フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

100号

2015-05-29 08:16:54 | Weblog
「100号で描かないと通らないよ。」「100号に仕上げましょう」どうやら中央展では出品に100号が目安らしい。100号といえば1620x1303mmの大きさかな。油絵の考え方だと思う
これは西洋から来た考え方だろう。まるで俺に言わせれば「襖絵」だね。それくらいの大きさを感じる。もちろん襖絵のほうが大きいんだけど。これは西洋の文化に根付いたものだから日本人が真似するのも仕方がないかと思っているけどもうそろそろこんな考えやめにしたらいいのにな。絵はどんだけ大きく描いても縮小でしかないんだから大きければいいってモンじゃないと思う。大きいのは大作で小さいのは小品。肉体労働じゃないだろうそれとも画材屋の陰謀かな。大きければ絵の具も沢山いるし、紙もバッサバッサといる。値段も高くなり利益率も上がる。大きな絵を架けるから大きな会場が要るし会場を借りる費用も高くなる。物が大きいから管理する人員も多数になると人件費も嵩む。経費的にはいいことないけど多くの人にこれ見よがしにアピールできるから来場者が増えると費用対効果は大きくなる。つまり大きな絵じゃないと経済効果は薄い。そういうことか、あほらしい。絵は感動だから大きく描いても小さく描いてもその価値は変わらない。だから中央展に出すことなく小さな絵を田舎でコツコツと描いていく。そうだな、SMサイズかF4サイズまでの小さな公募展という本当に絵の好きな人の公募展があれば挑戦してもいいかな。とブツブツ。いやね、ある画家のブログ読んでたら悪気はないんだろうけど「100号にして公募展に出しましょう」っていうのが多くて気になったもんだから。そういう世界に身をおいてるんだろうけど。100号で描かなきゃダメって身に沁みてたのかな。ちなみに「モナリザ」は小さいよね。とブツブツ。
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