母の車

きれいにしてやるよ・・・


コイツは洗車が大好きです。
自分が運転する車が汚れていると辛くなります。
だから、せっせせっせとスポンジを手に持ちます。

きれいになった後、眺めると気分最高。
車も歓んでいます。

今日、ほったらかしの母の車を洗車しました。
我が家で一番新しい車、
なのに一番くたびれている車。
可愛そうなくらいクタクタ・・・

今日、洗ってやろうと決めていました。

「よっしゃ！」気合い一発始めます。
普通のシャンプーでは落ちない水垢・・・こびりついています。
コイツには車の涙に見える涙痕。
しんどかったねって思いいっぱいに水垢シャンプーで落としてやります。
続いて水垢取りワックスをかけてやる。

いっぱい泣いてスッキリします。

人も車もいっしょですね。

「泣くことも時には生きてゆく強さだから・・・」（矢沢永吉）

成長

あ～、もうこんなに・・・


ご縁をいただいてお参りするとビックリすることがあります。
前回のご縁の時には小さかったのに次ぎ合うと、えっ、だれ？ってことになる。
間違いなく時は流れていることを実感する。

亡くなった方は時が経つのは早いね～ってよく言われますが
私たちも同じ時を過ごしていることです。

小２のお姉ちゃんと３歳の弟ちゃん。
「姉ちゃんのすることを真似するんです。引っ付いておってはいつも泣かされるんです。」ってお爺ちゃん。
目じりが下がっている姿は可愛くて堪らないんでしょうね。

「お爺ちゃんがお勤めする時には孫も一緒に座るんですよ」ってお婆ちゃん。
その姿もやっぱり嬉しそう。

こんな優しい空気に包まれて育まれることを聞くと嬉しいものです。

三つ子の魂ってことがあります。

学校にスポーツに、そして仕事にと歩んでいく人生。
こんな大切なことも忘れて生きるのです。

でも、その優しきお育ては消えることがありません。

あ～そうだったな～・・・
あの時、お爺ちゃんと一緒に仏さまの前に座ったよな～って気付くでしょう。

その忘れている優しさに出会って立ち上がるのです。

さあ、念仏申させていただきましょう。

ナンマンダ～ブ、ナンマンダ～ブ。

草引き

草引きに帰るようなもので・・・


遠方からお帰りになられます。
関東方面の地名を聞くと「お～！」って思います。

「ようこそお帰りです」
「庭の草を引きに帰るようなものです」って照れくさそうに仰る。

お母さんのご縁で帰って下さるのですが
本当に頭が下がります。

さあ、帰ってあれもしなければこれも・・・
ってお話ししながらご夫妻で帰られるのでしょうね。
優しいご夫妻です。

このご主人は、コイツのブログを楽しみに読んで下さっていたお方でした。
止めてしまって気にしていてくれたのでしょう、
「住職、元気なんですか？心配していました。ブログは・・・」
ご法事のお約束をするのに交わした会話です。

あ～、申し訳なかったな～って思った瞬間でした。
こんなコイツのブログでも楽しみにしとって下さったのに・・・
もうちょっと願生ればよかったか・・・

後ろ押しして下さる方がいるっていうのは有難いですね。

このブログのことは誰にも教えていません。
ふっと、出会って下さるかも・・・

２，３日滞在されるとか・・・
懐かしい母の香りに出会うのでしょうね・・・

草を引きながら・・・

法要

ようこそお参りです・・・


２６，２７日と永代経法要をお勤めさせていただきました。
先立たれた方々をご縁として大切なことをお聞かせいただくひと時となります。

どの方もどの方も・・・
しんどいご縁にあわれてきました。
でも、今も尚仏さまのおはたらきとなりお育て下さいます。

「愛する人は御教えとなり
　合わす手に還ってくる」　　龍谷大学教授　鍋島直樹

今も尚つながっている。

なんと心強いことです。

しんどいけど、つらいけど・・・
今日を生きよう！

あなたに支えられ今日を生かさせて頂こう。

ありがとうございました。

死ぬ時は・・・

考えてもね～・・・


「先月の地震は大丈夫でしたか？」
「はい、大丈夫でした。妻は寝てましたけど・・・」
「え～、凄いですね。結構揺れましたよ」
「目は覚めたんですけど、直ぐにまた寝ました」

あの時も怖かったです。
どうしようかと思うだけで行動にすら移すこともできませんでした。
又来るのか・・・
そう思いつつドキドキして寝るどころの話ではありませんでした。

「ま～、災害が来て死ぬ時は死ぬんですから、みんな一緒に・・・」

肝が据わったお言葉にどちらが僧侶なのかって思うよう。
コイツは、どうしようどうしよう・・・ってドキドキしてるのですから。

良寛さんでしたか、「死ぬ時に死ぬがよかろう」っておっしゃったとか。
なるほどその通りで・・・

でも、苦しむの嫌だな～・・・
痛いの嫌だな～・・・
大切な人が苦しむ姿を見るのも嫌だな～・・・

そんな苦しみの人生。

今日もなんとか送日させていただきました。