鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

「往く夏」の午後の白化粧

2011-09-08 21:58:43 | 陶芸
今日も鎌倉地方は朝から晴天でした。日差しは強いのですが時折、秋の爽やかな風が木々の緑の葉を揺らしています。大好きな夏の終わり・・。毎年、この季節が来るたびにホッとする気持ちとともに、「往く夏」に思いをはせてなんだかとっても物悲しい気分になる今日この頃、でもあります。

さてさて、本日は先月の「鎌倉佐助のさんぽ市」の際に絵付け体験をしていただいた皆様がたの作品にうわぐすりを掛けて本焼きを開始しました。うわぐすりを掛ける作品をテーブルに揃えて、いざ、格闘開始です。時刻は正午を少し越えた頃でした。


当初の予定では今頃は絵付け体験作品の第一団が焼き上がっている予定でした。しかしながら、まことに恐縮ですがこの夏の各方面からの想定外の「お引きたて」の結果、少々予定が遅れてしまっています。絵付け体験の皆様がた、すみませんがもう少々お待ちくださいませ。


今回のうわぐすり掛けはコンプレッサーを使用して行ないました。この写真のように、スプレーガンの円筒状のポットにうわぐすりを注ぎ、右手の人さし指でスプレーガンのコックを引きます。子供の頃にさんざん遊んだ、ピストルを発射する時の要領です。右手人さし指でコックを引いている間はスプレーガンの先からうわぐすりがスプレー状となって作品に降りそそぎます。

晩夏の日差しにさらされながら、激闘約4時間。お皿にうわぐすりを掛ける作業が終了し、うわぐすりが掛かったお皿はみんな、白くまばゆく光輝いています。日差しはだいぶ傾いて、工房の奥まで夕日が入り込んでいます。


うわぐすりを掛ける作業の合間にふと裏庭の竹が目に入りました。緑色の竹の向こうの青い空には秋のスジ雲が・・。


午後6時に窯焚きを始め、午後11時現在、窯の温度は507度。この先、明日の昼頃まで、ひたすら焼成温度1240度を目指して熱い戦いが続きます。

でも、今夜一番熱かったのは、「なでしこ」?。 いやはや、良かった。ホッとした・・。



コメント
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