鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

家に届いた本を読む前に思った「あの日以来」

2011-09-10 23:23:39 | 日記
今日は午前に陶芸予定の生徒さんから「風邪のため、行けそうにありませ」との連絡が入り、急遽、午前の陶芸教室は「休講」になりました。かなりのガラガラ声、大丈夫?と心配になるほどでした。お大事に。午後は教室の予定を入れていませんでした。その結果・・。

「制作モード」が全開となり、お昼ごはんもそこそこに、大好きなおやつタイムもかなぐり捨てて午後5時頃まで陶芸です。あぁ、ちょっと疲れました。

作業終了を見計らっていたかのように、これまた朝からパソコンと睨めっこしながら黙々とお仕事していた妻が「ネコのご飯を買ってから、海を見て・・」とモグモグ言ってます。海はともかく、ネコご飯は買わなきゃね、ということで、いざ買い物に。

ネコご飯を調達後、海の方へ向かうと、大仏トンネルの手前から時ならぬ大渋滞。ノロノロの車中、助手席の妻は「これこそ鎌倉っぽくていい感じ」。まったく・・。

で、渋滞の原因はコレ。

大仏さまの横の県道を提灯みこしがワッショイしていました。このお祭りやおみこしの所以はわかりませんが、9月のこの時期、そして夕暮れとあって、もの悲しい感じがことさら心に響きます。偶然とはいえ、ウチのメガーヌのダッシュボードが映り込んでしまったこの写真がなんとも現代アートな感じ、でしょ・・。

この後、夕闇に暮れ行く鎌倉の海を巡ってから、発泡酒のあるわが家に帰宅。

家に入り際、なに気なく郵便受けをチェックすると、さるところから書籍小包が・・。「ひょっとして・・」と思いながら開封すると、「あらら、やっぱり」。

大好きな池澤夏樹さんの近著です。じつは今朝、新聞にこの本の広告が掲載されていて、「読みたいなあ」と思っていたところでした。あまりのタイミングにびっくりです。お送りいただき、ありがとうございます。明日からしっかりと読ませていただきます。

この書のあとがきを見ると、最後に 二〇一一年八月十一日 遠野 と記されていました。この書を書き終えたのが、大都会の東京でも、札幌でも、仙台でもなく、柳田国男が日本民俗学の名著といわれる「遠野物語」を書きしたためた遠野であることにも、氏にとって何かの意味があるような気が・・。

時あたかも、明日で震災から6ヶ月。私にも、福島にいまだ連絡の取れない友人一家がいます。元気でいてほしい。ただ祈るばかりです。


コメント
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