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長引く鼻汁、鼻づまりが病気のサイン!「副鼻腔炎」

2015年01月07日 | 健康情報

鼻の内部は、鼻から吸い込んだ空気がのどに抜けるときに通る大きな空洞が「鼻腔」です。

そして、この鼻腔の周囲に、「上顎洞(じょうがくどう)」「篩骨洞(しこつどう)」「前頭洞(ぜんとうどう)」

「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)」という4対の空洞があり、これらを総称して「副鼻腔」といいます。

これらの副鼻腔は自然口(狭い孔)を通して鼻腔とつながっています。

副鼻腔の内側の壁は、薄い粘膜に覆われており、線毛という細かい毛が生えています。

副鼻腔炎とは、風邪などによってウイルスや細菌が感染し、この副鼻腔の粘膜に炎症が起きて

いる状態です。通常、鼻腔や副鼻腔の線毛は、空気中の埃(ほこり)やウイルスをつかまえて、

排出してくれますが、副鼻腔炎になると、こうした機能が働かなくなり、副鼻腔の中に膿が

たまってきて、鼻汁の量が増えたり、鼻が詰まったりします。この状態が「急性副鼻腔炎」に

なります。さらに、こうした状態が3ヵ月以上続いた場合、「慢性副鼻腔炎」と診断されます。

急性副鼻腔炎は、適切な治療をすれば、通常1~2週間で症状が治まります。

しかし、放置していたり、治りきらなかったりして、再発を繰り返していると、炎症が悪化して

粘膜が腫れて、副鼻腔の自然口がふさがれてしまいます。すると、副鼻腔の中に膿が

たまって細菌が増殖するとともに、粘膜の炎症はどんどん悪化し、さらに腫れていきます。

こうした悪循環が3ヵ月以上続くと、副鼻腔炎が慢性化して、治りにくくなります。

慢性副鼻腔炎の症状としては、まず、鼻が詰まって、膿が混じった粘り気のある鼻汁が出て

きます。たまった鼻汁がのどに流れる後鼻漏(こうびろう)が起こることも多く、鼻汁がのどに

ひっかかるように感じます。また、鼻づまりによって臭いがわからなくなったり、炎症の程度に

よっては、頭が重くなったり、頭痛が激しくなることもあります。

さらに、慢性副鼻腔炎の症状で最も特徴的なのが、“鼻のポリープ”とも呼ばれる鼻茸

(はなたけ)の発生です。鼻茸は、慢性副鼻腔炎患者の約70~80%に見られる症状で、

腫れた粘膜の上に新たに腫れた部分が突き出して、タケノコ状に大きくなっていきます。

慢性化するほど、鼻茸は大きくなり、鼻腔内にたくさんできてくるので、鼻詰まりなどの症状が

ますます悪化してしまいます。

急性副鼻腔炎になったときに、症状を軽く見ないで早めに病院で治療することが大切です。

特に、粘り気のある鼻汁や膿性の鼻汁が1ヵ月ほど続いたら、耳鼻咽喉科を受診することを

おすすめします。この時点で、炎症を抑えれば、慢性化することを防げるはずです。

・市販の点鼻薬の常用は避けるべき

市販の点鼻薬は、ほとんどが鼻詰まりを治すための血管収縮剤です。

一時的に鼻詰まりは解消されますが、副鼻腔炎の根本的な治療にはなりません。

また、使い続けると効いている時間がどんどん短くなっていくので習慣性になりますが、

点鼻薬を常用することは避けるようにしてください。

もし、点鼻薬を使う場合は、限定的に短期間使うことをおすすめします。風邪などで鼻詰まりが

苦しくてどうしても眠れないときなどに、1週間ほど点鼻薬を使うといった使い方が効果的です。

 

(2015年1月7日 DIAMOND on line)

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