フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

living bridge

2024-04-04 06:58:31 | Weblog

トルコ北部の人里離れた山村で数千人しか話せない絶滅危惧種のギリシャ語は、古代世界への「生きた架け橋」と表現されています。ロメイカの話者の正確な数を定量化することは困難です。文字はありませんが、黒海沿岸に近いトラブゾン周辺の山村で口承で伝わっています。残った話者の高齢化により、この方言は絶滅の危機に瀕しており、ケンブリッジ大学の学者は、手遅れになる前に独自の言語構造を記録するための「ラストチャンス」クラウドソーシングツールを立ち上げました。クラウドソーシング・ロメイカ・プロジェクトは、世界中のネイティブスピーカーを招待し、その言語で話している録音をアップロードしてもらいます。スペイン語と歴史言語学の教授であるヨアンナ・シタリドゥは、多くが米国とオーストラリア、そしてヨーロッパ全体に広がる可能性が高いと予想していると述べた。シタリドゥは、ロメイカは現代ギリシア語から発展したのではなく、紀元前何世紀にもわたって話されていたヘレニズム時代の言語の子孫であり、古代ギリシア語といくつかの重要な特徴を共有していることを立証した。例としては動詞の不定詞形があり、ロメイカでは古代ギリシャ語に見られる形を今でも使用しています。ですから、現代ギリシア語の話者は「私は行きたい」と言いますが、ロメイカは古代の形「行きたい」を保持しています。この構造は、中世初期までに他のすべてのギリシャの変種では時代遅れになっていまた。・・・・言語の絶滅ですか。これからありうるでしょうね。方言も失われていく時代ですからねぇ。文字を持っていれば何とか記録に留めることも出来るでしょうが、概ね持ってないのよね。高齢化で話す人がなくなるとその言葉は絶滅する。歴史のある言葉なのに不思議な感じがしますね。宗教のせいなのか、移民のせいなのか、教育のせいなのか、マスコミのせいなのか、政治のせいなのか。よく考えて生きていかないと自分の話す言葉が消えるという現実にいつか見舞われるってことなのかな。

僕等が知ってた有名人が

次々と亡くなっていくのを

見ると

僕等の時代が終わっていくと

感じるね

淋しさもあり懐かしさもあり

ただその流れの淵に立って

諦めをもって眺めている

肉体は正直だから

平等なんだねと

誰かが言った言葉が

変に現実味を帯びてくる

別に抗って

運動なんかはしないけど

気持ちは

明日へと伸びていく

 

 

 

コメント
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