退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

GW1日目

2010-04-30 00:07:26 | Weblog
晴れ。おだやか。

「システムの社会理論 宮台真司初期思考集成」を途中まで読む。

「論文」というものを読み慣れてないせいでポイントを読むのに苦労する。
論文の後にインタビューがあるのでそちらを先に読むとやや楽か。

「ミーハー自信家」「バンカラ風さわやか人間」「頭のいいニヒリスト」
「ネクラ的ラガード(ぐずぐず)」「友人よりかかり人間」という5つの人格類型が面白い。

「規範の三層構造論」は途中まで読んで挫折。
明日もう一度読み直してみることにする。

キム・ギドク「受取人不明」(’01)を観る。

幼い頃兄のせいで右目を失明した女子高生、年下の学生にカツアゲされる若者、
行方不明の夫に手紙を出し続ける母と米軍のバスで暮らす犬屋の青年。

いずれも米軍基地周辺の貧しい家庭にいて
親たちもみなそれぞれにアメリカの影響を受けて生きるしかない人々。

右目と右足のケガが世代を超えて受け継がれるのがポイント。
買い取った犬の肉を売るためにバットで撲殺するシーンが間接的描写だけれどエグイ。

今の日本にはあまり感じられない「剥き出しの貧しさ」の容赦なさ。
軍隊を嫌い故郷に帰りたがる米軍兵士も忘れずに。

深作欣二「狼と豚と人間」(’64)を観る。

スラム街の母と弟を捨て組織を頼ってクラブの支配人に成り上がった長男は「豚」で
同様に家を出て独立するも組織にハメられようやく出所した次男は「狼」。

病気の母を看取った後、次男の持ってきた「仕事」に乗ったものの
「分け前」の少なさを知って裏切り、愚連隊仲間とともに戦う三男は「人間」。

長男に三國連太郎、次男に高倉健、三男に北大路欣也。
次男の相棒に江原眞二郎、次男の恋人に中原早苗、三男の仲間に石橋蓮司、

合わせて4千万相当の金とヤクを次男と三男に奪われる組織の人間に室田日出男。
岡崎二朗とともに(新人)の志麻ひろ子は愚連隊の紅一点。

偶然ではあるけれど
こちらの作品でも若者たちは野犬を捕まえて鍋パーティーをする。

現代では「犬を食べること」そのものが
おそらくはショッキングなはずだけれど。
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