゆっくりとひざを曲げます。上体が前後に傾かないようにゆっくりと腰を落としましょう。
(3)ひざを曲げたら、再び脚を伸ばします。
(4)脚を伸ばすとき、お尻を締め、もも同士を引き寄せるように力をいれましょう。
【ルルベ・・・大腿四頭筋を鍛えると同時に、脚の筋肉全体をバランスよく引き締めます。】
(1)まず、つまさきを開きます。
(2)ゆっくりとかかとをあげたら、両手を上にあげて5秒キープ。
(3)おなか、お尻、ももに力を入れるとバランスをとりやすくなります。
●ヒール靴で美しく歩く
中村格子さんにハイヒールを履いて美しく、足が痛くならない歩き方も教わり
ました。
ポイント(1)前に出す脚の膝を伸ばし、かかとからではなく、靴全体で着地する
イメージで足をおく(実際にはヒールから着地することになります)。
ポイント(2)歩幅は足と足の間が靴1個分あく程度。
ポイント(3)踏み込んだときに、後ろに残る脚もひざが伸びるようにする。
(2012年4月3日 あさイチ)