早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

お前が履くような靴下はつくるな...!

2015年05月13日 05時07分48秒 | 読書







お前は靴下を履くな

お前が履くような靴下は作るな。

自己満足ではあかん


丁稚で働いていると

周りにはサンプルの靴下はあふれています。

それを拝借して自分の日常生活に

履くことは可能なのですが、

それを禁じた大将が言いたかったのは、


「靴下という商品の怖さを知れ」

ということだったのでしょう。


「自分で身が震え、畏れ多くて

とても履けないくらいの

靴下を企画してつくってみろ」

ということを


「お前が履くような靴下をつくるな」

と表現したかったのだと思います。


  「男一匹、負けたらあかん」
          越智 直正 著
     







なんという厳しさ...!

自分の意識の中で

自分の想像を超えるような商品の発想

そこまで丁稚に期待していいのだろうか


幹部社員や役員にいうならまだしも

丁稚で働いている

言うなら少年にそれはないだろう

と丁稚君がかわいそうに思えてならない

よほど見込まれていた

越智先生の丁稚奉公時代なんだろう


靴下、いわば肌着であり、人の目につく足元

靴下のしっかりしたものはその人の人格の象徴

立派な靴を履いて、靴を揃えて客間に通されて


畳を歩き、座布団に正座

人の目線には靴下がある

しっかりとした仕立ての目立たずとも凛々しい靴下

漆黒の光沢のある絹の五本指の靴下

僕のお気に入り


ナイロンの靴下はすぐに脱ぎたくなるけど

絹の肌触りは最高

丁稚君にもいろんな靴下を履かせてやって

あっと驚くような企画をさせてやってほしい

あまり厳しすぎる大将は恐ろしい限り


     早起き鳥





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