◎“隠れ心不全”による頻尿
「夜間多尿」に注意!
「夜間多尿」=夜間の尿量が、1日の尿量の3分の1以上
(※夜間尿量=「夜寝ている間」+「朝起床時」の尿量の合計)
「夜間多尿」を発見する方法は、「排尿日誌」。
まる1日、「おしっこをした時刻」と「尿量」を記録。
(市販の計量カップや、専用の紙コップなどを使用)
※夜間多尿には、高血圧や腎不全など、他に原因がある場合もあります。
◆おすすめは夕方の下肢の運動
昼間、足にむくみとしてたまっていた水分が、夜寝るときに心臓に戻ってくる
と、夜間頻尿の原因に。夕方、寝る3~4時間前までに、下肢を中心とした
運動(ウオーキングやスクワットなど)を行うことや、弾性ストッキングの着用が
効果的。
※心不全が進行している場合は、利尿剤など治療が必要となります。
詳しくは、医師にご相談ください。
◎睡眠時無呼吸症候群による頻尿
睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠
外来などを受診してください。
CPAP(シーパップ)という治療(鼻に空気を送り込み気道がふさがるのを防ぐ
治療)により、睡眠時無呼吸が起こることを防ぐことで、夜間の頻尿をスッキリ
改善することも可能です。
◎就寝前の水は○?×?
健康な人の場合、「夜よくおしっこが出る場合は、脱水状態ではない」と考え
られるので、夜、度もトイレに起きてお悩みの場合は、寝る前の水を少し控え
てみてください。
※心臓や腎臓の機能が低下している場合は、医師の指示に従ってください。
※のどの渇きを判断できにくいお年寄りなどは、むやみに水分を減らさないよう注意してください。
(2013年3月6日 ためしてガッテン)