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白目が突然赤くなる 結膜の下で出血、加齢など原因

2012年06月28日 | 健康情報

朝目覚めたら、けがをしたわけでもないのに白目が赤くなっていた――。

突然の症状に驚く人は多いが、そのほとんどが「結膜下出血」と呼ばれる症状。

目の表面のうち、白目は、強膜という強い膜の上に半透明の結膜が覆う形で

成り立っている。強膜と結膜の間には多数の細い血管が走っていて、これが

何らかの原因で破れると結膜の下に出血が広がり、結膜下出血になる。

血管が拡張する充血とは違い、出血すると血管は見えず、全体が赤く染まる

のが特徴。

出血の原因ははっきりしない場合が多いが、東京歯科大学市川総合病院

(千葉県市川市)の島崎潤教授(眼科)は「加齢に加え、動脈硬化、高脂血症、

糖尿病を患っている人は血管自体がもろくなっているため、ちょっと目をこすっ

たりするだけで出血する可能性がある」と話す。

加齢で白目の結膜がたるむことによって生じる「結膜弛緩(しかん)症」の人も、

結膜下出血を起こしやすくなっている。60代以降に症状が現れやすいという。

結膜には元々、上下左右などの眼球運動に耐えられるよう適度な緩みがあるが、

眼球運動や瞬きを繰り返すことで、その緩みが過剰になり結膜弛緩症となる。

結膜がたるむと、涙があふれやすくなったり目がゴロゴロしたりすると同時に、

結膜の動きに、毛細血管が引っ張られて結膜下出血を起こす確率が高くなると

いう。

出血自体は、10日から2週間程度で自然に吸収される。

結膜弛緩症も「結膜の緩みを伸ばす手術で治すことが可能」と島崎さん。

このほか、血液の流れを良くする薬を飲んでいる人も注意が必要。

厚生中央病院(東京都目黒区)の森秀樹眼科医長は「抗血液凝固薬を服用して

いる人は、何かをきっかけに大出血して血腫になることがある。

血腫ができると、眼球が圧迫されたり、目が閉じられなくなったりすることもある

ので、出血した場合はすぐに受診してほしい」。

若い人でも、飲みすぎた後や無理な運動をした後に結膜下出血を起こすケース

がある。激しいせきをしたり、重い物を持ち上げたりして、身体に負担をかけた

ちょっとした拍子に出血する人もいるという。

森さんは「過度なストレスや寝不足、働きすぎなど複合的な要因が考えられる

場合もある。結膜下出血自体には問題はないケースがほとんどだが、日ごろの

生活習慣がもたらしたサインだと受け止めて、生活全般を見直してみては」と

話す。

 

(2012年6月14日 朝日新聞)

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