早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

楢山節考の世界

2017年08月11日 04時08分13秒 | 読書




 高齢者は8割が病院で亡くなっています。

今、日本の医療保険は人生の最後の二ヶ月間で

半分が使われているそうです。

金のことを言ってはいけない、

そんな夢物語の世界に

我々はいつまで浸っていられるのでしょうか。

これを恐るべき道徳的敗退と精神的衰弱と

言わないで何でしょうか。


そこにあるのは自己決定能力の

喪失以外の何物でもありません。

どういう神経で「年寄りをいじめるのか」

「弱者切り捨てだ」と言えるのでしょうか。

人間としての誇りは

どこへ捨ててしまったのでしょうか。


我々高齢者はその時が来たら、

「もうこの辺で」と肚を決めて幕を引くべきです。

姥捨ての「楢山節考」の世界には

村の存続を願う老人の誠意がありました。

だからあの物語にみんなが感動するのです。



  「平穏死」という選択

          石飛 幸三 著



     







 自分の親には思う存分生きていて欲しいし、

子供である僕に迷惑を

かけることのないように蓄えも十分ある

だから本人の思うがままに生きてほしい


ゆめゆめ姥捨のような

死に様だけは避けたいと思って来た

でも年寄りがいてその年寄りの最晩年には

病院で死ぬというシナリオしか思い浮かばない

突発的なことがない限り、

最後は何か致命的な病気や怪我で

病院に担ぎ込まれて

そのまま最期をむかえることになるだろう


母は昨年、老人マンショでの

不慮の事故によって亡くなったが

父はまだ元気ではいるが

残された命もそう長くはないだろう

でも旅たつ時は今住んでいるマンションで

看取ることができたらどんなにいいだろう

死ぬために病院など行かせたくないのが

偽らざる今の自分の気持ち


       早起き鳥




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