早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

とじこもりの男...!

2017年05月01日 03時54分55秒 | 読書




 ・・・青年

わたしの友人に、もう何年も自室に

とじこもりっきりになっている男がいます。

彼は外に出たいと願っているし、

できることなら仕事を持ちたいとも思っている。

しかし彼は部屋の外に出るのが怖ろしい。

一歩でも外に出ると動悸がはじまり、

手足が震える一種の神経症なのでしょう。



・・・哲人

ご友人は「不安だから、外に出られない」

のではありません。

順番は逆で、

「外に出たくないから、

不安という感情を作り出している」

と考えるのです。



・・・青年

はっ?ご冗談を!

不安や恐怖をこしらえた、ですって?

じゃあ先生、あたなはわたしの友人が

仮病を使っているとでもいうのですか?

ありえません。



・・・哲人

違います。

これは「原因論」と「目的論」の違いです。

あなたのおっしゃる話は

全てが原因論に基づいています。

我々は原因論の住人であり続ける限り、

一歩も前に進めません



  嫌われる勇気

          岸見 一郎、古賀 史賀 著



     








 とじこもりというか

引きこもりというか

こういう精神疾患の人が後を絶たず、

大きな社会問題となっている

僕の現役時代にも部下がこういう事態に陥り

管理監督者として苦労したことを思い出す


組織には復帰プログラムというのがあるが

このプログラムで復帰した実例を僕は知らない

まずは本人に会って、家族ともよく話をして

現状を認識し、病院での治療を勧める

この程度しか管理者としては手立てがない


でも精神科医を受診し、薬を処方したり

カウンセラーによる面談などもしてもらうが

何をどうしても、

その当事者は一向に改善せず

時間ばかり経過して

先がどうなるかはもうわかりきっている


これをアドラーは外に出たくないから

閉じこもっていると強烈な指摘をしている

でもよく考えれば、

僕もそうとしか思えない気がしないでもない

こんなことを言えば嫌われてしまうけど

あえてそういう視点で

ものを見るというのも大切なことなのかもしれない



       早起き鳥




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