金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

クレーム

2014年09月30日 19時24分28秒 | 日々あれこれ
傷が・・・


先日の燃料ポンプの交換から帰ってきたニコニコ、
エンジンはいつものように調子良さそうなのですが
やはりハンドルの違和感とギアの滑りが気になります。

あの止まった後姿・・・
悲しそうでたまらなかった。

お~、ニコニコ・・・

お参りさせていただいたご主人も車好き。
最近、15年車庫で眠らせていた三菱スタリオンを復活させたのです。
スーパーカー世代には堪らないリトラクダブルのヘッドライト、
ジャッキーチェンも映画で乗っていたカッコいいクーペです。
復活させたのはいいのだが調子よく回転数が上がらない・・・
修理工場に着くなりストンとエンジンが止まったそうです。
流石にあの時はショックだったな~って仰る。
自分の車が止まるって姿見たくないですよね~って・・・

「車には命はないかもしれませんが大切にしてやりたいですね」

しきりに頷くコイツでした。

昨日の夕方、ニコニコの洗車をするのに
「ん・・・?」
顔に擦り傷がついているのです、
「あ~・・・」
ショックです、コイツ。

修理に出ている時のものです。

我慢できるものならしたいのです。
親身になってニコニコのサポートをしてくれる方々を思うと言いたくなって・・・

ニコニコ自体きれいなボディーではありません。
トップは色褪せ下地も出て錆も・・・
同じような症状がドアの上部にも・・・
こういう状態ですのでこの度の傷くらいって思ったのですが
やっぱり我慢できなくて
取り敢えず友達にメールを入れました。

クレームってやつです。
いやですね~、これ・・・

「ゴメン、クレーム・・・」って

今日の夕方、友だちと修理を担当してくれている方が来て下さいました。
もう来てくれて状態を確認していただければいいと思っていました。
勿論、直すって言ってくれたのですが断りました。
「もういいよ・・・」
「いや、じゃあ簡単な作業で騙せる範囲までさせて・・・」ってことに・・・

傷付けられたのですからいいんでしょうけど
なんか申し訳なくて
もの凄く後味悪いことです。

何か言われるって気持ちいいもんではありません。
少なからずコイツも経験ありますから・・・
自分のミスで言われるのならまだしも・・・
若い頃の思い出です。

そんな自分を重ねるんでしょうね・・・

やっぱり日頃から誠意をもって接していくということは大切ですね。
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本山参拝

2014年09月29日 20時04分50秒 | 日々あれこれ
初めてお参りしてきました・・・


17年忌のご縁をいただきました。
「早いな~・・・」
懐かしいお姿を思い出しつつひと時座らせていただきました。

「お子さんは・・・」
「上の娘が今春から神戸に、下の息子は高2です。」
「あ~、もうそんなに・・・」
「だったらお嬢さんとお別れになる時は辛かったでしょう?」
ってお父さんに尋ねると、
「いや~それほどでもないですよ」って笑われる。

そんな話をしつつお勤めに戻りますと
やっぱり娘と別れた時のことを思うのです・・・
これほど辛かったことはなかった。
一緒に連れて帰りたい・・・
帰っても慣れない一日がしんどかった。

息子の時は寂しいのですが娘の時ほど辛くなかったのです。
正直、近くに姉ちゃんがいてくれるっていう安心感からだったのでしょうか・・・
男同士だからでしょうか・・・
そんな息子は姉を頼ることもなく
マイペースで願生っている様子です。
あまり連絡を取ら無すぎるので「偶には会えよ」っていうぐらいです。
やっぱり男の子です。

そこにいてくれる安心。

今春から一人生活をしはじめた神戸の娘さんのところに先月行かれたそうです。
やっぱり会いたいんでしょうね・・・
その時に初めて本願寺さんにお参りされたとか。
「それはそれは、ようこそようこそ・・・」
「一度、お参りしたかったのでうれしかったです!」
なんとその笑顔がとても優しくて、こちらも嬉しくなりました。

「その時に今日着けている腕輪念珠とお線香を買って来たんです。
 今日、焚いて下さっているお線香がそうなんです。」
「ありがとうございます。お陰で優しい仏さまの薫りに包まれることが出来ました」

娘さんの旅立ち・・・
お父さんの17年忌・・・
いろんなことを思いながらの本山参拝になられました。

「また神戸に行かれたら京都まで足を延ばしてください」

京都・・・いいよな~
「明日でも行こうと思えば行けるところです。
 遠いけど遠くない・・・
 会いたいな~」

自然に木々も色づくころになります。

御念仏申しましょう!
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電話

2014年09月28日 19時26分27秒 | 日々あれこれ
会いたくなる・・・


コイツは吃音なので人との会話って苦手。
でも、相手が目の前にいる状態であれば
ジェスチャーでごまかすこともできますが
電話ってそうもいきません。
幾らジェスチャーしたところで相手は分かりませんから・・・
辛いところです。

ご門徒からの電話は特に気を遣います。
気持ちではいろいろ言っているのですが、
いざ出る言葉はモコモコ・・・
辛いところです。

その分、丁寧に言葉を選びつつ・・・

夜、娘と電話をしているとなんと息子からもかかってきてビックリ。
2人続けて話しができるなんて
電話苦手のコイツでも嬉しかったです。

坊守と子どもたちはラインってやつで報告し合っているみたいですけど
ガラケーのコイツにはそんな機能もなく
坊守に単発的に子どもたちの情報を聞かせてもらったりしています。

お陰で電話料金も家族間無料。
何万という通話料が無料に・・・
これは有難くて
娘が一人暮らしを始めた頃って本当に助けられました。
今もそうですけど・・・

声を聞けば会いたくなります。
顔が見たくなります。

会ってベラベラ話すかっていったらそうでもないんですけど
一緒におれるという安心っていいもんです。

娘も息子も元気な声でした!

よし、願生ろう!
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集う

2014年09月27日 19時19分31秒 | 日々あれこれ
嬉しそう・・・


何歳になっても子どもは子ども。
お母さんは身長も高くて立派な人、
高齢のオバちゃんですので同級の方が集われてもずば抜けて大きかったのでしょう。
息子さんたちも立派な体格をされています。
私も見上げるような方々です。

こんなに大きくて立派な息子さんに囲まれると嬉しかろうな~って思います。
でも、サバサバと話すオバサンですので
そんなことはあまりおっしゃらないですが・・・

皆が集う・・・
親を縁として帰ってくる。
往生して何年・・・
いろんなことあったな~って
我が人生も省みる。

足の痛くなった母の姿を見ながら
よう願生ってくれたね・・・
いつも支えてくれてありがとう・・・

そんなひと時になるのでしょうか。

子どもには迷惑を掛けたくない。
どの親もそう思いながら見つめる老病死。
可愛くて大切な存在だから自分のことで苦労掛けたくない。

皆そう思いつつ死を迎える。

なのに、こちらで生きる者たちは、
災い事があると先祖の祟りではないのか・・・
坊さんがお祈りを怠けているのではないか・・・
そんな風に都合よく思う人が多いことです。

苦しみの根本は自分にあるのに・・・

災いをもたらすどころか
真実の御教えへと導いて下さっているのに・・・

今日も沢山の人に会わせていただきました。
あの人もこの人も・・・
我が御手を合わしつつどのようなことを思われたのでしょう。

ご縁を大切にさせていただきましょう。
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仏壇処分

2014年09月26日 19時54分06秒 | 日々あれこれ
処分・・・


生きることで精一杯。
痛いほど分かる現実。
都市であろうが田舎であろうが
そんな現実の積み重ね。

家庭の事情で仏壇を処分されます。
まだ新しいきれいな仏壇です。
「そうですか・・・もったいないですね・・・」

これを求められた時の御主人の姿を思い出していました。
催促がある訳ではないのです、
でも、親父のご縁を新しい仏壇でって思い立たれたものでした。
よろこんでおられたのに・・・
出来ればあのよろこびを受け継いでほしかったのですが・・・

一人娘さんにお尋ねしました、
「受け継ぐことは重たいですか・・・」
「そうですね、重たいですね・・・」
市外に住まわれてるお嬢さんですので
部屋のスペースの問題もあるんでしょうけど・・・
コイツは無理強いもできず、
「そうですか・・・」とだけ。

重荷にしているのですからスッキリするんでしょう。
でも本当に晴れ渡るようなスッキリ感でもないんだと思うのです。
罪悪感を引きずりながらでも
生きるために、
目先の生きることの為に
こんな大切なことすらも捨てなければならない時代なのでしょう・・・か。

こうしてドンドン仏縁からも離れていくのでしょう。
忙しい・・・
そう言いながら心を亡くしたままで日を送るのか・・・
その姿が分かるコイツは、
ただただ申し訳ないとしか言えないのです。

大切な場所を捨ててしまう・・・
大切な心を失くしてしまう・・・

いつの日か稀に手を合わせるご縁に出会うことがあれば
ちょっとでも父の温もりを思い起こしてほしいものです。

ず~っと一緒にいてくれたんだねって。

そして、自らの手で仏さまを迎え
重荷と思っていたことが重荷でなかった本当のスッキリ感に出会ってほしいものです。

そこに出会う人生であれ!
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