金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

ドア

2015年04月20日 20時40分23秒 | 日々あれこれ
お~、開いてる・・・


お母さんの1年忌。
80数年の人生はどうだったのでしょう。

その家でご縁に会う時は
いつもお母さんが玄関を開いていました。
いっぱいに開けていてくれて、
「ここですよ!」って感じで待ってくれていました。

バリを近くに置かせていただき
20メートルほどてくてく歩く。
昨晩の大雨で川も増水、
ゴ~ゴ~って音をたて流れています。

この角を曲がればご門徒のお家。
曲がると先程の光景・・・

あ~、ありがたいな~って独り言ブツブツ。

お母さんのされることを見ておられたのでしょうかね。
うれしかったです。

世代世代で仏さまに対する思いもそれぞれ。
ご縁を大切に勤めてくれよってお母さんの遺言。
何で勤めなければいけないのか、
なんでそこに座らなければいけないのか、
ヒシヒシとそんな空気を感じます。

でも、そんな中でも
仏さまのおはたらきになったお母さんはよろこんでおられるのでしょう。

よ~座ってくれたねって・・・

毛穴から浸み込み、
この手を揺り動かし、
必ず救うと呼び通し。

いつの日かフ~って気付くのでしょう。
あ~、一緒におってくれたんだって。

大地に浸み込んだ地下水が川となるように・・・

合わす手の温もりに、
称えさせていただくお念仏に・・・

久しぶりに間の休みの会話のなさに少々疲れましたけど
息子さんご家族はもっと疲れたでしょうね。

何かお母さんとの思い出の中に
気付かせて頂けたことがあったでしょうか・・・

ドア、開けていてくれてありがとうございました。
コメント
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