金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

呼んでくれたの

2016年04月30日 19時48分17秒 | 日々あれこれ
おばあちゃんって・・・


どっこもゴールデンウイークってことで帰省ラッシュ。
この過疎地も賑やかになっているのでしょうか。
帰って行ける場所があるってことは力強いことですね。

いつもは空いている自動車道も止まりはしないけどズラズラと連なっていました。


静岡から帰省されました。
お父さんのご縁でした。

コイツからしてみれば兄貴みたいな存在でした。
いつも陰になり日向になり支えて下さったお方でした。
だから、泣けましたね~2年前。

安心して泣けました。
泣いているとお勤めになりません。
でも、声にならない時にお参りなされていた方々がお勤め下さるのです。
安心して泣いていいよ、住職!
私たちがお勤めさせていただきますからって感じで・・・

有難かったな~、あのご縁。
正しく、このお方の御縁だよな~って思います。

この方が会いたがっていた初孫。
生まれた後、会いたいね~ってご夫婦で語っていた矢先。
無常を教えて下さった。

その孫も2歳。

お参りするなりお母さんが抱いて紹介して下さいました。
「エ~、こんなになったんですね」ってコイツも驚きました。

痩せてしまった奥さんがおっしゃる、
「住職、孫がね会うなり「おばあちゃん!」って言ってくれました!」って優しいお顔。
「メロメロですね」って話したことです。

ず~っと呼んでおられたのでしょう、
電話をしながら・・・
動画を見ながら・・・
写真を見ながら・・・

その思いいっぱいが「お婆ちゃん」って一言になるのでしょう。

今頃、ご家族でいろんなことを話しながら食卓を囲んでいるのかもしれませんね。

元気になりますように・・・
あなたらしく生きれるように・・・
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もしもし

2016年04月29日 19時18分59秒 | 日々あれこれ
帰っておいでよ・・・


どこの旅先なのでしょう、
ジャケットの襟を立てて寒そうに公衆電話の前。

「チャリン、チャリン・・・」って早く落ちる10円玉。
忙しなく一枚一枚電話に入れる寅。

受話器の向こうにはとらやのメンバーが勢揃い。
おいちゃん、おばちゃん、博にさくら、
満男、タコ社長・・・
みんなが寅に言うんです、
「帰っておいでよ!」

それを聞きながら寅も電話機の中に吸い込まれそうな姿。
「ガチャン、プープープー・・・」
「もしもし、もしもし・・・なんだ切れたのか・・・」
それでももしかしてまだつながっているかもって耳に当て
「もしもし、もしもし・・・」そう言いそっと受話器を置く寅。

泣けます・・・

ご縁に会いつつ、
「もしもし・・・」って尋ねるお方も多いことです。
懐かしい声を、
懐かしい姿を思い出しつつ・・・

いいもんです。


世間はゴールデンウイーク突入だったのですね。
今年は娘も帰ってくる予定でありませんので
あまり意識していませんでした。

ニュースでは首を長~くして待ちわびていた両親が
空港や駅で迎えに出ている姿が映し出されていました。

楽しい思い出が出来るといいですね。


思いがけず関東におられるご門徒がお参り下さいました。
大好きなお方です。

これお供えにっ手渡される数々、
コイツの好きな粒餡のヨモギ饅頭、
坊守の好きなネンリンヤのバームクーヘン、
子どもたちの好きなチョコ菓子。

いつも思うことですが
一つ一つがうれしいのは勿論ですけど
それを手に持って下さるお心が勿体なくて・・・

急がれているようでしたが
少し時間をいただいて本堂に一緒に座らせていただきました。

仕事のこと、家族のこと、故郷のこと、お墓のこと
そして、自らの夫婦のこと・・・

「もう同い年の友や仕事の同僚が亡くなる年齢になりました。
 どうしたらいいのか、家族で話すようになりました。」
「何かあったらオレが行きますから!」って喉まで出ていました。
でも、コイツが言うことによってかえってご迷惑を掛けることになってもいけないし
なんか営業みたいな感じで受けられてもいけないので・・・
このお方はそんな風には受けられないだろうと思いつつも・・・

コイツでよければどこまでもお参りさせていただきます!って、ここではきっぱり。

ご夫妻をお見送りした後、
ホンワカと温かいのです。
今日に限ったことではなくいつもの感じ。

「よっしゃ!」って力を頂けます。

後で坊守と話したことです、
「こんなコイツでもあの方のように
 触れる人が立ち上がれるような優しき力になれたらいいな~」って。
到底なれないようなコイツでして・・・


親子4世代で同居されているご門徒。
小さなひ孫が曾爺ちゃんがしているように真似をするとか。

御仏飯器をお供えして手を合わし何やらムニャムニャ言っている。
お下がりをいただくのも手を合わし何やらムニャムニャ。

人生の先輩方の後姿を見つつ真似をして
いつの日か必ず
「あ~!!!」って感動に出会うのでしょう。


何か今日一日、うれしかったな~!

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こちらは愛してないと

2016年04月28日 20時03分51秒 | 日々あれこれ
仏は寅を・・・


介護の現実はきれいごとではないのでしょう。
そんな話を人生の先輩のご門徒に教えていただきます。
そんな日々の中には恐ろしき心を起こすこともあるのでしょう。

でも、ご往生なされた後、
あれもできたんじゃないか・・・
こうもできたんじゃなか・・・
後悔される話も聞かせていただく。

あれだけ憎んでいたのに
離れてみて本当の優しさに出会うということもあります。

きっとその後悔する気持ちは優しきおはたらきとなっていくのでしょう。


つづいて「男はつらいよ!」を楽しんでいます。
と言っても流石に後半戦となり残り少なくなっています。
コイツの中で笑えた数本は残しているものの・・・

気のせいでしょうか、段々と渥美清さんが衰えてきます。
この時期からだったのでしょうか・・・

「仏さまは寅を愛しておる。
 私のような中途半端な僧侶よりずっと・・・」って御前さま。
そのことをうれしく思ったさくらは直ぐに寅に伝える、
「仏さまはお兄ちゃんを愛しているって御前様がおっしゃっていたのよ」
「え~ん、仏さまが~・・・
 こっちは愛してないと伝えとけ!」

深いよな~って唸るコイツ。

「ねえ、オジサン。人はなぜに生きるんでしょう」って進路に悩む満男。
「そりゃ~お前、生きていりゃ生きててよかったって思えることもあるじゃないか。
 その時の為に生きてるんじゃないの。」ってひねり出すようにつぶやく一言の味わい深いこと。

なるほど~頷くコイツ。


本当に生きててよかったって感じることってどんな時なのでしょう。
金銭・財産・地位・名誉・・・を掴んだ時。
確かに思うかもしれません、
でも、その時感じた思いなんてホンの束の間に消えてしまう。
また、貪るように求めていくのです。

やっぱり、温かな温もりを感じる時なのでしょう。
一人ぼっちじゃなかったって・・・
「とらや」に帰って感じる温もりのように。
少なくとも寅さんはこの時の為に生きているのでしょう。


阿弥陀さまは一人ぼっちにはして下さらない、
一緒にいて下さるのですから・・・

どれだけこちらが嫌おうとも・・・

帰る家はここだよと迎えに出て下さり喚び通し。
その真実の愛の中に今日を生かさせていただきました。

有難うございました。
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ひとり

2016年04月27日 20時03分29秒 | 日々あれこれ
今ここに・・・


久しぶりに本堂で一人でのご法事のご縁をいただきました。
「ご都合が付けばお参り下さい」ってはご案内したものの・・・

では・・・って思いつつ親さまの前。

ひとりで勤める浄土三部経。
その一句一句のなかに、
お前を・・・
お前を・・・
お前を・・・

有難いな~って
われ称え、われ聞かせていただいたことです。

自分の人生ですからって思います。
この人生を、
迷いながら生きるこの今日・・・
でも、笑いながら・・・

コイツらしく
生きていけるように

優しいね~、阿弥陀さま。
やっぱりコイツにはあなたしかいなくて・・・

南無阿弥陀仏。
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激闘の末

2016年04月26日 19時50分30秒 | 日々あれこれ
気分は・・・


あるご門徒からメール、
「身体は疲れたけど気分は疲れていません」

支えられているんだって気付く時、
温かくなるんですよね~、こころが。
そんな気分でおられるのでしょう。

戦うのも、生きるのも自分なんです。
自分の人生なのですから。
でも、そんなお互いの中に支えてくださるはたらきに出会うと
うれしいものです。

コイツなんて何もしていないのに・・・

だから、捨てたもんじゃないんですよね~人生。
俺もって、役にも立たない手を差し伸べることが出来るようになるのでしょう。


昨日の夜、
情けない親父のブログを読んで息子が電話をくれました。
「大変だったね~!」って。

息子のいいところは常に相手に自分を重ねて思うこころ。
雨に濡れるしんどさ、
目も開けられない煩わしさ、
眠たさ、
分かればこそ「大変だったね~」なんです。

かなり以前、
霊的現象に悩まれるご門徒の話をしていた時、
息子はすぐに言いました、
「かわいそうに、そりゃ大変やん!」
忘れられない一言でした。

そんな、霊なんて・・・ってコイツは聞くのです。
オジサンのしんどさも辛さも知ろうとせず。
でも、息子はそんな状況って辛いやろって思うのです。

反省しました。


昨日、「雨の国道」を走り抜いてくれた原チャリ・ビーノ。
夕方、お荘厳の後に洗車しました。

車を洗う時のように足回りから・・・

原チャリが走るところって水たまりばっかり。
滑りそうでお尻が浮く感じでしたが
何とかグリップしてくれて駆け抜けてくれました。

そんなことを思うとやっぱり愛おしく
ありがとう、いっぱいになります。

勿論ボディーも念入りに。
汚れたボディーに支えてくれる温もりを感じます。


しんどい現実の中に
気分は最高です、コイツ。
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