フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

eureka

2020-06-30 08:28:29 | Weblog
ユーリーカ昔ユリイカという本があったよね。あれはこういう意味だったかと今知った。冥王星の向こうに地球と同じ 大きさの星があるんじゃないかという科学者の談話の記事の中にね、このeurekaという単語が出てくるもんだからね、ちょっと惹かれた。Eテレでもこんなタイトルの番組やってるってね。科学者にとっては憧れの言葉なのかなと思ってちょっと微笑ましい。なんでもアルキメデスが実験してて浮力の原理を発見した時に叫んだギリシャ語って聞いたけど。アルキメデスはローマの兵に殺されたんだからギリシャ語をしゃべっていたんだね。それがそのまま英語になってeureka.フランス語でもeurèkaなんだよね。I have found it.の意味だって。「ミッケ」とか「ヤッタゼ」とか言うんでしょうかね。一生に一度そんなことがあるんでしょうかね。100円拾ってもマスクもらっても10万貰ってもユーリーカとは叫ばないからなぁ。せいぜい「ラッキー」くらいは言ってもね。ラッキーは神への感謝の言葉だとしてもユーリーカは人間におもねる言葉だから偶然であっても偶然じゃないんだよね。でも努力の頂点からちょっと離れてるというか偶然の発見なんだ。というと分けが分からなくなってきたけどユーレイかと思えば妙に納得できるところがあるね。幽霊の正体見たり枯れ尾花、その証明が大事なんだよね。
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Chomei

2020-06-29 09:03:22 | Weblog
鴨長明が人気なんだってね。イギリスの新聞に出てた。外国人て面白いね日本人が忘れていたことを違う角度で掘り起こしてくれるから日本人にとって再発見となるんだね。長明もザビエルドメストールやデイヴィッドソローと一緒に語られるとは思って見なかっただろうね。3人とも自然の中の小さな小屋で住んだひとなんだけど「アームチェア探検家」と言うらしいよ。いわばロックダウンの中で彼らは鬱にもならず家から一歩も出ずに精神的な旅行を繰り返していたということらしい。そのことがスゴイって長明は特にイギリス人のお気に入りとのこと。メストールなんか6週間しかもたなかったしソローも自然を放棄して母親に洗濯をしてもらっていた。が、長明は違うと。彼は死ぬまで小さな庵で住み続けたと。10ft square 7ft high /bracken bed ,a bamboo water pipe the mountain aster ferns nuts・・・と建物と持ち物の細かい描写。こうしないと彼らは理解できないのか日本人の暮らしがと興味深く読んだ。そしてその小屋での思いや探検を小さな本に書いたと。Japanese poet and musicianというのも何か微妙。その本て「方丈記」のことだろうな。「ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。世の中にある人と住み家とまたかくの如し」としか知らないが何が書かれているのか今度読んでみようと思った。Kamo no Chomei born Kyoto in 1153 or 1155 .Melancholy Japanese sage who explored inner space from a loft 10ft hut.って力入っているからね。世界は無常を悟ったのかな。

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cyber

2020-06-28 09:13:26 | Weblog
よくサイバー犯罪なんて言葉聞くけどいまいちよく分かってなかった。なんせパソコンもスマホも未だに未だにですからね。アメリカ政府がサイバー攻撃にさらされましたと言われてもなんかの情報を盗まれたのかくらいにしか思ってなかったが「サイバー犯罪」って「誘拐」と同じなんだね。一般的には企業のコンピューターに忍び込んでそのコンピューターにアクセスできなくし身代金を要求する。身代金が口座に振り込まれたらコンピューターの拘束を解除してオサラバという犯罪とのこと。なるほどこっちの方が情報を盗むより手っ取り早いね。アメリカの有力企業にサイバー攻撃をして金を儲ける。いや外貨を稼いでるのかなロシアからのサイバーが多いって。中国は情報取得のためのサイバーが多いって。北もそうなのかな?そこまでサイバーの技術というか知識が成熟してないかな?みんな国ぐるみでかかってくるから犯人は捕まらない。証拠の特定が難しいのかな。でもこれって戦争の一つの形態だねアタックとセキュリティ。まさに攻防。それに比べたらアジアの戦争の形態はアナログだね。北と南は風船の飛ばし合い。中国と印度は棒と投石の戦い。それも富士山より高いところで。もはや軍事費って必要なのだろうか。と思ってしまうよね。まぁこれくらいが誰かが仲裁しやすいレベルでいいけどね。それよりもコンピューターを使えなくするというのがコストもかからず一番いい手だね。核もミサイルもドローンも戦闘機も軍艦も潜水艦も動けなくなる。それも簡単にテレワークしてる個人のパソコンから忍び込んでマスターを拘束っていうじゃない。サイバー攻撃、戦々恐々だな。でも、これって昔からあったんだよね。「「盾と矛」の話と同じだもの。人は進歩して来たのか。思考は進化してきたのか。膠着状態という結果が最も望ましい人類の終着点なのかと突然頭の中のパソコンが動き出す。ちょっとバージョンがサイバーされないくらいの古さかもしれないけど。・・・リセットしますかだって。
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soil and weeds

2020-06-27 10:15:15 | Weblog
「土と草」  金子みすゞ
かあさん知らぬ草の子を なん千万の草の子を
土はひとりで育てます
草があおあお繁ったら 土はかくれてしまうのに

今でいうセイフティネットのことかいなとこの詩を読んでそう思いました。社会の優しさへの憧れや希望なんでしょうか。みすゞは人間の優しさの普遍性を言いたかったのでしょうか。短い言葉の中に大きな宇宙が隠されていますからみすゞの詩はむつかしいのです。そういえばまだ郵便局が国営であったころには誰も落ちこぼさない社会があったような気がします。職業に貴賤はないといった言葉が生きてた時代が。それが今では東京のホストはPOR検査を強制され、さも汚いものを扱うようなされようですからね。まずは都庁職員全員が受けるべきだろうに。「都」という土はどこにいったのでしょうね。アメリカでもwildlife serviceだったかそのような政府機関が公園や農地の周りにシアン化合物のカンを置いて野生動物を殺しまわっていたということが発覚したね。そのシアン化合物のカンに子供と犬が引っ掛かって犬は死亡、子供は後遺症があるそうな。それで両親が怒って訴訟。ついに使用禁止にまで追い込んだとかまだ係争中だとか。州によっての対応が先だからオレゴン州では禁止の法律が出来たって。アメリカは過ちを改めるのが早いからいいよね。忘れるのも早いけど。それにワイルドライフサービスって名前が怪しいよね。たしかに農民にとったら害獣は困るけど動物でも絶滅させるくらい殺しちゃいけないんだよ。ましてや無差別毒殺なんてもっての外だと環境大臣は考えなかったのかな。農民も動物も都会人も同じ土の上で生きてるんだという思いをこの詩で教えてもらった。
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シュメールの諺

2020-06-26 08:57:37 | Weblog
シュメールの諺に
貧乏人は死ぬべし 生きることができない
パンがあれば 塩がない
塩があれば パンがない
生きた子羊があれば 肉がない
肉があれば 生きた子羊がいない

と言うのがあってメソポタミアで最初に文字を作ったシュメール人が残したものだそうだ。楔形文字っていううんだろうかね。今の時代と何ら変わっていない。人間は進歩してきたんでしょうか。考えてしまう。この時代にも深刻な貧富の格差というものがあったんですね。その格差をなくそうと人間は進歩してきたはずなんですけど。ここにきてますます格差が広がりつつあったところコロナで一休み。経済活動はある程度大事ですがね、なんら生産性のない政治家や官僚が金を集めすぎるから国全体が偏ったものになっている。やはり生産力と消費力が経済の両輪ですからね。付加価値が基本価値を上回ることはないのだから惑わされてはいけないよね。コロナのおかげでどこの国だったかなぁ「破壊されたオゾン層」が修復されたって。空に青空は広がり森に鳥たちは囀りだ。少し金持ちが金儲けを止めると地球はすぐに元に戻るということがわかった。また動き始めるとオゾン層が破壊されることも。99%の貧乏人が1%の金持ちに動かされている現実を一人一人が考え直さなくてはいけないね。働き方改革っていうんでしょうかね。「その前にパンをくれ」って?「パンがあっても塩がないんでしょう」しおがない。しょうがない。なんて。
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confiture

2020-06-25 09:01:39 | Weblog
すももというのかな。「李」と漢字で書くけど「メスレー」と呼んでいる。これは品種名だ。英語や仏語で何と言うのか知らないけれど英語ではplum仏語ではpruneかな。ちょっと違うような感じがするけど。山の畑の下の段にメスレーの木があって、もう古木だけど沢山実をつける。今ちょうど収穫時だから暇を見つけては畑に行ってというのも語弊がある。暇なんだからいつでも行けるんだからと「気が向いたら」に訂正。そして昨日畑に行って近所の分と自分の分と少しとって来た。         
まだ熟して下に落ちているのは少なく木にぶら下がっている実を脚立に登って取った。傷んでないからそのまま食べるようにと近所に持って行き木の上で割れたり傷ついたりしたのを選んでジャムを作った。これが色といい味といい絶品。ジャムの中でも最上位じゃないかな。それに「誰が作っても」って但し書きがついてる。僕はジャムっていうよりコンフィチュールって音の響きが好きだからこのジャムはそう呼んでる。なんだか「江國香織」の小説の中に入ったようで心地よいから。中でも好きなのは「pamplemousse」って小さな詩絵本だけどね。いわさきちひろの絵でね。パンプルムースってグレープフルーツのフランス語。この本で初めて教えてもらった。この本のタイトルが「グレープフルーツ」となっていたら買わなかっただろうな。そんなちょっとした「オシャレ」が「江國香織ワールド」だからあの感覚好きなんだよね。と昔読んだ本を思い出しながらメスレーのジャムを見つめているとそうか「ルビーの指輪」なんだよなぁと突然思った。「そうね誕生石ならルビーなの」と勝手にシチュエーションを拵えて物語を作っていく。ベージュのコートねぇ、ちょっと一般的とか何とか言いながら。メスレーひとつでこんだけ遊んでもいいもんかな?まぁ、ヒマだからってことにしとこう。
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summer feeling

2020-06-24 06:45:23 | Weblog
雨が降らない梅雨でカラッとしている。何か良からぬ気象の前兆かと疑ってしまう。大きな災害が来なければいいが。晴れは晴れでありがたいのだけれど。風が夏の匂いを運んできて鳥がしきりと様子を窺うかのように近くで鳴く。こんなふうに夏が来て過ぎてゆけばいいんだが。といつもこの頃にはそう思う。そう言えば、夏を感じるって梅雨の頃だよね。夏には夏を感じないもの。と気づいた。前兆を敏感に感じ取るというか予兆めいたものに感覚が反応するのだろうか。ニイニイゼミの声を一番先に聞き分け「もう蝉が鳴いているよ」と得意げに言ったあの日。トンボが横切っただのアオスジアゲハが飛んでるよだのなんだか楽しいことに突き進むかのように梅雨の晴れ間に夏を集め込む。白い帽子に自分だけの夏を描き入れ「今年の夏は何をするかな」と災害も異常気象も忘れて小さな夏の冒険に思いを馳せる。やっぱり心配事をするよりも楽しいことを考えることの方に自分は向いてるんだなぁと苦笑。小さなテント、ハンモック、森林トレイル。時間はたっぷりある身だけど限定された楽しみを見つけた少年のように夏休みを待ち焦がれてるのかなぁ。いくつになっても学校行事から離れられないなんてねぇ。と白頭を掻く。
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wide open

2020-06-23 08:50:11 | Weblog
山の畑に行くと作業小屋へと続く道が掘られていた。                                 
よく見るとそこら辺に足跡。イノシシのイノちゃんだ。
3月から出て来てなかったのに自粛が解けたのかな。
コロナが怖く無くなったみたい。
この状態では畑もヤバイなと畑に下りてみる。
トウモロコシが食べられていた。ほかはそんなにやられてない。
自粛解禁したばかりだから遠慮したのかな?
べつにイノちゃん飼ってるわけじゃないけど
なぜか下の畑に行かずにウチに来る
下の畑に行くと殺されるって知っているのかな
それともここが心地いいのかな
BLMって言われてもなぁ
Boar Lives Matterって言ってるんだけど
考えてしまうよね
そろそろ夏に向けてwide openなんて
思ってるんじゃないだろうね
まだ野兎もハクビシンもムカデもヘビもモグラもネズミもいるしね
野性と共に生きるって字面ではカッコいいけど大変なことなんだよ
でも小さな畑で小さな野生の中に身を置いて小さな自然を感じることは
僕にとってはいいことかも知れないと動物たちに聞かれるとまずいから
あまり大きな声では言えないが密かにそう思ってる。




 
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eclipse

2020-06-22 09:00:43 | Weblog
昨日は曇り。今日は晴天。反対だったらよかったのに。部分日食見れなかった。今度は2030年というのにさ。生きてるかどうかわからないのに。「 L'eclisse」「The eclipse」といえば「太陽はひとりぼっち」。原題が日食だったよね。なんて日本語のタイトルはステキなんでしょう。タイトルに言霊を感じますね。またあの音楽がよかったよね。夏の日のローマ~とか園まりだったか中尾ミエだったかが気持ちよく歌ってましたっけ。アランドロン、モニカヴィッティ思い出しますね。なんか映画と共に生きてきたような錯覚。あります。映画と言えば「Into the wild」って映画の中でウィルダネスのシンボルとなったマジックバス。アラスカの荒野の中に実際にあるバスなんだけどそのバスを目指して無謀にも原野にはいりこむキャンパーが多くあって危険だからと撤去と言うか移転されたんだってね。BLMの銅像撤去の一環かとおもったけどまさかアラスカの原野でそれはないだろうと記事を見てみるとそのバスがアウトドアの聖地となって探し訪れる人が増え一般キャンパーも無謀に荒野に入って遭難し救助が大変だからという理由でバスは街に移動となったとのこと。亡くなった人も数人いるとか。実際、本なんか読んだり映画なんか見たりしたら憧れるんだよね。主人公になった気分でね。なんでもできそうで。でも出来ないって現実的な判断がもうないんだ。よく読むと主人公もウイルダネスから文明社会へ戻りたいと決意して4カ月間基地として使ったマジックバスを後にするのにね。途中川の増水で文明社会に戻れなくなって遂に遭難して死ぬんだけど、そこら辺の自然の厳しさに目をつむって輝いた時間だけで主人公になり切ってバックカントリーに飛び込むんだから。気持ちが分かるだけに何とも言えないんだけど。ヘリコプターがさマジックバスをつるして飛んでる写真が大きく出てた。これこそ文明とウイルダネスを分ける境界みたいに思えた。文明とは迎えのヘリ、迎えの車ってベアもエドも言ってるもの・・・ね。書きながらこの一言、自分で言うのもナンだけど考えさせられた。頭がいつも部分日食だからかなぁ。ナンのこっちゃ。
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lunch

2020-06-21 09:46:15 | Weblog
lockdownとかで街の騒音が60%軽減されたとか。人は澄んだ空を見て、鳥の声を聞いたとか。「You might like waking up when it's quiet,but in the evening you might want the vibrancy,said Stephan Dance.「人は静かな朝を迎えるかも知れないが夕方には活気ある音を求めるかも」と科学者のステファンダンスが言ったとか。人の営みって何だろうね。きれいな空もきれいな空気もきれいな水もコロナが与えてくれたというのに経済の落ち込みがと不安を煽る。さっきまでコロナ不安を煽ってたのになぁ。   

男の一人ランチを見ながらフ~ンと思った
なんでもない野原のベンチに無造作に腰掛けて
サンドイッチやなんかをほうばって
黙々と食う
食べ終わったら魔法瓶からコップに
お茶なんか入れてさ
飲みながら遠くの方を見つめて
さっと片付けて去っていく
ただこれだけのことだったけど
でもそこには誰にも邪魔されない
時間と空間があって
男はそれが必要だと背中で語っている
ほんの十数分だったけど
魔法の時間を見たような気がした




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