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★視力低下の難病、原因物質判明 アルツハイマーと同物質

2005年09月21日 | 健康情報
アルツハイマー病の原因物質とされるたんぱく質が、視力が低下する別の病気の引き金にもなることを、東京医科歯科大の大野京子助教授(眼科学)と森田育男教授(病態生理学)らのグループが突き止めた。15日、米科学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(電子版)で発表した。病気の予防や治療法の開発への手がかりになると期待される。

 この病気は、高齢者の失明の原因では先進国で最も多い加齢黄斑変性。日本には推定で約43万人の患者がいるとされ、高齢化で今後、確実に増えるとみられている。発症のメカニズムは分かっておらず、根治療法も見つかっていない。

 大野助教授らは、この病気の患者の網膜の一部に、アルツハイマー病患者の脳に蓄積されるたんぱく質ベータアミロイドが含まれていることに着目。マウスの実験で、網膜に通常はたまらない、このたんぱく質を蓄積させると、この病気に酷似した網膜の異常が起きることが分かった。

 この蓄積が原因で細胞に異常が起きるか、このたんぱく質の働きで血管の成長が促され出血で視力が低下すると考えられる。このたんぱく質が原因の病気が見つかるのは、アルツハイマー病以外では初めてという。

 森田教授は「ベータアミロイドの蓄積を防げば病気を予防したり、進行を止めたりできる可能性がある。なぜこの部分にたまるか、などより詳しいメカニズムを動物実験などで明らかにしていきたい」としている。

朝日新聞 9月16日より

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