金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

長~い月

2015年05月31日 19時48分25秒 | 日々あれこれ
長かったな~・・・


何とこの月の長かったこと。
こんな月もあります。

しんどかったことばかりではなく
楽しく、うれしく、勿体なく・・・
そんな日も重ねさせていただいたのですが
長かったな~。

フ~っと肩の力を抜きました。
勿論、最高のビールをいただきながら・・・

お参り下さったご門徒。
ウチのご門徒ではないのですが
縁づきでお参り下さったのです。

「すみません、迷ってしまいまして・・・」

初めてお参り下さったのか
以前来てそのイメージで来られたのか
話してないので分からないのですが
迷いながらお参り下さったのです。

過疎化の村なんですけど
村へ入る国道沿いは目まぐるしく変わります。
だから、昔のイメージでお参りされると分からなく
通り過ぎてしまわれることがしばしばです。

そんな話を聞くと迷っているって気付くことが救いなのだと思うのです。

迷いを迷いと気付かなければいつまでも迷いのままです。
迷っているということさえも気づかないのですから
遠ざかるばかりです。

録りだめていたテレビを観ました。
お坊さんが出演される「ぶっちゃけ寺」
いつもいろんなことを思いつつ早送りで観ています。
最近、トーク番組ですら早送りで観てします。
早口で会話が進むものですから
「頭が痛くならない?」って坊守に言われる。
「ん~、別に真剣に見てないから・・・」

流石に寅さんなどの映画は真剣に観てますけど・・・

その番組の中で、
若い歌舞伎役者が言うのです、
「皆さんは本当に仏さまを信じているのですか?
 だって、誰も救ってくれないじゃないですか?
 いいことが起こる訳でもなく、
 病気がなくなる訳でもなく・・・」ってそのようなことを。

「救い」ということを
何か、現状がよくなる、病気が治る、いいことがおこる・・・
ってことで見られると疑いも起こってきます。

現にそう説かれる宗派もあるのですが・・・
っていうか、そういう宗派ばかりですけど・・・

「救い」ということは
「迷い」が迷いの姿であると気付くことだと思うのです。

この迷いの世界で何をあて頼りにしているのか・・・

健康・財産・地位・名誉・・・

すべて大切なモノではあります。
生きていくためにどうしても得ようとすものばかりです。
でも、このような揺れ動くものをあてにする人生は「迷い」のまま終わってしまうのでしょう。

その迷いの姿であることを知らしめてくださるのが
阿弥陀さまの温もりなのでしょう。

そのひかりに照らされて己が姿に出会う時、
生き方は変わっていくのだと思うのです。
そこに「救い」が示されていくのではないでしょうか。

自らが迷っていることに気付いたら道、尋ねますもんね・・・

己が恥ずかしさに出会ったら、
「どうしよう・・・」って思います・・・

そうなったらしめたもんです。

阿弥陀さまに尋ねながら生かさせていただきましょうよ。

さあ、明日から6月。
梅雨の季節になります。
雨が降らないので野菜高騰ってことですが
降りだしたら降りだしたでまた日照不足とかでグチが出ます。

そんなグチグチの繰り返しですが
お念仏の確かなる道を大切に歩ませていただきましょう。

今月もありがとうございました。
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10秒前・・・

2015年05月30日 21時09分30秒 | 日々あれこれ
「大きな揺れが来ます!」・・・


ボエ~ってパソコンに向かっていると
緊急放送が流れました。

「間もなく大きな揺れが来ます!」って。

終いには秒読み開始、
「強い揺れまで一分前!」
「えっ、マジかよ!」って言いながら顔を見合す。
「火、大丈夫?」

「30秒前!」
「挫いたらいけんけん」って坊守が足を挫きそうなスリッパを脱ぎます。
「足、大丈夫?」
ダッシュで逃げる気満々の坊守に結構冷静なんやって可笑しくなりつつ、

「20秒前!」
「どうする、外に出るか?」

「10秒前!」
息を止めて身構えていました。

「大きな揺れが来ます!」
「ドックン、ドックン・・・」心臓バクバク。

結局は小笠原諸島で起きた地震に連動しての放送だったということです。

大きな深呼吸をしました。

これはそろそろなのか!
そう思わずにはおれません。

しかし、コイツ動きません。
否、正直何をしていいか分からないのです。

お念仏さえ出ないのですから・・・

いざとなったら何もできません。

自分が助かることだけを考えていました・・・
坊守に「ありがとう!」って言ってたら株が上がっていたかもしれんのに・・・

こんな時に条件突きつけられたら救われようがありません。

怖いけど安心です。

今夜はいい経験させていただきました。

コイツの命のカウントダウンを聞いたようです。
大切にしよう・・・
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cover

2015年05月30日 20時36分29秒 | 日々あれこれ
無茶苦茶うれしくて・・・


バリの経年変化。
いろんなところにしんどさを感じます。
大袈裟なような言い方をして坊守に嫌な思いを掛けるのですが
坊守の良き相棒であり
家族をどこまでも連れて行ってくれているはたらきです。

いたるところに願生ってきた後が見えます。
中には長い間かけて変化していくところもある。

ず~っと気になっていた箇所がありました。

Bピラー・・・

劣化が酷くて
色褪せは勿論今ではクリア塗装までもが剥げていました。
いいことには助手席側が特に酷かったために
気にならない時には気にならなかったのですが、
気になり始めると無茶苦茶気になってしまってたまりませんでした。

友だちに相談すると中途半端な塗装なのに高い見積もりを提示され
打ちのめされていました。

でもこの度、思い切ってピラーをカバーするパネルを求めました。
その存在は以前から知っていたのですが
バリにはドアバイザーが点いているために
それを除けなければ点けることが出来ないということがネックだったのです。
でも、何とかなるやろ~って求めました。

コイツの何とかなるやろ~は
かけがえのないおはたらきがあればこそいえることでして・・・

やっぱり坊守を騒がせます。

お陰で無茶苦茶きれいになりました。
うれしいです、コイツ。

もっと早くすればよかったって話したことです。

コイツの外面の様に
原因そのまんまで覆い隠しているような状態ですが
これはこれで結構満足しているコイツ。

出掛けるのが楽しみです。
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響き

2015年05月29日 21時53分08秒 | 日々あれこれ
コイツにあたって・・・


先日、参って下さったご講師のお話の中、
法具、仏具として紹介して下さった「くまもん」

「このくまもんはお念仏を申すんですよ~。南無阿弥陀仏。」
「ナモアミダブツ」

手に持たれたくまもんがお念仏申すのです。
ご講師の声を受けてお念仏申すのです。

その姿を横から見つつ、
あ~、有難いな~ってよろこぶコイツ。

コイツの前に立ち向かい、
ず~っと、ず~っと呼び通し。

「必ず救う、まかせよ。私があなたの南無阿弥陀仏だよ!」

そのおはたらきがコイツにドンっとぶつかって下さるが故に
こぼれ出た、「南無阿弥陀仏」でした。
出る声はコイツの声でしたが、
出させておったのは阿弥陀さまでしたね・・・

目の前に掛けられてある御絵像を拝ませていただきながら
その響きをよろこばせて頂いたことです。

ありがとうございます。

くまもんのように素直にお念仏申すことのないコイツでありますが
そのコイツの恐ろしき口から、
汚い口から、

やっとこぼれ出た「南無阿弥陀仏」

かたじけなくて涙が溢れます。
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シ~ン

2015年05月28日 19時47分29秒 | 日々あれこれ
会話がない・・・


ベラベラ喋るコイツではありません。
話しを聞くのは苦になりませんが、
喋るの大嫌いでして、コイツ。

吃音の所為にしてばかりなのですが
やっぱり好きではありません。

家にいてもそうです、
必要最小限の会話。

でも、ウチならいいんです、それでも。
いいと思うのはコイツの都合で
ウチのものにしてみれば暗くて適わんのだろうと思いますが・・・

スミマセン・・・

でも、外面住職ですから
一歩外に出ると満面の笑み。
何でも話しますよ~ってオーラ、バリバリ。
ご縁いただいたところでも話題を探します。

でも、何一つ話すこともないってところも稀にある。
こんなところは辛くて・・・

天気の挨拶して、シ~ン。
これ、辛いヤツでして・・・

恩師がよく「そこにいるだけでいい・・・」って仰るのですが
なかなかこのシ~ンがたまらなくて・・・

お茶でも出ればつなぎにもなるのですが・・・

ただ身支度を整えつつ、
「では、続いてお勤めさせていただきます」
って阿弥陀さまの方に向くとホッとするコイツ。

でも、一応お参りさせていただきましたので
法話だけはちゃんとさせていただきます。
っていうか、少しはご門徒の方に向かっても声出させて頂かなければって・・・

ご縁終わり、
「それでは失礼させていただきます」
「ありがとうございました」

逃げるように出ていくコイツにお礼を仰って下さる。
申し訳ないことです。

もっとベラベラと喋れたらいいんでしょうけど・・・
コイツの一生懸命です。

バリに乗り込むとドッと疲れがでます。
フ~って肩の力を抜きつつエンジン始動。

さあ、帰ろう・・・

フッと思い立つことに、
そうや、ケーキ買って帰って坊守とお茶しよう・・・

久しぶりにケーキ屋さんに行ったことです。
美味しそうなケーキが並んでいます。
でも、決して冒険しないコイツが選ぶケーキは定番でして
チョコレートのケーキ。
坊守にはイチゴのケーキ。

何やら忙しそうにしている坊守に
「ケーキ買って帰ったからお茶しようや」
「エ~、何事!!!」

あんまり盛り上がるお茶でもないのですが
暫しゆったり時が流れます。

気を遣わなくていい・・・
そんな寄り添い方が出来ればいいんでしょうけど。
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