退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「従来のイメージを壊す解説ぶりが好ましい本とほぼ『奇跡』な素晴らしいリメイク映画」について

2024-05-07 02:46:27 | Weblog
くもり。夜になって少し降る。

片山杜秀「11人の考える日本人」を読む。

タイトルはシドニー・ルメット「12人の怒れる男」(’57)
あるいはそれを借りた原作三谷幸喜、監督中原俊「12人の優しい日本人」(’91)から。

吉田松陰、福沢諭吉、岡倉天心、北一輝、美濃部達吉に
和辻哲郎、河上肇、小林秀雄、柳田國男、西田幾多郎、丸山眞男。

それぞれの考えをわかりやすく解説した内容。
従来のイメージとは異なる人物像が本書に。

「志のある学生」に読んでもらいたいもの。
もっともこのメンバーは「読者を選ぶ」か。

オリジナルの著作を読むことになればさらにグッド。
著者の「まとめ」に関する真偽を確認していただきたいもの。

オリヴァー・ハーマナス「生きる LIVING」(’22)を観る。

黒澤明「生きる」(’52)のリメイクなのだけれど。
カズオ・イシグロの脚本が見事。

ビル・ナイのたたずまいがいい感じ。
「ウサギ」を思わせる歯の持ち主エイミー・ルー・ウッドも。

志村喬による「ゴンドラの唄」が。
スコットランド民謡「The Rowan Tree」に変わり。

「ミイラ」が「ゾンビ」になるのがいかにも現代風。
それにしても。

これほど素敵なリメイクがあることはほぼ「奇跡」。
よくぞやったと言いたくなるほど。

本作を「基本」だとしたいもの。
どうしようもないリメイクがあまりに多いので。
コメント
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