早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

豊かさの中の貧しさ

2005年08月08日 01時11分29秒 | 読書

「おんチャーン!鯉の餌ちょうだい…!」
「弘君…!今日も元気やな。鯉の餌、優しくやらはあかんで。わかってるか…!」
「うん!わかってる。」
弘君はアンパンマンのイラストが書いてある餌袋を職員からもらって鯉が泳いでいる池に走って行った。
その池で弘君の姿を見ていると。
「おい!お腹空いてるんか?」
「まだ寝てるんか?」
「餌食べるんか?」
となにやら、鯉に話しかけている。すると赤と白の模様の鯉が3匹弘君の方にゆっくりと泳いで来て、水面から口を大きく出して、なにやらおねだりしているようである。
「喧嘩せんと仲良く食べるんやで…!」
「もっと大きくなるんやで…!」
弘君はまだ小学一年生。まるで自分の弟とでも思っているようだ。弘君はなんとも情緒豊かで生き物に対して優しい心の持ち主のようである。
 餌を鯉に食べさせたあと、弘君はアンパンマンのイラストの餌袋を職員のところに帰しに行った。
「おんチャーン…!鯉な、今日も喧嘩せんとよう餌たべよった。また夕方に餌やりに来てもええか…?」
「ああ、良いよ!弘君は鯉が好きやな。」
「うん、ぼくな、鯉みたいになりたいねん。」
「何で?鯉は人間とチャウデ…?」
「鯉な餌やってもな、喧嘩せえへんし、感じええもん」
弘君は何かを感じてる。
優しい心を持った弘君…!今のままの心で大人になって欲しいものだ。
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 あなたの国では人々の何不自由なく生きているように見えるけれども、心の飢えを持っている人が沢山いるでしょう。
 誰からも必要とされず、誰からも愛されていないという心の貧しさ、それは一切れのパンに飢えているよりもひどい貧しさなんじゃないかなと私は思う。

 豊かそうに見えるこの日本で心の貧しさは無いでしょうか?
誰からも必要とされず、誰からも愛されていないという心の貧しさ
物質的な貧しさに比べ心の貧しさは深刻です。
心の貧しさこそ、一切れのパンの飢えよりも、もっと貧しいことだと思う。
日本の皆さん豊かさの中で貧しさを忘れないで欲しい。

 あふれる愛 マザーテレサ(沖 守弘)
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