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化粧品トラブル 異常起きたら使用やめて

2013年07月17日 | 健康情報

肌がまだらに白くなる被害があったとして、カネボウ化粧品(東京)が

美白化粧品の自主回収をした問題で、消費者の間に化粧品への不安が

広がっている。

カネボウ化粧品以外でも、化粧品によるトラブルは毎年数多く発生し

全国の消費生活センターに相談が寄せられている。

専門医は、「使用上の注意を守り、湿疹など肌に異常があったらすぐに使用を

やめてほしい」と注意を呼びかけている。

「美白効果をうたった乳液を顔にぬったら、顔が赤くなりパンパンに腫れて

しまった」「インターネットで購入した日焼け止めを使ったら、顔と首が腫れ、

痛みも出た」。

国民生活センターによると、化粧品に関するこうした相談は今年4月から6月末

までに1555件寄せられた。このうち湿疹やかゆみなど、身体に被害があった

危害相談は185件。ほかには契約に関する相談などがあった。

2011年度に寄せられた危害相談全体の中でも、最も多かったのが化粧品に

関するものだった。同センターの担当者は、「化粧品に関する危害相談は毎年

多く、その約8割が痛みやかゆみ、腫れなどの皮膚の障害だ」と話す。

化粧品によるトラブルを防ぐためにどうしたらいいか。

よしき皮膚科クリニック銀座(東京都中央区)院長の吉木伸子さんによると、

ひとつの目安になるのが表示。化粧品は薬事法で、全成分の表示を行う

ことが定められている。これまでに特定の成分で肌トラブルを起こしたことが

あれば、その成分が配合されている製品の使用をあらかじめ避けることが

できる。

「肌トラブルなどが起きたときは、使用していた化粧品と、その全成分表示が

書かれている容器や外箱などを持って皮膚科を受診してほしい」と話す。

トラブルが心配な人は、化粧品の全成分表示を見比べて、成分の数が少ない

ものを選ぶといいと吉木さんは勧める。成分の数が多いほど、どれかにかぶれて

しまう可能性が高いからだという。

また、初めての化粧品を使う際に、肌トラブルが心配ならば、自宅でもできる

簡単な検査をしてから使うといい。外からは目立ちにくい二の腕の内側に

化粧品をぬり、赤みや腫れ、かゆみなどが出ないか経過をチェックする。

ただ、岡村皮フ科医院(東京都小金井市)院長の岡村理栄子さんによると、

腕では何の問題がなくても、顔に塗ると異常が出たり、何日も使い続けることで

トラブルが発生したりすることもある。

また、肌に赤みやかゆみなどが出ても、化粧品が原因だと思わず、使い続けて

いるケースもあるという。「季節や年齢によっても肌が変化し、化粧品との相性も

変わってくる。もし、肌に異常が起きたら、まず化粧品を疑い、使用をやめて

ほしい」と話す。

使用上の注意を守り、品質を保つために保管場所に注意することも大切。

化粧品を使う際の注意点(日本化粧品工業連合会などへの取材から)

 〈〉使う際には手や指を洗い、スポンジなどの小物類も清潔なものを使う。雑菌が化粧品に入ると品質が低下し肌トラブルの原因になる。

 〈〉中身を一度取り出したら、出し過ぎた場合でも容器に戻さない。

 〈〉使った後は、キャップをしっかり閉め、中身が乾燥しないようにする。

 〈〉開封したらできるだけ早めに使いきる。

 〈〉保管する時は、直射日光のあたる場所、高温多湿の場所、温度変化の激しい場所を避ける。

 

2013年7月17日 読売新聞)

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