退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「男あるいは父親の厄介さ」について

2017-03-11 04:02:04 | Weblog
晴れ。夜の冷え方がやや弱まる。

中山千夏「芸能人の帽子 アナログTV時代のタレントと芸能記事」を読む。

結構なボリュームがあるものの
仕事の急なスケジュール変更も手伝って一気に読了。

1975年当時の「前口上」は伊丹十三ならずとも「うまい」のひと言に尽きる。
現在は文筆業に専念していて絵本で賞も取った模様。

個人的に興味深かったのは青島幸男と竹中労に関する記述。
同時代を生きた者としてある種の「神話」を打ち砕く内容になっている。

深夜「陰謀のスプレマシー」(’12)をTVで観る。

「暗殺」を仕事にするCIA職員は上司の命令に逆らって「国外退去」に。
ところがベルギーで彼の勤めていた会社が一夜にして消えてしまう。

娘とともに事情を調べていた彼はなぜか命を狙われ
かつての同僚たちがすべて殺されたことを知るのだがというお話。

「上司と部下」「父親と娘」の関係が巨大企業の悪事と絡んで。
「隅に居れば安全だ」というのがキーワード。

ベルギーの「あやうさ」にふむふむ。
なるほどイスラム国の兵士がここから生まれたりするわけだと。

原題「the expatriate」は「国外追放者」の意。
接頭辞「ex」は「外」で「patriate」は「以前の本国から権限を引き継ぐ」。

「patriot=愛国者」に似ているのでいくぶん理解しやすいか。
「パトリ=祖国」だが「父なる」という意味も含み「故郷」とも。

それにしても「父親」とはどうやら「厄介な存在」。
「女子の自由」を拘束する者だと思うくらいがいいのかもしれない。
コメント
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