いつまでも、いきいき元気

最高の贅沢は健康と若さ!キレイの基本と体への思いやり情報を中心に、情報を提供

丈夫な股関節で生き生きと

2013年03月12日 | 健康情報

●股関節の役割

股関節は体の中で最も大きな関節で、骨盤の骨と大腿[たい]骨(太ももの骨)で

構成されています。骨盤側には臼蓋[きゅうがい]と呼ばれるお椀状のくぼみが

あり、そこに球状をした大腿骨頭(大腿骨の先端部分)が収まっています。

骨と骨の接合面は関節軟骨で覆われ、滑らかな動きが可能になっています。

股関節は、重い体重を支えるという重要な役割も果たしています。

片側の股関節にかかる負担は、両脚で立っているときで体重の50~60%、

片脚で立つと体重の約3~4倍、さらに歩行時には体重の約10倍もかかることが

あります。

●変形性股関節症とは

変形性股関節症は、関節軟骨がすり減り関節が炎症を起こす病気で、股関節の

病気としては最も多く見られます。原因によって、加齢や肥満などによる負担が

積み重なって起こる一次性の場合と、原因となる異常がもともとあって起こる二

次性の場合に分けられます。日本では変形性股関節症の8割程度が二次性で、

その最大原因となっているのが臼蓋形成不全です。臼蓋が大腿 骨頭を十分に

覆っていないため、負担を受け止める面積が狭くなって関節軟骨がすり減りやすく

なり、加齢などに伴って変形性股関節症を発症しやすくなります。

●進行・診断

変形性股関節症は、進行の程度によって、前股関節症(関節軟骨は正常だが

臼蓋形成不全などが見られる)、初期(立ち上がるときなどに痛みを感じるように

なる)、進行期(歩いているときには常に痛むようになる)、末期(安静時や就寝中

などにも強い痛みが起こる)の4つの段階に分けられます。

診断では、まず問診や視診・触診が行われます。視診・触診では、あおむけに

なって股関節を動かしたときの痛みの現れ方を観察します。また、あぐらをかける

かどうかも調べます。さらに、大腿骨頭が皮膚から最も近い場所である股関節の

内側部分を押し、痛みがあれば股関節に異常があると考えられます。

異常が疑われるときは、エックス線撮影などの画像検査が行われます。

変形性股関節症の治療は、保存療法、薬物療法、手術の大きく3つに分けられ

ます。手術には、比較的早い段階で行われる骨切り術や、かなり進行してから

行われる人工関節置換術などがあり、目的や状況に応じて選択されます。

 

(2013年3月11日 きょうの健康)

ブログランキングにクリックお願いいたします!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿