金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

ワル

2015年04月13日 19時48分32秒 | 日々あれこれ
案外いいヤツ・・・


早朝より強い風。
荒れるとは聞いていましたが
台風のように山の木々を揺らしています。

ワッサ、ワッサ・・・

凄い力だよな~って他人事のように見ているコイツ。

また細い枝や葉っぱ、残る桜・・・
その風に負けまいと一生懸命に耐えているように見える。

死にたくないんだ~ってもがくコイツのよう・・・

昼頃には晴れ間も出て来て風も止みました。
塵埃、汚れが洗い流され目に飛び込む緑の濃さ。
一つ、苦しみを越えたような輝きに思えた。

目先の坂を越えただけでなんら解決もついていませんが
散った花弁が教えてくれるのでしょう・・・

大丈夫、怖くないから・・・

でも、やっぱり風が吹くと震えてしまう、生きたい・・・と。
大切ないのち。


BSで放送されている昔話。
やっぱり「まんが日本むかしばなし」が良かったのですが
それとはちょっと違う感じではありますが楽しんで観ています。

「さるかに」でした。

働きもののかにドンがお昼のおにぎりを食べようとする。
そこに来たさるドンは拾ってきた柿の種とで言葉巧みにおにぎりと交換する。
かにドンは一生懸命柿の種を育ててやっとのことで実を成らす。
しかし木に登れないかにドンはどうやって柿の実を取ろうかと考えていた。
そこに先程のさるドン登場、
早速、木に登り柿を食べ始めた。
「これは私の柿です。どうか私にも柿を取って下さい」とかにドン。
するとさるドンは木の上から柿を投げつけた。
当たったかにドンはケガをする。
それに怒った子どものかに3匹、
仕返しをすると決心しさるドンの家へと向かう。
その道中で出会った、ハチ、クリ、臼、牛のク〇 
皆でさるドンの家に・・・
何も知らないさるドンは帰ってきたかと思ったら
皆でボコボコニにされて反省するのです。

何気にボエ~って観てたんですけど
こういうストーリーって沢山のことですが
このさるドンって根っからの悪じゃないよな~って思うのです。

悪いことをしたら反省させる。
反省していくことの大事さを言われるのでしょうけど

サルが感情を持っているのかどうか知りませんが
やられたらやり返すってこともありますもんね。

このさるドンが自分のグループにこのことを言ったら・・・

悪循環の始まりです。
どこかで止めないといけないのでしょうけど・・・

そうするとさるドン、えらかったね。
してきたことは褒めれないけど
申し訳ないって思える心って大切ですよね。

世界的にも睨み合っていた国が握手したと報道されている。
なかなか、恐ろしきことをしてきたことされたことを忘れることはできませんが
寄り添うことでいつか笑い合えるのかもしれません。

簡単なことで難しいことです・・「寄り添う」

阿弥陀さまは怒りません。
油をかけられようとも傷つけられようとも・・・
怒ることなく、
涙を流しつつ見とって下さいます。

ず~っと見とって下さいます。

その傷ついた優しき腕で抱きしめていてくださる。

ず~っと寄り添って下さる大悲にいだかれて生かされたいのち。

このいのち、どこまで人を傷つけ生きるのか・・・
阿弥陀さまの涙にコイツが映ります。

さるドンにも劣るコイツ・・・


また、大切な遺産を壊されるシーンが報道されています。
なんでそんなことを・・・
教えを言い訳にふざけたことを・・・
コイツみたいな者でも悔しくて見ながら震えてしまいます。

「さるかに」を読め!
コメント
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