イギリスのシー・パワーとしての
戦略のみごとさに比べて、
日本の戦略はどうであったろうか?
それはひと言で言ってしまえば、
決して誉められたものではない。
特に、明治維新の第一世代が引退した後は、
シナ大陸に過剰に介入し、
シー・パワーとしての限界を超えてしまったからである。
日本の長い歴史を見ると、
日本列島に国家のようなものができてから
だいたい3000年が経過している。
このうちのほとんど、19世紀半ばまでは、
日本にとってのいちばんの脅威は
シナ大陸の帝国であった。
シナ大陸にある強大な帝国に対して
どうやって対処したらいいかが、
日本の対外政策の最大の課題だった。
明治維新を達成した日本に、
朝鮮半島を通じて大陸の脅威が迫ってくることになった。
朝鮮半島を清国(満州人王朝)に支配されたら、
日本の独立は覚束ない。
それで挑戦の独立と支配をめぐって、
西郷隆盛(1827〜1877)
の征韓論から日清戦争にいたる国際紛争が起こった。
朝鮮半島を清国1国に支配させないという、
当時の日本の戦略的意思は明確だったし、
それはシー・パワーとして当然とべき戦略だった。
「最強兵器としての地政学」
藤井 厳喜 著
朝鮮半島の地政学的意義と
日本の取ってきた戦略はその時代時代において
それはそれは難しい選択を余儀なくされ、
いつの世も日本は苦しんできた
現代においてもその状況は変わらず
朝鮮半島からの脅威が依然として存在している
とはいえ、盟友、日米韓の協力関係から
保たれていたバランスが
今の韓国の立ち位置は明らかに北に向いている
そうなれば北との最前戦位置が
対馬海峡ということになる
そこまでのことは飛躍しすぎるのかもしれないが
竹島問題に尖閣諸島問題と
シー・パワー日本のとるべき今後の方策は
今のままで良いはずはない
北朝鮮の戦略意義は言うまでもなく
金王朝の存続であるはず
そうなら、むやみやたら、
日本本土にミサイルを落とす
などということは考えにくいが
威嚇目的のミサイルが人為的ミスで
日本本土に落下する危険性が怖い
そんなことをイメージするとそら恐ろしい・・・
早起き鳥
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