お前は靴下を履くな
お前が履くような靴下は作るな。
自己満足ではあかん
丁稚で働いていると
周りにはサンプルの靴下はあふれています。
それを拝借して自分の日常生活に
履くことは可能なのですが、
それを禁じた大将が言いたかったのは、
「靴下という商品の怖さを知れ」
ということだったのでしょう。
「自分で身が震え、畏れ多くて
とても履けないくらいの
靴下を企画してつくってみろ」
ということを
「お前が履くような靴下をつくるな」
と表現したかったのだと思います。
「男一匹、負けたらあかん」
越智 直正 著
なんという厳しさ...!
自分の意識の中で
自分の想像を超えるような商品の発想
そこまで丁稚に期待していいのだろうか
幹部社員や役員にいうならまだしも
丁稚で働いている
言うなら少年にそれはないだろう
と丁稚君がかわいそうに思えてならない
よほど見込まれていた
越智先生の丁稚奉公時代なんだろう
靴下、いわば肌着であり、人の目につく足元
靴下のしっかりしたものはその人の人格の象徴
立派な靴を履いて、靴を揃えて客間に通されて
畳を歩き、座布団に正座
人の目線には靴下がある
しっかりとした仕立ての目立たずとも凛々しい靴下
漆黒の光沢のある絹の五本指の靴下
僕のお気に入り
ナイロンの靴下はすぐに脱ぎたくなるけど
絹の肌触りは最高
丁稚君にもいろんな靴下を履かせてやって
あっと驚くような企画をさせてやってほしい
あまり厳しすぎる大将は恐ろしい限り
早起き鳥
人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。