お念仏の薫り

よっしゃ～・・・


３年前のブログにはお世話になった前仏婦会長のことが書かれています。
懐かしいな～・・・
もう丸３年にもなるんか～・・・

お寺、大事のおばちゃんでした。

声、話し方、接し方・・・
今でもパッとその方が浮かびます。

今あるスロープがあったら・・・
悔いが残るところですが、
この方の御往生があればこそできた事業だとも言えます。

使う人がいる、いないじゃないんです。
お参りの人が増える、増えないじゃないんです。

ここに「ある」。

このことの安心なのです。

参りたいと思った方が少しでも参りやすいように、
参りたかった人が参れないようなところにしないために・・・

Mおばちゃん、お参り行こうかって車椅子持っていくと
よろこんで参ってくれただろうな～。

でも、きっと今をよろこんで下さっていることだろうって自分勝手に思ったりもします。

そんなおばちゃんにも可愛がっていただいた娘が午前中に出発しました。
コイツの宝物です。

一緒に行きたい気持ちを抑えつつ
駐車場で見送りました。

また、慣れるまで大変です・・・コイツ。

さぁ！気合い一発。

ず～っと本堂に参っては気になっていたこと、
暫く柱を拭いてないよな～って。
拭けばきれいになることは分かっているのですが、
後々、ヘルニアの腰と回帰性リュウマチが疼くことになるので思い立たず。

寂しさを紛らわせるってところも大きいのですが
「よっしゃ～！」って。

恩師の講義を７講義、受けさせていただきました。

脚立を上っては拭き
下りては脚立を動かしまた昇り・・・

終いには講義も耳に入らず
見上げてはため息ばかり。

でも、お陰できれいにさせていただきました。

Mおばちゃんの指定席に座りつつお念仏申させていただきました。

３月も終わりですね。
さあ４月！
爽やかに歩ませていただきたいものです、お念仏申させていただきながら！

成せば成る

スゲ～・・・


出掛けた先で信号赤。
後席に座っていたコイツはボエ～って外を見つめます。

ん～・・・
えっ、・・・

この車、すごいねって思わず声。

分かり難いかもしれませんが、
この車の下、何もありません。
階段状のところを跨ぐように車庫入れされています。

おしりが浮く感じ・・・

坊守と娘に言うと、
「本当にすごいね！
　しかも、ミラー擦っているし、
　ギリギリのところでいれなければ入らんので～！」

思わず、パシリ！
許可も得ずすみません。

成せば成る！

願生ろう！

姉弟

仲良く助け合い・・・



「ま～るく咲くね」って、
微笑みながら話す娘。

寒くて肩に力を入れて過ごしてきた冬の日々。
早く暖かくならないかな～って思い続けた日常。
寒さにちじこまる心は知らず知らず人を傷つけていた。

温かさがそんな心すら溶かして下さる・・・

お花見に出掛けました。
娘が提案してくださったお陰で
引きこもり住職も暖かな日差しのもとに引きずり出されます。

去年もこの時期に行った所なのですが
今年はまだ遅いようでした。
でも、中でもよく咲いている所を選んで
坊守のお手製のお弁当を広げます。

花より団子。
みんなで笑ったことですが、
花見に出掛けつつ桜に背を向けお弁当に夢中。
お腹いっぱいになって桜の微笑みに出会うのです。

今年も会えたねって微笑む温もり。

その温もりに気付きながら嬉しそうに見つめる娘。
ま～るく・・・

一つ一つのいのちのかがやきがま～るく一つの輝きになる。
優しく温かな輝き。

各ありたい、コイツ。

静まりかえっていたウチに微笑をもたらせてくれた娘が
また、自分の道を求める日常に帰って行きます。

やっぱり慣れない別れのひと時・・・

一足先にそんな日常に帰っている息子。
いいことには姉弟が近くにいてくれること。
一応、親にしてもらっているコイツも安心することです。

「きょうだい　仲良く　助け合い」　（仏さまかるた）

そんなかるたに涙がこぼれます、コイツ。

しあわせ太りになってしまったコイツ。
明日から減量生活に入ります。

「これが最後よ！」って娘が作ってくれたチョコレートパフェ。


いろんな色が一つになります。
ま～るく、優しく・・・

願生ろう！

再会

うれしそう・・・


東京、大阪、別府・・・
兄弟、姉妹が揃われる。

上はもう８０もとうに過ぎていて・・・
そう語られながら兄や姉を優しい眼差しで見つめられた。

「ようこそお揃いになられましたね」

御親戚の方々もうれしそう。
手に手を取り合いながら元気で会えたことをよろこばれておられる。

いいもんですね。

年齢を考えると次はどうか・・・
そう思いながら別れる。
勿論、若い命も同じですね、
つぎはどうか・・・

そう思っていたからこそ
ああいうひと時になるのかな～・・・

そんな世界に生き抜きながら
「また会えるんです。必ず会えるんです。」
そう言えるって幸せですね。

しかも、仏さまとならせていただいて会えるのですから、
うれしいことです。

でも、なかなか・・・
跳びあがってよろこぶべきことなのに
よろこべないコイツがいます。

しんどくて堪らないのに・・・
辛くて堪らないのに・・・

この苦しみの世界を愛おしむコイツ。

恥ずかしいけど・・・

ドロドロして生きるコイツの人生。

透き通る時

いろいろある・・・


夕方のお荘厳の楽しみの一つ。
娘が受けている講義をUSBにダビングしてもらい
聞かせていただきながらのひと時。

ながらで何一つ身にもならないようですが
コイツにとっては唯一のお聴聞。
安心する恩師の声をBGMに願生っています。

「つららのぼうや」という本を取り上げられ
優しき講義をされていました。

心は透き通る時もあるし真っ白になってしまう時もある、

それでええんや・・・

濁ってばかりのコイツの有様。
醜いまでのコイツの心。

そんなコイツでも透き通るようにホンのひと時を過ごすこともある。

いつの間にか桜も咲き始め
ちょっと耳を澄ませばウグイスの鳴き声も聞こえています。
もうすっかり上手に鳴いています。

優しく咲く桜を目の当たりとしながら
頑なな心が柔らかに解されているコイツを感じます。

今日も２０度ほどあるような陽気でありましたが
トックリのフリース、トレーナー、パーカーと真冬のいでたちのまま。
なかなか低体温のコイツは一枚を脱ぐ勇気が持てません。

どこまでも自分の可愛いコイツは
生きるがために煩悩も重ねます、
一枚、二枚、三枚・・・
着たら最後、なかなか脱げないのです。

濁ってばかり・・・

そんなコイツをお育て下さいます。

一つ、一つのご縁が、
「大丈夫だよ！」って、温かく優しく。

背中に聞こえる人生の先輩方のお念仏の声、
「ナマンダブ、ナマンダブ・・・」

あ～、有難いな～って、
一緒に合掌してお念仏申させていただきました。