人間としてバランスの良い
身体感受性を育てるためには
いろいろな方法があります。
子どもの遊びはその一つです。
たとえば 「ハンカチ落とし」
という遊びがあります。
内側を向いて円陣を組み、
「鬼」がその後ろを周回し、
誰かの後ろにハンカチを落とします。
それに気づかずに一周して
肩を叩かれたらその人が
次の「鬼」というゲームです。
ハンカチは背後で落とされますから、
もちろん目には見えないし、
音もしません。
ハンカチが空中を落下する時の
空気の振動はほとんど知覚不能でしょう
それでも勘のよい子は、
ハンカチが地面に落ちる前に、
自分の後に
「鬼」がハンカチを落としたことを察します。
「疲れすぎて眠れぬ夜のために」
著 内田 樹
いったい勘の良い子は
何を感知したんだろう
この先生の本には「邪念」とある
「この子の後ろにハンカチを落としてやろう」
という「鬼」の心に湧きあがった
一瞬の「悪意」を感知したのか
純真な子どもが純真な子の背後に
悪意を持ってなしたるハンカチ落とし
邪心だろうが悪意だろうが
なんと純真な遊び
もし、僕が「鬼」だったら?
邪念だらけの僕が
誰かの後ろでハンカチを落としても
誰も気付いてくれないかもしれない
それとも邪念オジサンは
きっと仲間に入れてもらえないかも
「オンチャン、キモイ…!」
って言われそうだ
そんなキモイオジサンも還暦の朝
これからは純真な気持ちで
子供たちと接したいものだ
早起き鳥
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