今から死ぬときまでは、
何年とかからないかも知れません。
永いようで、
ちょっとの間のことかも知れない。
そのちょっとの間の間に、
私はすべてのことを悟るのである。
それはそんなに難しいことではないであろう。
しかし、この間には、
辛いこともあるかも知れないが、
愉しいこともあるかも知れない。
のんき者の私は、ひょっとしたら、
愉しいことの方を多く
心に思い浮かべる事が多いかも知れない。
あの世に行くというのに、
こんなに愉しいことの方を
心に思い浮かべることが多いのは、
おかしいと思うが、
ひょっとしたら、死ぬときまで、
それほど辛いとは気がつかぬのかも知れない。
自分の気に入った表情のまま、
死ぬことが出来ることが私の何よりの願望です。
「私 なんだか死なないような気がするんですよ」
宇野 千代 著
死ぬ間際になっても
ポジティブな気持ちでいられる千代さんには心打たれる
実は昨年の春に
亡くなった僕の母も生来の楽天屋さん
風呂に入っていて眠ってしまい、
そのまま帰らぬ人となってしまった
いわゆる事故死なのである
畳の上で看取りたかったのに・・・
本当に可哀想なことをした
でも、死に顔はとっても穏やかで
大好きなお風呂に入って
満ち足りた表情をしていた
まだまだ、死ぬことなど
頭には全くなかったに違いない
だから千代さんのいうように、
楽しいことしか頭になかったことと思う
人の寿命とは十人十色、よく言ったものだが
僕も温泉に入って気持ちよくなって
そのままあの世に行きたいものだ・・・
早起き鳥
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