金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

敵わない

2015年04月19日 19時12分44秒 | 日々あれこれ
こりゃ~敵わんわ~・・・


中学生になると制服になるので
グンと大きくなったように感じます。
所によると小学生も制服ってところがあるんでしょうけど。
何か自分自身もちょっと成長したように感じるものです。

コイツのところは学生服でした。
最初に来た時のあの詰襟のギコチナイこと。
当時、丸々肥えていたので首が埋もっていました。
そこに詰襟、そしてホック・・・
慣れない服にこれからどうしようって不安になったのを覚えています。
半泣きでした・・・

今日、ご縁いただいたところにはお孫さんが3人帰っておられました。
お姉ちゃんは今年度から中学生・・・
「どうですか、中学校・・・」って尋ねると
頭を傾け微妙って感じ。

分かるわ~・・・

間の休みに「部活は何部を・・・」ってお父さんに尋ねると
「ソフトボール部を考えているようです」
「お~、体育会系ですね!」
「私たちも驚いているんです。したこともないのに・・・」

そしてまた、お勤めさせていただきながら思うのです、コイツの当時のことを。

中学に入学すると必ず部活に入らなければいけません。
何をためらったか選んだのはバスケ部。
友だちが入るって言ったからなのでしょうね、
したこともないようなものを選んだのです。
入ったはいいけど当時の生徒数って半端な数じゃありません。
勿論、バスケ部を選んだ同級生も多かったのでしょう。
体育館の中にも入れない、
その場でドリブルの練習出来ればいい方、
ただ只管、走らされました。
学校中を何周も・・・

何か月、行ったのでしょう・・・
結局辞めてしまいました。

でも、今だから言えることですけど
結構、あの時走らされたから持久力はつきました。
マラソン大会も早くはありませんけど
余裕で走っていたのを覚えています。

そんなことあったよな~って考えながらダブるのが息子の姿。
息子も中学に入学してバスケ部に入ります。
初っ端に聞いたことがあります、
「やっぱり走らされるの?」
「あ~、走ってきたよ!」ってさらりと言うのです。
あの言葉を聞いた時にもう抜かれたって思いました。

どこまでもコイツは、「やらされる」なのです。
好きでもない部に入り、好きでもないことをやらされると感じるのです。
その後、他の部に入り高校3年まで続けた部でも
「やらされる」って思いは消えることがありませんでした。
そりゃ~強くはなれんわ~・・・

でも、息子の場合、
好きな部に入り、上手になりたい、強くなりたいって自分の為に走るのです。
6年間、
いろいろあったんでしょうけど走り抜けました。

息子には多くの友がいてくれました。
支えてくれる友・・・
そのお陰で走り抜けたのかもしれません。

今もそんな姿勢、
好きだから走ることが出来る。
辛くとも今日を生き抜くことが出来る。
支えられ自分の道を走っています。

てなことを思いつつ手を合わさせていただいたことです。

彼女はソフトボール部に入るのでしょうか。
法話で偉そうにいらないことを言ってしまったかな~って思いつつも
やっぱり「部活」していると辛いこといっぱいだけど
振り返ってみるとやってよかったって思うこともありますから・・・

友だちの力も借りながら
自分の為に走ってみたら・・・

息子に後悔染みたことを言うといつも言われます、
「今からしんさい!」

今日もいい汗流せました!
コメント
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